明治安田生命Ｊ２リーグは、28日に第11節の11試合が一斉開催される。ゴールデンウイーク3連戦の初戦を飾り、各チームともに勢いに乗りたいところだろう。
首位の大分はホームに町田を迎える。7戦負けなしと安定した戦いを続けており、前節は終了間際のゴールで金沢に競り勝つなど、勝負強さも身に付けつつある。一方の町田は2連敗で7位に転落。失点が増えているだけに、守備の修正を図りたいところだ。
2位の岡山はホームで熊本と対戦。ここ2試合引き分けと勝ち切れない戦いが続いている。守備の安定性は備わるだけに、1点を奪い取る攻撃陣の力が求められている。熊本は4戦負けなしで6位につける。前節は劇的な展開で京都に逆転勝利。粘り強く勝点を積み重ねるなか、上位撃破を実現し、さらなる浮上を狙う。
3位の山口はホームに新潟を迎える。リーグ最多の19得点を奪う攻撃陣は好調を維持。前節、決勝点を決めた小野瀬 康介が注目選手となる。対する新潟は4連敗と苦戦が続く。4試合で2点しか奪えておらず、攻撃面が大きな課題に。山口の攻撃をハイプレスで食い止め、鋭いショートカウンターを繰り出したいところだ。
大宮vs東京Ｖは今節最大の注目カードだろう。15位に沈む前者に対し、後者は無敗を継続する。大宮は前節、新潟に競り勝ち、ようやく好転のきっかけを見出している。課題の守備が無失点に抑えたのは好材料で、このまま上昇気流に乗っていきたい。東京Ｖは負けなしながら、6引き分けと勝ち切れない試合が目立つ。もっとも前節は水戸に3ゴールを奪っての快勝と、ようやく攻撃陣に勢いが生まれている。ともに調子を上げるなかで迎える一戦は、攻守の切り替えの速いスピーディな展開が繰り広げられるだろう。
4戦負けなしで5位に順位を上げてきた福岡は、アウェイで讃岐と対戦。前節、2ゴールを挙げた森本 貴幸が今節も重要な役割を担いそうだ。対する讃岐も4戦負けなしで徐々に調子を上げている。前節、徳島に競り勝った勢いをつなげたいところだ。
山形はホームに栃木を迎える。前節は松本に競り負け、連勝がストップ。守備の安定感は備わるだけに、1点を奪い取る勝負強さを示したい。栃木は3戦負けなしと好調を維持する。こちらも際立つのは守備力。お互い手堅いサッカーを展開するだけに、1点を争う緊迫した戦いが繰り広げられそうだ。
5試合勝利から見放される横浜FCは、ホームで徳島と対戦。ここ3試合はすべて引き分けと勝ち切れない戦いが続いている。徳島も5試合勝利がない。ともにチャンスを作りながらも、得点を奪えないのが大きな課題。両チームのストライカーの出来が、勝敗を分かつポイントとなりそうだ。
岐阜はホームで金沢と対戦。4戦勝ちなしと苦戦が続いており、ここ3試合はすべてスコアレスドローと得点を奪えていない。持ち前のポゼッションスタイルでチャンスは作れているだけに、最後の精度を高めたいところ。対する金沢も2連敗と苦しんでいる。こちらも得点力不足を露呈するなか、マラニョン、垣田 裕暉ら前線の奮起が求められる。
愛媛はホームに松本を迎える。3試合勝ちがなく、前節は甲府とスコアレスドローに終わった。リーグ最少の6得点しか奪えていない攻撃面のテコ入れを図りたいところ。松本は5戦負けなしで9位に浮上。2試合連続完封勝利と守備の安定感が高まってきたことが好調の要因に。今節も粘り強い守備からリズムを掴み、素早い攻撃で相手の隙を窺いたい。
苦戦が続く甲府は、同勝点で並ぶ千葉と対戦。得点力に不安を抱えるなか、千葉の攻撃をいかに食い止めるかがテーマとなる。千葉は22失点を喫する守備が課題。攻撃的な姿勢を貫く一方で、リスクマネジメントの意識も高めたいところだ。
最下位に沈む京都はアウェイで水戸と対戦。6試合勝利がなく、この間わずか2得点と攻撃陣に元気がない。前節、ゴールを奪ったレンゾ ロペスにかかる期待は大きい。対する水戸は、前節東京Ｖに完封負け。こちらも得点力不足を露呈するなか、攻撃の意識を高めたアグレッシブな戦いを実現したい。
■各試合の見どころをチェック
山形vs栃木
水戸vs京都
横浜FCvs徳島
讃岐vs福岡
大分vs町田
岐阜vs金沢
山口vs新潟
大宮vs東京Ｖ
愛媛vs松本
甲府vs千葉
岡山vs熊本
