ＪリーグYBCルヴァンカップのグループステージも、いよいよ佳境を迎える。16日の19時に第6節が一斉開催。すでに甲府と神戸の突破が決まっているが、残り6枠となったプレーオフステージに進出するのは果たしてどのチームが。見逃すことのできない最終節となりそうだ。
【Ａグループ】
仙台と横浜FMが首位で並び、勝点1差で新潟が追う構図となっている。仙台はアウェイでFC東京と対戦。前節は横浜FMに4-2と快勝を収め、勢いに乗る。すでに敗退の決まっているFC東京から確実に勝利を手にできるか。前節ハットトリックを達成した茂木 駿佑が今節もカギを握りそうだ。
横浜FMvs新潟は、勝ったほうがプレーオフステージに進出できる直接対決に。前節、完敗の横浜FMは4失点を喫した守備の修正が求められる。新潟はFC東京との打ち合いを制したように、得点力を高めている。攻撃スタイルを標榜する横浜FMの圧力に耐え、素早いカウンターから得点機を生み出したい。
【グループＢ】
甲府の突破が決まり、札幌の敗退が決定。2位の磐田と3位の清水が残りひと枠を狙う。
清水はアウェイで札幌と対戦。突破のためには勝利が必要ななか、得点を奪うためにも鄭 大世ら攻撃陣の爆発が求められる。
磐田はアウェイで甲府と対戦する。引き分けでもプレーオフステージ進出の可能性はあるものの、勝ってすんなりと突破を決めたいところ。甲府には前回対戦で3-2と勝利。その試合で2ゴールを決めた荒木 大吾が再び爆発するのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。
【Ｃグループ】
名古屋の敗退が決まり、浦和、Ｇ大阪、広島の3つ巴の構図となっている。注目は浦和と広島の直接対決だ。浦和は引き分け以上で突破が決まる。前節は名古屋に快勝を収め、調子を上げている。オズワルド オリヴェイラ監督就任後、守備の安定感を手に入れており、今節も手堅いサッカーで、勝点の確保を狙う。勝つしかない広島は、何より得点を奪うことが求められる。ルヴァンカップで3得点を決めている渡 大生をはじめ、工藤 壮人、ティーラシンらFW陣の出来が大きなカギを握るだろう。
Ｇ大阪はホームに名古屋を迎える。前節は若手の活躍で、広島から逆転勝利を収めている。得点力が高まるなか、今節も相手を押し込むサッカーを実現し、プレーオフステージ進出を自力でつかみ取りたい。
【Ｄグループ】
神戸の突破が決まった一方、鳥栖の敗退が決定。同勝点で並ぶ湘南と長崎が、直接対決で残り1枚の切符を奪い合う。
優位なのは長崎だ。前回対戦で勝利しているため、勝てばもちろん、引き分けでも当該成績で上回るため、突破が決まる。もっとも引き分け狙いで守備的となると、相手の圧力をもろに受けてしまうことになりかねない。あくまでアグレッシブな姿勢を保ち、リズムを掴みたい。勝つしかない湘南は、リスクを負った攻撃を展開するだろう。前節は神戸との打ち合いを制し、勢いに乗る。経験豊富な梅崎 司が調子を上げているのも好材料。重要な一戦でこのベテランが、貴重な働きを見せるかもしれない。
神戸はプレーオフステージに向けて勢いを生み出すためにも、ホームで確実に勝利を手にするとともに、戦力となり得る若手の発掘も促したいところ。グループステージでの敗退が決定しているものの、鳥栖はルヴァンカップだけでなく、リーグ戦でも結果が出せていない。悪い流れを断ち切るためにも、目に目える結果を手にしたい
■各試合の見どころをチェック
・Ａグループ
FC東京vs仙台
横浜FMvs新潟
・Ｂグループ
札幌vs清水
甲府vs磐田
・Ｃグループ
浦和vs広島
Ｇ大阪vs名古屋
・Ｄグループ
湘南vs長崎
神戸vs鳥栖
