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2021年度 第4回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2021年5月11日(火) 11:30

2021年度 第4回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

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2021年度 第4回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録
2021年度 第4回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2021年4月27日

2021年度 第4回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

2021年4月27日(火)16:30~
オンラインにて実施
登壇:チェアマン 村井
新型コロナウイルス対策本部 リーダー 仲村
社会連携室 室長 鈴木
陪席:副理事長 原
クラブ経営本部 本部長 鈴木
フットボール本部 本部長 黒田

〔司会より決議事項、報告事項について説明〕
第4回理事会が行われましたので定例会見を行います。本日の発表事項は3点です。また、理事会での報告事項ではありませんが、明治安田生命J2リーグ第10節FC琉球ヴァンフォーレ甲府において、甲府の選手およびスタッフがテクニカルエリアを出て、審判員に判定に対する不満を表し、抗議を執拗に繰り返す様子が確認されました。この事実関係の確認を踏まえ、Jリーグ規律委員会は当該チームに対し、25万円の罰金処分を決定いたしました。本件に関しても、先ほどリリースを発信しております。

《決議事項》
1.Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン改定の件

先日概要を発表し、すでに運用が開始されているオンサイト検査に関して、公表基準をガイドラインに反映いたしました。またリモートマッチ開催時の試合運営について、現行の運用に即した内容へ変更しております。

2.2020年度Jリーグホームタウン活動調査の件
2020年度のホームタウン活動についてレポートを公開いたしました。本件についても、後ほど社会連携室の鈴木より皆様にご説明いたします。なおレポートは公式サイト他、メディアチャンネルにも公開しておりますのでご参照いただければと思います。

3.2021シーズンのJ1クラブホームグロウン選手人数の件
J1クラブにおけるホームグロウン選手の人数について、カウント基準日時点の人数を報告しております。なお2022シーズン以降は、J2・J3クラブも対象となります。

それでは、チェアマンの村井より理事会に対するコメントをさせていただきます。

〔村井チェアマンよりコメント〕
みなさん、こんにちは。朝からしゃべり続けており、のどが枯れてしまいました。お聞き苦しいかもしれませんがよろしくお願いします。
今日は、ゴールデンウィークを控えた理事会となりました。Jリーグにとってこのゴールデンウィークは、多くの子どもたちにサッカーに触れていただく、また集客の面でも普及の面でもとても大事にしている重要な時期の一つだろうと思っています。残念ながら今回は、4月23日に緊急事態宣言が発出された東京、京都、大阪、兵庫、このエリアにおいてはリモートマッチを余儀なくされている状況でもございます。
そうした中でクラブの計画や想定も大きく狂っている状況ではありますが、こういう国の危機的な状況の中で、しっかりそれを受け止めて、対応していこうということを申し合わせました。

特に多くのファン・サポーターの皆様には、昨年度1,000試合を超えるお客様を迎えての試合の中で多くご協力いただいて、感染拡大をしないという、ある意味自負もある中ではありました。そういう状況でありますが、今回はそれを受け止めてしっかり対応せざるを得ない心情でおります。今回の理事会では、コロナ禍において社会からJリーグがどのように見られていくのか、またJリーグはどのように対応するべきか。幅広く、社外理事を中心にご助言もいただきましたが、今回もしっかりと感染防止に努めていこうと申し合わせた次第です。後ほどガイドラインの説明もあると思います。よろしくお願いします。

〔新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン改定について新型コロナウイルス対策本部 仲村より説明〕
大きくは2点、改定をいたしました。

1.オンサイト検査に関して
プロトコル 2 : 情報開示
VIII. 情報発信の基準。発信例

(2)Jリーグ/クラブ等は、関係者が公式検査を含む新型コロナウイルス感染症の検査で陽性になった場合、その事実を速やかに発表します。ただし、Jリーグがエントリー予定者に対して行うオンサイト検査については、26.「Jリーグが指定するオンサイト検査に関する公表」に記載のとおり、試合後に医療機関を受診して新型コロナウイルス感染症の罹患が診断された場合や、オンサイト検査の直後に行うPCR検査の結果が陽性判定であった場合に限り、その事実を速やかに公表します

26.Jリーグが指定するオンサイト検査に関する公表 
(1)オンサイト検査の予告
•「陽性診断」もしくは「陽性判定」が1名以上発生した理由で、オンサイト検査を実施する場合、該当クラブは、24.「関係者が陽性判定を受けた場合の発表方法」に従って公表する際に、直近の公式試合がオンサイト検査の対象であることを併記します

