早くも盤石の王者・川崎Ｆが神戸相手に6連勝を狙う。4連勝スタートの名古屋は、4連敗中の横浜FCを迎え撃つ【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第5節】

中2日、3日のハードスケジュールが続く明治安田生命Ｊ１リーグ。17日に第5節の9試合が開催される。予定されていた仙台vsＧ大阪は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止が決定している。

開幕5連勝と勢いに乗る川崎Ｆは、アウェイで神戸と対戦。前節は柏の守備に手こずりながらも終盤に家長 昭博が決勝点を奪い、1-0で勝利した。攻撃力が目立つものの、2試合連続無失点と守備も安定。攻守両面で盤石の態勢を整える王者が、6連勝を達成するか。一方の神戸は前節、名古屋に競り負け、今季初黒星を喫した。ボール支配で勝りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。

名古屋も開幕4連勝と好スタートを切っている。今節はホームに横浜FCを迎える。攻守両面で存在感を放つ稲垣 祥が今節もキープレーヤーとなるだろう。対する横浜FCは開幕4連敗と元気がない。前節はＣ大阪に4失点の完敗。課題の守備を修正し、連敗脱出なるか。

好調の鳥栖はホームで柏と対戦。前節は清水相手に勝ち切れず連勝が3で止まったものの、4試合連続無失点と強固な守備を誇る。活きのいい若手を中心に積極果敢な戦いを実現しており、今節もアグレッシブなプレーを見せてくれそうだ。対する柏は前節、川崎Ｆに惜敗。得点力不足に苦しむなか、今季まだゴールがない江坂 任に期待がかかる。

2連勝と調子を上げてきたＣ大阪は、ホームに大分を迎える。ここまで5ゴールと絶好調の大久保 嘉人が今節も得点を奪えるか。そのパフォーマンスに注目だ。大分は1勝2分とまだ負けがない。前節は先制されながらも終盤に追いつき、FC東京と引き分けている。今節も粘り強い戦いを実現し、Ｃ大阪の攻勢を封じたいところだ。

横浜FMはホームに徳島を迎える。3試合連続3得点と、攻撃サッカーが蘇っている。チームを牽引するのは前田 大然。3試合連続ゴール中の新エースが、今節もそのスピードで相手に脅威を与えるはずだ。一方の徳島は、まだ勝利がない。前節は福岡との昇格組対決で敗れている。エースの垣田 裕暉がＪ１でも結果を出すなか、隙を見せる守備組織を上手く修正したいところだ。

広島はホームで清水と対戦。前節は先制しながらも後半に追いつかれ、鹿島と引き分けた。開幕から4試合連続で先制点を奪っているものの、逃げ切れたのは1試合のみ。押し込まれる展開が目立つ後半の戦い方を修正できるか。清水はここ3試合勝利がない。前節は鳥栖とスコアレスドローで終えたが、押し込まれる時間が長かった。それでも今季初めて無失点に終えたのは好材料。組織的な守備から良い攻撃へとつなげていきたい。

FC東京はホームに湘南を迎える。前節は先制しながらも追いつかれ、大分と引き分けた。波に乗れない状況のなか、前節、移籍後初ゴールを決めた渡邊 凌磨に期待がかかる。対する湘南は前節、仙台に快勝を収め、今季初白星を手にした。高橋 諒、名古 新太郎、町野 修斗といずれも新加入組が結果を出したのは好材料。新戦力がフィットしてきたなか、連勝を実現し、上昇気流を描けるか。

浦和は前節、横浜FMに完敗。3失点を喫した守備の修正が重要なテーマとなる。対戦相手の札幌は前節のＧ大阪戦が中止となり、1週間ぶりの一戦となる。チャンスを作りながらも決定力を欠く試合が続いているだけに、アンデルソン ロペスら前線のタレントが意地を見せたいところだ。

福岡は前節、徳島を下し、昇格後初勝利を挙げた。今節はホームで鹿島と対戦。高精度キックを誇るエミル サロモンソンが注目選手となる。対する鹿島は前節、広島と引き分け、連勝はならなかった。3試合連続ゴール中の荒木 遼太郎が、今節も輝きを放てるか。

■各試合の見どころをチェック
FC東京vs湘南
浦和vs札幌
福岡vs鹿島
神戸vs川崎Ｆ
広島vs清水
名古屋vs横浜FC
横浜FMvs徳島
Ｃ大阪vs大分
鳥栖vs柏