明治安田生命Ｊ２リーグは、27日に第38節の11試合が開催される。
首位の柏はホームで福岡と対戦。前節は千葉に快勝を収め、連敗を2で食い止めた。2位との勝点差を8に広げており、昇格に向けて大きく前進した。前節2ゴールを奪った三原 雅俊が今節もカギを握りそうだ。対する福岡も新潟に勝利を収め、4試合ぶりに勝点3を手にしている。新潟の攻撃を封じた守備が、今節もポイントとなりそうだ。
2位の山形はホームに愛媛を迎える。首位の柏を追いかける一方で、2位以内をキープすることも重要なミッションだ。前節は金沢に敗れただけに、下位チーム相手に確実に勝点を積み上げたい。愛媛は2連敗と元気がない。2試合ゴールがない攻撃陣の奮起が求められる。
3位の横浜FCはホームで東京Ｖと対戦。前節は京都に敗れ、19試合ぶりに黒星を喫した。巻き返しの一戦となる今節は、前節3点を奪われた守備組織の修正がポイントとなるだろう。一方の東京Ｖは2連勝と調子を上げている。攻撃陣が好調なだけに、相手を押し込むアグレッシブな戦いを見せてくれそうだ。
4位の大宮は琉球の本拠地に乗り込む。前節は徳島に2-3と惜敗。ここ2試合で5失点を喫する守備の修正がテーマとなる。琉球は前節、栃木に快勝。2ゴールを奪った上門 知樹が注目選手となるだろう。
5位の京都はアウェイで新潟と対戦。前節は横浜FCを撃破し、再び調子を上げている。スタメン起用に応えた宮吉 拓実が今節もキープレーヤーとなりそうだ。新潟は前節、福岡に敗れ、プレーオフ進出が厳しくなった。レオナルドが好調を維持しているだけに、隙を見せない守備対応が求められてくるだろう。
勝点61で並ぶ7位の徳島と6位の水戸の一戦は、プレーオフ出場をかけた重要な一戦となる。徳島は10試合負けがなく、前節は大宮との打ち合いを制した。ひとりの個性に依存せず、毎試合のようにヒーローが代わる組織力の高さこそが、このチームの強みだろう。今節もチーム一丸となった戦いで、相手を圧倒できるか。一方の水戸は前節、町田と引き分け、浮上のチャンスを逸している。得意とするセットプレーがカギとなりそうだ。
8位の岡山はホームに栃木を迎える。前節は長崎との大一番を制し、プレーオフ出場争いに踏みとどまった。3試合連続ゴール中の仲間 隼斗が注目選手となる。対する栃木は4試合勝利がなく21位に沈む。残留圏に浮上するためにも、何よりも勝利が求められる。前節無得点に終わった攻撃陣が意地を見せられるか。
プレーオフ進出に望みをつなぐ9位の甲府はホームで鹿児島と対戦。前節は東京Ｖに競り負け、これで2試合勝利なしとなった。立ち上がりの失点が目立つだけに、試合の入り方がテーマとなるだろう。鹿児島は7試合勝利がなく、残留争いから抜け出せていない。それでもここ2試合はともにスコアレスドローと課題の守備面に改善の兆しが見える。あとはいかに得点を奪えるか。リスクマネジメントに注意を払いつつ、リスクを負った攻撃を仕掛けたい。
長崎vs金沢は勝点53で並ぶ中位対決に。プレーオフ進出にわずかな可能性を残しており、この試合の勝者がその権利を手にすることになる。長崎は2連敗と調子は下降気味。複数失点が続く守備の修正がテーマとなるだろう。対する金沢は前節山形に競り勝ち、連敗を3で食い止めた。もっとも今節は得点源のクルーニーが出場停止となるだけに、代わって出場する選手が意地を見せたいところだ。
山口はホームで千葉と対戦。4試合負けなしと安定した戦いを続ける。2試合連続無失点の守備が今節もカギを握りそうだ。千葉は前節、柏に0-3と完敗。ライバル対決に敗れたダメージを払しょくし、巻き返しの一戦としたい。
町田はホームに岐阜を迎える。ここ2試合は引き分けと着実に勝点を積み上げている。もっとも今節敗れれば再び残留争いに巻き込まれる危険性もある。前節久しぶりにゴールを決めた中島 裕希にかかる期待は大きい。対する岐阜は最下位に沈んでいるものの、前節は愛媛に快勝を収めた。その良い流れを保ち、降格圏から抜け出すことができるか。
■各試合の見どころをチェック
山形vs愛媛
琉球vs大宮
横浜FCvs東京Ｖ
甲府vs鹿児島
新潟vs京都
徳島vs水戸
長崎vs金沢
柏vs福岡
町田vs岐阜
山口vs千葉
岡山vs栃木
