3連勝中の首位川崎Ｆは、調子を上げてきた広島と激突。Ｃ大阪は5連勝をかけ、王者・横浜FMに挑む【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第16節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、12、13日に第16節が開催される。

首位の川崎Ｆは、ホームで広島と対戦。現在、3連勝と再び勢いを加速させており、前節は終了間際の逆転劇で、神戸に3-2と勝利した。その試合で、Ｊ１初ゴールを記録した20歳の宮代 大聖が注目選手となる。対する広島も2連勝と調子を上げている。前節は清水に4-1と大勝。堅い守りに加え、得点も奪えるようになってきたのは好材料。川崎Ｆの攻撃にしっかりと耐え、前線の決定力にかけたい。

2位のＣ大阪は4連勝で、川崎Ｆを追走する。今節は横浜FMの本拠地に乗り込む。2試合連続完封勝利と堅守は健在で、得点力も向上。前節2ゴールの奥埜 博亮が、今節も結果を残せるか。一方の横浜FMは2連敗と、再び調子が下降気味。Ｃ大阪の堅い守りをいかに崩していくのか。マルコス ジュニオールとジュニオール サントスの2人がカギを握りそうだ。

3位のFC東京は、アウェイで神戸と対戦。3連勝と上り調子にあり、勢いをさらに加速させていきそうだ。前節結果を出した田川 亨介と原 大智の若きコンビに注目が集まる。神戸は前節、川崎Ｆに敗れ、4試合勝利なしとなった。アンドレス イニエスタら主力のコンディションに不安を抱え、なかなか結果を得られていない状況だ。スピード溢れるプレーで前線を活性化する藤本 憲明と古橋 亨梧がチームに勢いをもたらせるか。

4位の名古屋は、横浜FCとのアウェイゲームに臨む。前節は横浜FMに2-1と逆転勝利を収めた。安定した守備組織を備えるなか、怪我から復帰した阿部 浩之が攻撃を牽引するはずだ。横浜FCは3連敗と苦しい状況に陥っている。前節は先制しながらもFC東京に逆転負け。3試合で7失点を喫する守備の修正が急務となる。

柏はアウェイで鳥栖と対戦。2連勝と再び調子を上げており、前節はＧ大阪に3-0と快勝を収めた。ゴールを量産するオルンガだけでなく、攻撃の軸としてハイパフォーマンスを続ける江坂 任にも注目だ。鳥栖は前節、浦和と引き分けた。常に先手を奪いながらもその都度追いつかれてしまっただけに、リード時の試合運びがテーマとなりそうだ。

鹿島は4連勝で6位に順位を上げている。今節はアウェイで清水と対戦。4試合で10得点と、攻撃が機能するなか、前節、久しぶりのゴールを挙げた上田 綺世が再び結果を残せるか。清水は5連敗と元気がない。5試合で18失点と守備の脆さを見せている。攻撃スタイルを標榜する一方で、この課題を解消できないようだと苦戦は免れないかもしれない。

札幌はホームに浦和を迎える。8試合勝ちがなく、現在は2連敗中。ここ3試合はいずれも無得点と、結果を出せていない攻撃陣が意地を見せたいところだ。一方の浦和も2試合勝利がない。それでも前節は終盤に追いつく粘り強さを披露。Ｊ１通算150ゴールを達成した興梠 慎三が、今節も重要な役割を担いそうだ。

仙台はホームで大分と対戦。5試合勝利がなく、前節も鹿島に競り負けた。得点は奪えているだけに、守備組織の安定が求められるだろう。対する大分も5試合勝利から見放されている。前節は終盤に粘りを見せ、湘南と引き分けた。ともに苦戦が続くなか、目に見える結果を手にし、好転のきっかけをつかむのは、果たしてどちらのチームか。

最下位に沈む湘南は、Ｇ大阪の本拠地に乗り込む。ここ2試合はドローと復調の気配を示しているが、前節は2点のリードを守り切れずに大分と引き分けた。持ち前の運動量を保ち、最後まで粘り強く戦うサッカーを取り戻したい。一方のＧ大阪は前節、柏に完敗を喫した。3点を奪われた守備の修正がテーマとなりそうだ。

■各試合の見どころをチェック
清水vs鹿島
神戸vsFC東京
札幌vs浦和
仙台vs大分
横浜FCvs名古屋
川崎Ｆvs広島
鳥栖vs柏
横浜FMvsＣ大阪
Ｇ大阪vs湘南