ホーム&アウェイで開催されるJリーグYBCルヴァンカッププレーオフラウンド。
5日にデンカビッグスワンスタジアムで開催された第1戦は、2-1で新潟が勝利を収めた。序盤から新潟がペースを握ったものの、先制したのは長崎。18分、カウンターから
山田 陸がDFの背後に走り込むと、浮き球に左足を伸ばし、ループシュートとなったボールがネットを揺らした。
長崎がリードして折り返したが、後半に入ると新潟が攻勢を強める。中でも61分に投入された
小見 洋太が試合の流れを変えた。持ち前の突破力で長崎の守備にヒビを入れると、69分にFKのこぼれ球をボレーで合わせ、同点ゴールを奪取。チームとして勢いに乗ると、81分にはPKを獲得。これを
長倉 幹樹が右スミに決め、逆転に成功した。その後もボールを巧みに回し、1点差で90分を終えた。
第1戦から中3日、9日に開催される第2戦の舞台はトランスコスモススタジアム長崎。ホームで戦える長崎は、第1戦で戦ったメンバーからスタメン全員を入れ替えることが予想される。具体的には、第1戦の前に行われた明治安田J2第18節・水戸戦のメンバーがベースとなりそうだ。
原田 岳や
田中 隼人、
米田 隼也、
秋野 央樹などリーグ戦の中心選手は第1戦でベンチにも入らず、連戦ではあるものの多くの選手がベストコンディションで臨めそうだ。
プライムラウンドに勝ち進むには2点差以上での勝利、もしくは1点リードで90分を終えて延長戦もしくはPK戦で勝ち切る必要がある。ホームの大声援を背に、いつものように攻守のバランスをとりつつも、得点への意識を持ち続けなければならない。難しい舵取りを迫られる下平 隆宏監督はどのような指示を与えて試合に向かうだろうか。
対する新潟は狙いどおりにホームでリードを奪い、アウェイに乗り込む。負傷者が多い状況ではあるものの、第1戦で
堀米 悠斗と
森 璃太がスタメンに復帰。ただ、その一方でJ1第17節・町田戦からの連戦で続けてスタメン出場した
トーマス デンが前半終了間際に負傷交代となり、同タイミングで交代した森の状態も不透明であることは懸念材料。すべてが決する第2戦では第1戦から多くのメンバーを入れ替えつつも、全員を入れ替えることは難しそうだ。
それでも第1戦で得たリードは間違いなく大きく、第2戦は引き分けでもプライムラウンド進出が決まる状況を作り上げた。加えて、先に1点取れるとより精神的に優位に立てる。どのように試合を進めるのかが重要になる。また、第1戦で決勝点を決めた長倉は、連戦ながら町田戦から2試合続けてフルタイム出場。重要な戦力なだけに、松橋 力蔵監督の起用法に注目したい。
プライムラウンドは、プレーオフラウンドを突破した5チームと、2023-2024シーズンのAFCチャンピオンズリーグでノックアウトステージに出場した川崎F、横浜FM、甲府の3チームによって争われる。つまりプレーオフラウンドを制すると、ベスト8進出となる。長崎が三度J1クラブを倒してベスト8に進むのか、優位な状況にある新潟がJ1クラブの意地を見せてベスト8へコマを進めるのか。第1戦ではどちらも主力の多くをスタメンから外しており、見ごたえ十分な第2戦となりそうだ。
[ 文:椎葉 洋平 ]