令和最初の明治安田生命Ｊ１リーグが、3日、4日に開催される。
首位をキープし平成を締めくくったFC東京は、アウェイでＧ大阪と対戦。現在、5試合連続ゴール中のディエゴ オリヴェイラをはじめ攻撃陣が好調を維持する一方、2試合連続完封勝利と堅守も保たれている。攻守両面でよい状態にあるなか、さらに勢いを加速させていきそうな気配だ。対するＧ大阪は5試合勝利がなく15位に沈む。なかなか失点が減らず、攻撃面にも課題を残す。悪い流れの中で迎える首位チームとの対戦だけに苦戦が予想されるが、嫌な流れを打破するためにも目に見える結果を手にしたい。
2位の名古屋は湘南の本拠地に乗り込む。前節は広島との上位決戦を制し、2連勝を達成。攻撃力が売りのチームだが、ここ2試合は無失点と守備の安定も保たれている。今節もポゼッションを高め、相手にボールを渡さないサッカーを展開するだろう。湘南は前節、鳥栖に勝利を収め、4試合ぶりの白星を手にしている。強度の高いプレーで名古屋のパス回しを封じ、素早く裏を突くサッカーを体現できれば、勝機はぐっと高まるはずだ。
2連敗で3位に転落した広島はホームに横浜FMを迎える。守備の安定感は保たれているだけに、ここ2試合無得点の攻撃陣の奮起が求められる。横浜FMは前節鹿島に逆転勝利を収め、勢いに乗る。ここ4試合で4得点を記録するマルコス ジュニオールが、広島の堅守を打ち破るキーマンとなりそうだ。
上位争いを繰り広げている大分は、ホームで鳥栖と対戦。4試合負けなしながら、ここ2試合は勝ち切れていない。決定力に課題を露呈するなか、3試合ゴールがない藤本 憲明にかかる期待は大きい。鳥栖は4連敗で最下位に沈む。ここまでわずか1得点の“貧打”をいかに解消するのか。戦術や選手の起用法も含め、大胆な変化が求められるだろう。
3連勝で5位に浮上した浦和は、ホームに磐田を迎える。3試合連続完封勝利と堅守が光り、相手に隙を与えない戦いを展開。攻撃面も良化しつつあるだけに、さらなる浮上も狙えそうだ。対する磐田は3連敗中。いずれの試合も先制される苦しい戦いとなっている。先に点を奪い主導権を握ることが、苦境脱却のポイントとなるはずだ。
同じく3連勝中の川崎Ｆはホームで仙台と対戦。持ち前のパスワークに加え、守備の強度も高まっており、ようやくエンジンがかかってきた印象だ。エースの小林 悠にもゴールが生まれており、さらなる上昇の気配が漂う。仙台は前節Ｇ大阪に競り勝ち、今季2勝目を挙げた。古巣相手に決勝点を決めた長沢 駿が、今節も重要な役割を担いそうだ。
こちらも3連勝中の札幌は、神戸とのホームゲームに挑む。ペトロヴィッチ監督が求める攻撃サッカーが機能しており、再び勢いを加速させている。2試合連続ゴール中のアンデルソン ロペスのパフォーマンスに注目が集まる。一方の神戸は4連敗と苦境に陥っている。ボール支配で勝る試合を続けながらも決定力を欠き、守備の安定性も欠く。吉田 孝行監督がこの状況をいかに打破するのか。その手腕が問われてきそうだ。
鹿島はホームで清水と対戦。前節は横浜FMに惜敗。リードを守り切れずに逆転負けを喫しており、隙を見せた後半の戦いに修正を図りたい。清水は2連勝と調子を上げていたものの、前節は浦和に完封負け。リーグワーストの19失点を喫する守備組織の整備が求められてきそうだ。
松本は前節、FC東京に敗れて4試合ぶりの黒星を喫した。前線で起点となるレアンドロ ペレイラが得点力不足解消のキーマンとなる。対するＣ大阪は4試合勝利がない。こちらも課題は攻撃面。ともに守備は安定しているだけに、1点を争う緊迫した戦いが予想される。
■各試合の見どころをチェック
浦和vs磐田
広島vs横浜FM
鹿島vs清水
川崎Ｆvs仙台
札幌vs神戸
松本vsＣ大阪
湘南vs名古屋
Ｇ大阪vsFC東京
大分vs鳥栖
