明治安田生命Ｊ１リーグは、今節で第25節を迎える。今季も残り10試合となり、優勝、残留争いはますます熱を帯びていきそうだ。
首位のFC東京は、アウェイで名古屋と対戦。前節は札幌と引き分け、2試合勝利なしとなった。守備の安定感は備わるものの、得点力不足に悩まされている。調子が下降気味の2トップが意地を見せられるか。対する名古屋は前節、横浜FMに完敗。5失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。
2位の鹿島はアウェイで清水と対戦。ACLから中3日で迎える一戦であり、総力戦が求められる。前節はＧ大阪と2-2で引き分けた。リードを守り切れなった終盤の戦い方がポイントとなるだろう。清水は2試合勝利がないものの、前節は上位の川崎Ｆと引き分けた。こちらも逃げ切りを果たせなかっただけに、リードを守り切る戦いを実現したい。
横浜FMは前節、名古屋を撃破し、連敗を3でストップ。再び3位に順位を上げている。今節はホームでＧ大阪と対戦。前節2得点・1アシストと爆発した遠藤 渓太が注目選手となる。Ｇ大阪は鹿島と引き分け、5試合連続ドローとなった。それでも追いついての引き分けは、これまでとは異なるパターンであり、勝点1を確保したことを前向きに捉えたい。
4位の川崎Ｆは5試合勝ちがなく、3連覇に黄信号が灯っている。ここ3試合で7失点を喫している守備の修正がテーマとなりそうだ。その川崎Ｆをホームに迎えるＣ大阪は2連勝で6位に浮上した。躍進を支える堅守が今節もポイントとなるだろう。
広島は10試合負けなしと安定した戦いを続ける。この間、わずかに8失点と粘り強い守備を保っている。もっとも前節は、大分の守りを崩せずにスコアレスドローに終わった。攻撃陣の奮起が求められるだろう。その広島と対戦するのは磐田。5試合勝ちがなく、最下位に沈んでいる。前節よりフェルナンド フベロ監督が指揮を執るも、Ｃ大阪に0-2と完敗。この苦境をいかに乗り越えていくのか。まさに正念場を迎えている。
神戸はホームに札幌を迎える。前節は鳥栖相手に6-1と快勝。これで2連勝と復調の気配を示す。2試合で9得点と攻撃陣が絶好調。今節はアンドレス イニエスタの負傷欠場が濃厚ながら、3試合連続ゴール中の古橋 亨梧、復帰したダビド ビジャがキーマンとなりそうだ。対する札幌も攻撃力が売り。前々節には清水相手に8ゴールを奪っている。ともにリーグ屈指の得点力を備えているだけに、激しい打ち合いとなる可能性は高い。
湘南はホームに浦和を迎える。前節は仙台に引き分け、2試合勝利なし。監督不在の状況のなか、正念場を迎えている。一方の浦和は5試合勝ちがなく、11位に転落。こちらも踏ん張りどころの一戦となる。前回対戦では誤審騒動に揺れたこのカード。ともに苦境下に置かれるなか、意地を見せるのはどちらのチームか。
鳥栖はホームに仙台を迎える。前節は神戸に大敗を喫し、連勝が2で止まった。フェルナンド トーレスが引退したなか、豊田 陽平、金崎 夢生ら経験豊富なプレーヤーの爆発が期待される。仙台は前節、湘南と引き分け、これで3試合勝利なしとなった。こちらも降格圏が近づいており、危機感が募っている。好調を維持する道渕 諒平が救世主となれるか。
松本はホームに大分を迎える。前節は浦和に勝利し、11試合ぶりの白星を手にした。移籍後初ゴールを決めた阪野 豊史にかかる期待は大きい。一方の大分は5試合勝利がない。藤本 憲明が移籍後、得点力不足に悩まされている。オナイウ 阿道ら他の攻撃陣が意地を見せたいところだ。
■各試合の見どころをチェック
名古屋vsFC東京
横浜FMvsＧ大阪
松本vs大分
磐田vs広島
神戸vs札幌
鳥栖vs仙台
Ｃ大阪vs川崎Ｆ
清水vs鹿島
湘南vs浦和