陽性者が試合前に発生しており、クラブから陽性判定が出たというリリースが出される場合がありますが、オンサイトの検査対象になった場合には、その旨を公表することとしております。

•試合前日からキックオフ3.5時間前までに「37.5度以上の発熱や、感染が疑われる症状」が出た場合も、オンサイト検査の実施対象となりますが、陽性診断や検査の判定が下る前の状況であることから、オンサイト検査の対外公表は必須としません
•自クラブが検査対象でない限り、対戦クラブによる対外公表は不要です

(2)オンサイト検査の結果
•オンサイト検査で陰性判定を得た者がエントリー下限人数である13名に満たず、試合の中止が決定された場合、Jリーグと検査対象クラブ(主管クラブが異なる場合は主管クラブ)の間で内容を調整のうえ、試合の中止理由がオンサイト検査である旨を公表します
•オンサイト検査で陰性判定を得られない者がいる場合、試合後、速やかに医療機関を受診し、新型コロナウイルス感染症の罹患が診断された場合は、24.「関係者が陽性判定を受けた場合の発表方法」に従って公表します
•オンサイト検査の受検者は、判定結果にかかわらず、試合後にただちにPCR検査を受検します。オンサイト検査で陰性判定を得られなかった場合でも、試合後の2回のPCR検査で、2度とも「陰性判定」であった場合、罹患者とみなされず、次の試合へのエントリーが認められます。そのため、オンサイト検査の結果を受けて、ただちに「陽性判定」を公表することは推奨しません。試合後のPCR検査で「陽性判定」であった場合は、24.「関係者が陽性判定を受けた場合の発表方法」に従って公表します

オンサイト検査の実施基準における一部表記の改定

プロトコル3Jクラブの活動段階と、公式検査 XIV.オンサイト結果
41.オンサイト検査実施の基準
(1)③試合会場への移動日→試合前日からに変更

試合会場への移動日の場合、ホームクラブ、ビジタークラブで移動日が違うことがあります。そのため基準を統一し、試合前日からキックオフ3.5時間前までといたしました。オンサイト検査の付帯資料では試合前日となっておりまたが、ガイドライン上とは不整合がございましたので、記載を改めさせていただきました。

〈改定内容〉
41.オンサイト検査実施の基準
(1)③試合前日からキックオフ3.5時間前までの間、以下の症状を もつ者が1名以上新たに発生した場合

2.政府より発出された緊急事態宣言にともなうリモートマッチに関する変更
令和3年4月23日付、政府事務連絡をふまえての改定となります。
これまで5,000人または50%以下の少ない方ということで開催を認められておりましたが、今回の緊急事態宣言では、無観客開催ということで、政府から要請が出ております。Jリーグも政府の方針に従う形で、緊急事態宣言が発出されている地域において、4月25日〜5月11日における開催については、リモートマッチでの開催といたします。

なお、ステップ2〜4は、変更はありません。まん延防止措置の地域は5,000人もしくは50%の少ない方を人数上限としまして、ビジター席の設置などは、相手が緊急事態宣言の地域以外であっても、自治体とクラブによる協議の上、設置はクラブの任意としております。

◎リモートマッチ(無観客試合)の運営に関する改定

2020年6月にリモートマッチを数試合行いました。リモートマッチでの試合に関してプロトコル6という章を設けておりましたが、今回、緊急事態宣言が発出されたことに伴いまして、現状の運用実態を踏まえて、若干チューニングを行いました。

プロトコル6:無観客での試合開催 
105.ゾーン毎の来場者と、来場人数 来場者は最小限となるよう努める

106.来場をご遠慮いただく方
マスコットはリモートマッチの演出上の必要に応じ来場可能

117.スタジアム内外の掲出及び装飾
(2)ホームクラブがクラブハウスやスタジアム、倉庫などで管理している横断幕については、掲出可とする。ただし、サポーターがスタジアムやクラブハウスに直接持ち込み、受け渡すことは不可とする。掲出・設置等の作業はクラブスタッフが実施すること

125.記者席での取材活動について
(1)取材活動が許可された記者については、指定された記者席で取材活動をおこなう。その際、隣の記者との間隔を最低1席あけて着席することとする。またJクラブ広報担当者は各メディアの座席位置指定し把握する。

