ＪリーグYBCルヴァンカップが7日に幕を開ける。
グループステージに参加するのはＡＦＣチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）に出場する4チームを除いた14チームに加え、Ｊ２から2チームが参戦。16チームを4つのグループに分け、ホーム＆アウェイ方式で争われる。
Ａグループでは仙台と新潟が激突。リーグ戦で開幕2連勝と好スタートを切った仙台に対し、今季よりＪ２での戦いを強いられる新潟がいかなる戦いを見せるのか。仙台では昨年のニューヒーロー賞に輝いた西村 拓真のパフォーマンスに注目が集まる。新潟では新戦力の坂井 大将がカギを握る存在となりそうだ。
横浜FMvsFC東京は、ともにリーグ戦で勝利を得られていないチーム同士の戦いとなった。横浜FMには遠藤 渓太、FC東京には久保 建英と勢いのある若手が備わっているだけに、彼らが積極的なプレーを示し、悪い流れを断ち切る一戦としたい。
Ｂグループにも、今季からＪ２で戦う甲府が組み込まれた。今節はホームに札幌を迎える。リーグ戦では2試合勝利なしと苦しいスタートを強いられたが、内容は決して悪くなく、Ｊ１と対戦するこのルヴァンカップで復調のきっかけを掴みたいところ。対する札幌も勝利はないが、先週末のリーグ戦ではＣ大阪相手に3-3と引き分けた。ペトロヴィッチ監督が標榜する攻撃スタイルが形となりつつあるだけに、その良い流れをこの試合にも持ちこみたいところだ。
清水vs磐田は、いきなりの“静岡ダービー”となった。リーグ戦で好スタートを切った清水に対し、磐田は2連敗と苦戦を強いられている。対照的な状況の両者だが、特別な想いが備わるダービーマッチでは、意地とプライドがぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられるだろう。とりわけ磐田にとっては浮上のきっかけを掴むためにも、勝利こそが求められる一戦となる。リーグ戦で出番のない若手が流れ変えるパフォーマンスを示せるか。
強豪が揃うＣグループは、名古屋vs浦和、Ｇ大阪vs広島のカードとなった。リーグ戦で2連勝スタートとなった名古屋はホームに浦和を迎える。圧倒的な攻撃力を武器にＪ１復帰シーズンで早くも勢いに乗るなか、このルヴァンカップでも同様に攻撃スタイルで勝利を狙う。対する浦和は1分1敗と結果を出せていない。こちらは攻撃面に課題を抱えているだけに、新たな戦力の台頭を促したい。
Ｇ大阪は2連敗と苦しいスタートとなっている。福田 湧矢や中村 敬斗など活きの良い若手が揃っているだけに、若い力を中心に、公式戦初勝利を手にしたいところ。一方の広島は2連勝と対照的な状況にある。リーグ戦とは大きくメンバーが入れ替わることが予想されるなか、チャンスを得た若手がいかにアピールできるか。そのパフォーマンスに注目だ。
Ｄグループでは、湘南と鳥栖が激突する。湘南は、先週末のリーグ戦でプロ初ゴールを奪った松田 天馬に注目が集まる。湘南スタイルを体現するルーキーが、ルヴァンカップでもチームを勢いづける活躍ができるか。対する鳥栖は2試合連続ドローとまだ勝ちを掴めていない。こちらの注目は田川 亨介。嫌な流れを断ち切るためにも、この若きストライカーにかかる期待は大きい。
神戸と長崎の一戦も興味深い。攻撃陣に多くのタレントを抱える前者に対し、後者は初のルヴァンカップとなる。両チームともにリーグ戦では結果を出せていないだけに、初勝利を手にしたいところ。神戸が押し込み、長崎が耐える展開となりそうだが、いずれにせよ1点を争う緊迫した戦いが繰り広げられそうだ。
■各試合の見どころをチェック
・Ａグループ
仙台vs新潟
横浜FMvsFC東京
・Ｂグループ
甲府vs札幌
清水vs磐田
・Ｃグループ
名古屋vs浦和
Ｇ大阪vs広島
・Ｄグループ
湘南vs鳥栖
神戸vs長崎
