明治安田生命Ｊ２リーグは8、9日に第17節が開催される。注目は甲府vs山形の上位対決。3連勝中で3位の甲府が、首位の山形に挑む構図となる。
甲府はここ3試合で7得点と攻撃陣が絶好調。ピーター ウタカとドゥドゥの強力な前線がカギを握るだろう。対する山形は6戦負けなしと安定した戦いを続ける。6試合でわずか2失点の堅守で、甲府の攻撃を封じ込めたいところだ。
2位の水戸はホームに福岡を迎える。前節は山口に0-1と敗戦。得点力不足の課題をいかに解消できるかが重要なテーマとなる。福岡はファビオ ペッキア監督が退任し、久藤 清一新監督の下でリスタートを切る。なかなか結果が出ない状況を、いかに改善するのか。その手腕に注目が集まる。
大宮と京都の一戦も興味深い。大宮は12試合負けなしながら、ここ4試合はすべてドロー。勝ち切れない状況が続いている。対する京都は2連勝で4位に浮上。前節は東京Ｖに快勝を収め、勢いを加速させている。手堅い戦いを続ける大宮か、迫力のアタックを展開する京都か。5位と4位の上位対決は、質の高い一戦となりそうだ。
長崎は4連勝で6位に浮上。今節はホームに岡山を迎える。4試合連続ゴール中の呉屋 大翔が今節も重要な役割を担うだろう。岡山も3戦負けなしと状態は悪くない。こちらは前節、移籍後初ゴールを挙げた中野 誠也が注目選手となる。
柏はアウェイで愛媛と対戦。4戦負けなしと復調の気配を示すが、得点源のオルンガが今節はケニア代表の活動のために不在となる。代わって出場する選手が意地を示せるか。愛媛は2連敗で19位に転落。2試合無得点と沈黙する攻撃陣の奮起が求められる。
琉球はホームに金沢を迎える。注目はなんといってもホーム無敗記録の更新だ。今節負けなければその数は30の大台に到達する。無類の強さを示す本拠地で、果たしていかなるパフォーマンスを見せるのか。金沢は、ここ2試合はともにスコアレスドロー。上位争いに食らいつくためにも、目に見える結果を手にしたい。
鹿児島はホームで東京Ｖと対戦。現在3連敗と、再び苦境に陥っている。ボール保持で勝る試合が多いだけに、フィニッシュワークがカギを握るだろう。東京Ｖは前節京都に敗れ、8試合ぶりの黒星を喫した。巻き返しの一戦は、4点を奪われた守備の修正がポイントとなりそうだ。
徳島は町田をホームに迎える。4試合勝利から見放されており、この間、わずか1得点。停滞感が漂う攻撃面にテコ入れを図りたい。町田は4試合負けなしと、状態を上げつつある。それでも前節はリードを守り切れずに栃木と引き分けただけに、終盤の戦い方に修正が必要だろう。
その栃木はホームで千葉と対戦。3試合連続引き分けと勝ち切れない状況が続くが、終了間際に追いついた前節の勢いを、この試合に持ち込みたい。千葉は前節、長崎に完敗。好調の船山 貴之が嫌な流れを払しょくできるか。そのパフォーマンスに期待がかかる。
山口は横浜FCとのホームゲームに挑む。前節は水戸に競り勝ち、6試合ぶりの勝利を手にした。首位チームを撃破した自信を胸に、巻き返しを狙う。一方の横浜FCは前節、琉球に快勝。ここ3試合で5得点と絶好調のイバが、今節も爆発するのか。そのプレーに注目が集まる。
最下位に沈む岐阜は、ホームに新潟を迎える。現在4連敗と苦しんでおり、前節は柏に0-1と惜敗。攻守両面に不安を抱えるなか、チーム一丸となってこの苦境を乗り越えていきたい。新潟も同じく4連敗中。4試合で10失点と守備が崩壊しているだけに、このポイントの修正が何よりも求められるだろう。
■各試合の見どころをチェック
甲府vs山形
長崎vs岡山
岐阜vs新潟
大宮vs京都
徳島vs町田
山口vs横浜FC
琉球vs金沢
鹿児島vs東京Ｖ
水戸vs福岡
栃木vs千葉
愛媛vs柏
