2020シーズンがついに開幕！ 連覇を狙う川崎Ｆは清水と激突。13年ぶりの参戦となる横浜FCは広島に挑む【プレビュー：ルヴァンカップ GS 第1節】

Ｊリーグの開幕に先駆けて、今季のルヴァンカップが幕を開ける。若手の躍動やリーグを越えた対戦など、リーグ戦とは異なる魅力を備えたこの大会。昨年は川崎Ｆが悲願の初優勝を果たしたが、今年はいかなる戦いが繰り広げられるのか。注目の第1節が16日に行われる。

Ａグループでは前回王者の川崎Ｆが清水と対戦。4-3-3の新システムの機能性や、新加入選手のフィット具合など注目ポイントは多岐に渡る。旗手 怜央、三笘 薫のルーキーコンビのパフォーマンスにも注目だ。対する清水はピーター クラモフスキーの手腕がカギを握る。昨季は横浜FMのコーチを務めた新監督の下で取り組むポゼッションスタイルが機能するかどうか。立田 悠悟ら東京五輪世代のパフォーマンスも注目ポイントとなる。

名古屋はホームで鹿島と対戦。2年目を迎えたマッシモ フィッカデンティのもとで、今季は攻撃的なサッカーを目指す。阿部 浩之、稲垣 祥ら新加入選手の出来がポイントとなりそうだ。一方の鹿島はＡＣＬのプレーオフで敗れたことで、グループステージからの参戦となった。ＡＣＬプレーオフでは準備期間が足りなかった点も影響したはずだが、あれから2週間以上が経過し、チームはどこまで完成度を高めているか。大幅に戦力が入れ替わったなかで、ザーゴ新監督の手腕が試されそうだ。

Ｂグループでは浦和がホームで仙台と対戦。今季より取り組む4-4-2の新布陣が機能するかが最大の注目ポイントとなる。新たなエース候補のレオナルド、高卒ルーキーの武田 英寿ら新戦力のパフォーマンスも見どころのひとつだろう。仙台は木山 隆之新監督の下でリスタートを切る。攻撃陣に怪我人が増えているのは気がかりだが、新生・仙台の初陣であり、目に見える結果を手にしてリーグ戦に弾みを付けたい。

Ｃ大阪はホームで松本と対戦。2年目を迎えるロティーナ監督の下、昨季リーグ最少失点を記録した堅守が今季も強みとなるだろう。注目ルーキー西川 潤の起用法もポイントとなりそうだ。松本はＪ２から唯一の参戦となる。布 啓一郎監督が就任し、新たに生まれ変わったチームはいかなるパフォーマンスを見せるのか。アウグストら新外国籍選手のパフォーマンスがカギを握りそうだ。

Ｃグループでは、横浜FCと広島が激突する。横浜FCは13年ぶりにＪ１の舞台に復帰。ルヴァンカップもそれ以来の参戦となる。三浦 知良は怪我を抱えておりこの試合には出場でいない見込みだが、斉藤 光毅や松尾 佑介ら昨季のＪ２で躍動した若手がＪ１チーム相手にどこまで通用するか。アグレッシブなプレーが期待される。広島は昨季の主力がほぼ残留しチーム力は保たれている。大迫 敬介、荒木 隼人、森島 司ら昨季ブレイクした若手のさらなる飛躍が求められてきそうだ。

鳥栖はホームに札幌を迎える。4-3-3の新布陣を試しており、今季は攻撃的なチームへと生まれ変わりそうだ。京都から加入した小屋松 知哉が注目選手となる。札幌は昨季、惜しくも準優勝に終わっただけに、「今季こそ」の想いを胸にこの大会に臨むだろう。昨季から戦力にほぼ変わりなく、3年目を迎えるペトロヴィッチ監督の下で、継続路線で挑む。田中 駿汰、金子 拓郎ら大卒ルーキーに期待が集まる。

Ｄグループでは、湘南と大分が激突。ともにハードワークを持ち味とするチームなだけに、激しい戦いが展開されるだろう。湘南は岩崎 悠人や茨田 陽生、大分では知念 慶、渡 大生ら新加入選手のパフォーマンスがカギを握りそうだ。

Ｇ大阪と柏の一戦も注目カードとなる。宇佐美 貴史ら攻撃陣に強力なタレントを擁するＧ大阪に対し、柏もオルンガ、クリスティアーノと強力コンビを揃える。ともに攻撃力を備えたチームなだけに激しい打ち合いも期待できる。Ｇ大阪では福田 湧矢や市丸 瑞希、柏には古賀 太陽や大南 拓磨と東京五輪出場を狙う若きタレントも多数控えているだけに、彼らのパフォーマンスも注目ポイントとなる。

■各試合の見どころをチェック
・Ａグループ
川崎Ｆvs清水
名古屋vs鹿島
・Ｂグループ
浦和vs仙台
Ｃ大阪vs松本
・Ｃグループ
横浜FCvs広島
鳥栖vs札幌
・Ｄグループ
湘南vs大分
Ｇ大阪vs柏