準々決勝のニュージーランド戦では相手の堅守に苦しんだが、死闘の末に掴んだ勝利だけに、機運は高まっているはずだ。
もっとも一筋縄ではいかないのも確かだ。準決勝の相手はスペイン。欧州屈指の強豪国が日本の前に立ちはだかる。
今大会のスペインは、グループリーグ第1戦でエジプト相手にスコアレスドローで終わったものの、第2戦ではオーストラリアに1-0で勝利。第3戦ではアルゼンチンと1-1で引き分け、1勝2分の勝点5で、グループリーグを首位で通過した。
コートジボワールと対戦した準々決勝では1-1で迎えた90+1分に勝ち越しゴールを許し窮地に陥るも、後半アディショナルタイムにラファ ミルのゴールで追いつくと、延長戦では3ゴールを奪って5-2と底力を見せつけている。
先のEURO2020でベスト4進出を果たしたチームのメンバーから6人が招集された今大会のスペインは、優勝候補筆頭と目されている。EUROで最優秀若手選手に選ばれたペドリをはじめ、守護神のウナイ シモン、エリック ガルシア、ミケル オヤルサバル、ダニ オルモ、パウ トーレスと各ポジションに優れたタレントが揃う。オーバーエイジにもマルコ アセンシオらが加わり、隙のない陣容を形成している。
今大会では圧倒的なボール支配を誇る一方で、得点力不足を露呈していたが、準々決勝でハットトリックを達成したラファ ミルが、課題解消のキーマンとして一躍名乗りを上げている。日本にとっては最警戒人物となるだろう。
1-1の引き分けに終わった大会前の強化試合と同様に、技術に勝るスペインがボールを支配する展開となるだろう。日本とすれば粘り強く耐え凌ぎ、いい形でのボール奪取からショートカウンターを繰り出す攻撃が理想的。攻撃的な分、サイドの裏に隙が生じやすいスペインの弱点を突くことができれば、日本がペースを掴むことは難しくないはずだ。
チャンスは決して多くはないだろう。少ない好機をゴールに結びつけられる決定力が求められる。カギを握るのはやはり久保 建英。スペインリーグでプレーする若きエースは今大会3得点と絶好調。このレフティが輝きを放てば、メダルは見えてくる。