127.試合終了後の対応について
以下の項目を削除いたしました。

(2)すべてのメディアは試合終了後 1 時間以内にスタジアムを退出する。

137.選手及び審判団のピッチ入場〜キックオフ
(1)両チーム選手及び審判団は整列の上、一緒に入場する
(2)入場前は社会的距離(できるだけ2m、最低1m)を保つよう十分配慮する
(3)フェアプレー旗、クラブ旗、エスコートキッズは行わない
(4)握手セレモニー、ペナント交換、来賓などによるキックオフセレモニーは行わない。選手や審判員の表彰は認められるが、家族の来場は控える
(5)セレモニー等を実施する場合は、社会的距離(できるだけ2m、最低1m)に十分配慮すること
(6)チームの集合写真撮影は認められる。但し、掛け 声、肩を組むことは禁止とし、隣や前後の選手同士がぶつからないよう注意する。
(7)コイントスは主審及び両チームのキャプテンにより実施する。但し、社会的距離(できるだけ 2m、最低1m)を保つこととする
(8)ピッチ上で円陣を組むことは、行わない

例えば、選手入場や写真撮影は感染対策を行いながら両チームが入場し集合写真撮影ができているため、リモートマッチにおきましても、現状の有観客と同様の実施方法とさせていただきます。
ただし、演出人数を要するフェアプレー旗やクラブ旗、エスコートキッズはリモートマッチ下では行わないとします。
また、リモートマッチでは来賓の来場が不可となりますことから、来賓が参加するセレモニーも行わないということを変更しています。

138. ピッチ周辺でのクラブパートナー/スポンサーの露出
(2) 下記のような演出は容認される
•出場達成(例:200 試合出場)等のセレモニー時は、当該選手の家族の参加は控える。
•スポンサー関連のイベントは、既に予定されているアクティ ビティに限り実施を認めるが、極力、スポンサーをはじめ外 部から新たな来場を伴わない形で実施する。
•前項のスポンサー関連のイベントを実施する場合も、社会 的距離を保ち十分な感染対策のもと実施すること。また、 その後の試合観戦ができないことにも留意すること 

試合終了時のセレモニーも現行の運用に沿って改定しております。

〔2020年度Jリーグホームタウン活動調査について社会連携室・鈴木室長より説明〕
2020年度のホームタウン活動調査についてご報告します。例年と違い2020年はコロナ禍でたくさんの活動が中止を余儀なくされました。その中でもできた活動を今年のトピックとして取り上げさせていただきましたので簡単にご説明いたします。

Jクラブによる寄付・寄贈
まずは「寄付・寄贈」ですが、46クラブの皆様が様々なところに寄付・寄贈をされています。こちらは後程資料をご覧いただければと思います。

コロナ禍だからこそ実施した活動
「コロナ禍だからこそ実施した活動」ということで、例年していなかった活動でも、各クラブが考えて実施したものをこちらにまとめております。リモートでの活動だったり、寄付やキッチンカーなどで医療従事者を支援させていただいております。また、こういうときだからこそと、関西4クラブにおいては、「負けへんで!関西」という連携企画で、共通の課題に対してホームタウンの枠を超えて社会連携の活動として手を結び、こういった啓発活動をしているという事例もございます。こちらも後程ご覧いただければと思います。その他にもたくさんのクラブが活動をしております。

コロナ禍にもかかわらず実施できた活動
例年実施している活動で、様々な感染拡大防止に取り組みながら活動したものになります。通常実施しているものもソーシャルディスタンスを取りながらやったり、屋外でやったり、いろいろと工夫しながら、地域の活動を止めずに地域の皆様に喜んでいただけることを、クラブ・選手が考えて実施したものになります。地域の安心、安全があって初めてクラブが活動できるという思いのもとに各クラブが実施した活動になります。

