大分に乗り込む川崎Ｆは、勝てば2年ぶり三度目のリーグ王者に！引き分けか敗戦でも、Ｇ大阪の結果次第で優勝が決定【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第28節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、21日、22日に第28節の7試合が開催される。すでにＡＣＬ出場チームの同節の試合は消化済み。10月24日に行われたFC東京vs横浜FMは、ジュニオール サントスの2ゴールなどで、アウェイチームが4-0で勝利。11月8日に開催された横浜FCvs神戸は、終了間際の安永 玲央のゴールで、ホームチームが2-1とモノにしている。

今節は川崎Ｆに優勝の可能性がある。大分の本拠地に乗り込む一戦で勝利を収めれば優勝が決定。引き分け、もしくは敗れたとしても、翌日に浦和と対戦するＧ大阪が引き分け以下に終われば、2年ぶり三度目の優勝が決まる状況だ。

川崎Ｆは水曜日に横浜FMを下し、3試合ぶりに勝利を手にした。その試合で決勝点を奪い、守備の要でもあるジェジエウが今節は出場停止となるが、守備陣には経験豊富な選手が揃うだけに、大きなダメージはないはずだ。大分には前回対戦で2-0と勝利を収めており、相性も悪くない。その試合で先制ゴールを奪い、横浜FM戦でもゴールに直結する働きを見せた三笘 薫が今節もカギを握りそうだ。対する大分は前節の柏戦が中止となり、18日ぶりの一戦となる。中2日の川崎Ｆに対しコンディションでは上回れるだけに、持ち前の走力を生かした戦いで、川崎Ｆの攻撃に対抗したい。

2位のＧ大阪はアウェイで浦和と対戦。前節は仙台に0-4で敗れ、13試合ぶりの黒星となった。前日に川崎Ｆの優勝が決まっている可能性があるが、優勝が持ち越されれば勝利が必須となる。前節の悪夢を振り払い、望みをつなぐことができるか。対する浦和は水曜日の一戦で神戸に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。ここ6試合で4得点と好調のマルティノスに今節も期待がかかる。

3位の名古屋はホームに湘南を迎える。前節はFC東京に競り勝ち、ＡＣＬ出場圏内に浮上。金崎 夢生の離脱は痛手ながら、好調を維持するマテウスが今節も攻撃を牽引するはずだ。対する湘南は3連勝と調子を上げている。いずれも完封勝利と強度の高い守備が実現されている。今節もそのストロングポイントを保ち、2試合連続ゴール中の齊藤 未月の一発にかけたい。

Ｃ大阪はホームで広島と対戦。ここ3試合勝ちがなく、前節は清水に完敗を喫した。持ち前の堅守が脆さを見せているだけに、このポイントの修正がテーマとなりそうだ。一方の広島は5試合負けなしながら、うち3試合は引き分けと勝ち切れない戦いが目立つ。堅い守りは備わるだけに、決定力に課題を抱える攻撃陣が意地を見せたいところだ。

仙台は先週末の試合でＧ大阪を下し、18試合ぶりに勝点3を手にすると、水曜日の試合でも終了間際に追いつき、FC東京と引き分けた。苦しい状態からは脱した印象で、残り6試合での巻き返しを狙う。その仙台の本拠地に乗り込む鹿島は、3位の名古屋に勝点3差の6位につける。前節は首位の川崎Ｆと引き分けた。ACL出場に向けて勝利が求められる一戦でカギを握るのは、ここ4試合で3得点のエヴェラウドになるだろう。

札幌はホームで清水と対戦。前節はジェイのゴールで追いつき、鳥栖と引き分けた。13試合ぶりにゴールを決めたこのストライカーに今節も期待がかかる。対する清水は前節、Ｃ大阪に快勝。平岡 宏章監督就任後2連勝と、監督交代の効果がはっきりと表れている。2試合連続3得点と攻撃の機能性が高まっており、今節もアグレッシブな姿勢を保ち、3連勝を狙う。

新型コロナウイルスの影響で活動を休止していた柏は、ホームに鳥栖を迎える。10月31日以来の一戦で、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのか。直近5試合では負けが込んでいただけに、このインターバルを境に、巻き返しを実現したい。対する鳥栖は6試合負けなしながら、うち5試合がドロー。前節の札幌戦でもリードを守り切れずに勝ち切れなかった。2試合連続ゴール中のチアゴ アウベスが、チームに勢いをもたらすことができるか。

■各試合の見どころをチェック
札幌vs清水
大分vs川崎Ｆ
仙台vs鹿島
柏vs鳥栖
Ｃ大阪vs広島
名古屋vs湘南
浦和vsＧ大阪