対戦相手は奇しくも、53年前と同じメキシコだ。開催国の立場は入れ替わるものの、当時の再現が期待される。
メキシコとは今大会のグループリーグ第2戦で対戦し、日本が2-1で勝利を収めた。その試合では開始早々の6分に久保 建英のゴールが決まると、11分には堂安 律がPKで加点。終了間際にセットプレーから1点を失ったものの、1点のリードを守り抜いている。
もっとも一度勝った相手との再戦は、決して簡単なものとはならないだろう。今大会のメキシコは日本に敗れたものの、グループリーグでフランスに4-1、南アフリカには3-0と快勝を収め、準々決勝では韓国を6-3で下している。
準決勝ではPK戦の末にブラジルに屈したものの、今大会の5試合で14得点を記録する圧巻の攻撃力を示している。
ここまでともに3ゴールを挙げているエンリ マルティンとセバスティアン コルドバをはじめ、アレクシス ベガ、エドゥアルド アギーレ、ルイス ロモら攻撃陣に質の高いタレントが揃う。彼らを軸とした攻撃を食い止めるのは一筋縄ではいかないだろう。
グループリーグの対戦でも日本は勝ったとはいえ、押し込まれる展開に陥っている。ボールを支配される時間が長くなることが予想されるなか、いかに耐え凌ぎ、少ないチャンスをモノにできるかが、この試合の焦点となるだろう。
吉田 麻也を中心とした守備には計算が立つだけに、求められるのはやはり得点力。準々決勝、準決勝ではゴールを奪えていないだけに、攻撃陣の奮起がカギを握る。前回対戦で得点を奪った久保と堂安だけでなく、ここまでまだゴールがない林 大地、上田 綺世のストライカーにも結果が求められる。
泣いても笑っても、最後の一戦だ。自国開催の大会でのメダル獲得というプレッシャーにさらされながらも、ここまで勝ち上がってきた選手たち。集大成の試合で持てる力をすべて発揮し、悔いなき戦い、笑顔のフィナーレが待ち受けることを願いたい。
