明治安田生命Ｊ１リーグは今週末に第24節が開催される。前節、首位の広島が2位の川崎Ｆとの直接対決に敗れたことで、両者の勝点差は6に肉薄。優勝の行方が見えなくなってきており、終盤に向けてさらなる混戦の予感を漂わせている。
その広島は今節、アウェイでＣ大阪と対戦。前回対戦で敗れた苦手とする相手に、どのような戦いを挑むのか。ここ数試合は失点が増えているだけに、持ち前の堅守を取り戻したいところ。対するＣ大阪は2連勝と調子を上げている。3バックに変更したことで戦い方が明確になったのが好転の要因に。得意のセットプレーもカギを握りそうだ。
川崎Ｆはホームに仙台を迎える。広島に逆転勝ちを収めた勢いを今節にも持ち込み、首位チームにプレッシャーをかけたい。仙台も3連勝と勢いに乗る。この間8得点と、攻撃陣が絶好調。なかでも3戦連発中の西村 拓真が今節もカギを握る存在となるだろう。
3位のFC東京は湘南の本拠地に乗り込む。現在3連敗中と勢いを失っており、優勝争いに踏みとどまるためにも、巻き返しを実現したい。2点のリードを守り切れなかった前節の反省を生かせるか。対する湘南も3連敗中。失点が増えており、得点も奪えていない。攻守両面に課題を抱えるなか、ハードワークを保つことが状況打開のカギとなる。
神戸はホームに横浜FMを迎える。ここ3試合負けがなく、前節は2-0で湘南に快勝。イニエスタとポドルスキの両雄がますます調子を上げているだけに、勢いはさらに加速していきそうだ。横浜FMは2連敗で15位に沈む。残留争いに巻き込まれるなか、スタメンを変更するなど様々な手を打つが、好転の兆しを見出せていない。天皇杯でアシストを記録した久保 建英が、苦境のチームを救うことができるのか。
札幌はアウェイで清水と対戦。前節は2点差を跳ね返し、FC東京に逆転勝ち。殊勲のチャナティップが今節は出場停止で不在となるだけに、他の攻撃陣の奮起が求められるだろう。清水は4試合勝利がなく、再び勢いが失われている。失点が増えているだけに、守備の修正がポイントとなりそうだ。
2連勝の鹿島はホームに磐田を迎える。安定感を戻しつつあり、1点差をモノにする勝負強さも蘇りつつある。2試合連続ゴール中の遠藤 康の出来が、今節もカギを握りそうだ。磐田は前節、柏に快勝を収め、状態を上げている。大久保 嘉人に移籍後初ゴールが生まれたのも好材料。攻撃に勢いが生まれるなか、ライバルを撃破して、さらなる浮上を実現したい。
5連勝と勢いに乗る名古屋は、ホームで浦和と対戦。5試合で14得点と持ち前の攻撃力を遺憾なく発揮している。前節もジョーを欠くなかで鳥栖から3ゴールを奪取。エースが復帰する今節は、さらなる勢いが生まれてきそうだ。一方の浦和も2試合で7得点と攻撃陣が好調。前節は常にリードを許す展開となりながらも、その都度追いつき、清水と引き分けた。3失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。
柏はホームで長崎と激突。勝ち負けを繰り返す不安定な戦いを続けており、13位に沈む。攻撃の形はできているだけに、ゴール前での精度が求められてきそうだ。長崎は3連敗で、ついに最下位に転落。攻守両面に課題を抱えるなか、求められるのは何よりも結果だろう。相手に走り勝つサッカーを展開し、苦境脱却のきっかけを掴みたい。
残留争いの直接対決となった鳥栖とＧ大阪の一戦も今節の注目となる。16位の鳥栖は前節、名古屋に完敗。それでも天皇杯でフェルナンド トーレスが来日初ゴールを記録し、明るいニュースも生まれている。このスーパースターがさらなる爆発を実現すれば、浮上の兆しも見えてくるだろう。17位のＧ大阪は前節、仙台に逆転負け。リードを守り切れない試合が続いているだけに、試合の終わらせ方が重要なテーマとなる。
■各試合の見どころをチェック
鹿島vs磐田
柏vs長崎
川崎Ｆvs仙台
清水vs札幌
Ｃ大阪vs広島
名古屋vs浦和
神戸vs横浜FM
湘南vsFC東京
鳥栖vsＧ大阪