Jリーグホームタウン活動調査 2020年調査
こちらからは昨年同様の集計になりますので、簡単にご説明させていただきます。
また、今年からは各クラブが活動しているものにSDGsの17のゴールを当てはめて、どの活動がどのゴールに紐づいているかということを表記しています。56クラブ全体の集計ですが、全体数としては15,772回ということで2019年が25,287回だったので、約10,000回減少しております。そのうちシャレン活動も2019年実績は1,382回、2020年は914回ということでこちらは約460回減少しております。ただ、逆にこのコロナ禍でこれだけの活動ができているということは本当にクラブの努力だと思いますし、日々地域の皆様へ向き合い、その思いの表れだと思っていますので、ぜひそのあたりをメディアの皆様に取り上げていただければ幸いでございます。
SDGsの取り組みはこのようになっております。「3.すべての人に健康と福祉を」が一番多く、続いて「4.質の高い教育をみんなに」の20.9%、「11.住み続けられるまちづくりを」が14.2%と、これが上位3つになっています。まだまだこのゴール設定の精度が高いとは言い切れませんので、各クラブと協力しながら今後精度を上げていき、SDGsの取り組みにも寄与していきたい、またそのゴールの達成を目指していきたいと思っています。

ホームタウン活動 クラブ別紹介
宮崎を含めた57クラブの活動をもとに、5月10日に今年のJリーグシャレン!アウォーズの受賞活動を発表させていただきますが、そちらの受賞活動のみならず、57クラブの活動をご覧いただき、取り上げてみたい、面白そうだなと思うものがあればぜひクラブにお問い合わせいただき、記事にしていただければ幸いでございます。

〔質疑応答〕
Q:NPBの斉藤コミッショナーは無観客に対して憤り、これだけのことをやってきたのに、とストレートに表現されましたが、村井チェアマンは社会を意識されているバランスのある受け止めをされているかなと思います。その一方で受け入れ難い部分もあると思います。これだけのことをやってきたのにというところでの受け止めと、今後こういったことが頻繁にあるとなかなか難しいですが、野球と連携してどういう訴えかけがさらに必要なのか、どういうエビデンスがあればこうならないかといった考えや対策があれば教えていただけますでしょうか。

A:村井チェアマン
思うところはあります。本当に今回のコロナは誰が悪いわけでもないし、誰に責任があるわけでもないので、いわゆるJリーグの責任者として正直なところ、自分の力なさを、何の他意もなく本当に心からそういう風に思っている次第です。
昨年、Jリーグは1,042試合、お客様をお迎えしました。リモートマッチ(無観客)は61試合でした。昨年の冒頭から豊かなスポーツ文化を振興するその担い手はファン・サポーターで、とにかくお客様とできる限りやりたいというのが我々の思いでした。当然、プライオリティの一番は国民の健康を優先するということでしたので、4か月に渡る中断もしました。最終的には、政府の方針や行政の方針に従うというのを最初にピン止めをして決めていましたし、その次にはいろんなことを飲み込んでもサッカーを続けようということで、昇降格なし、交代人数、飲水タイム、いろんなことをやってでも不公平を飲み込んででもサッカーをやろうという状況の中で、3番目にお客様と一緒にやろうということで1,042試合をやってきました。
そういう意味ではリーグ、クラブができることではなく、これを支えたのはファン・サポーターの皆様でした。本当に胸が熱くなる思いで手拍子をして言葉を飲み込みながら応援しているサポーターの皆様の表情を見ていて、こうした皆様の努力の中で1,042試合ができたと思っていました。そうしたファン・サポーターの皆様からすれば、お客様を迎えてもスタジアムが危険なものでないと証明してくれたわけですし、しっかり私が社会に対してもっと伝える力があれば、エビデンスを使って、もしくはファクトを関係各所にお伝えできていれば、もう少しストーリーは変わったのかもしれません。
一方で、サッカーだけの話でなく、多くの人々が市中で公共交通を使って移動することが、今の状況の中では一つのリスクであることもよく分かります。そういう意味では、サッカーだけの判断が通用しないこともよく理解しています。最終的には無観客を政府が裁定した中で言えば、それに従わざるを得ないのが、我々が決めたプライオリティの中では所与の条件でしたので、そこに関しては私も納得していますが、頑張ってくれたファン・サポーターの皆様の期待が結果をたがえることになってしまった可能性があることに関しては、今後、引き続きファン・サポーターの皆様と安全な空間を作り続け、それをしっかり社会に伝えていき、少しでもスポーツがお客様と共に実現されることを望み続けていこうと思います。そういったことをリリースでお伝えした次第でございます。

Q:クラブ決算について質問です。予算の段階で(観客数は)50%としてやっているクラブがほとんどですが、かなりそれを割り込んできているように思います。無観客ということも含めて、今後クラブの財務、運営の在り方で修正するべきこと、懸念点そういうこと含めて決算をどのようにご覧になっているかお伺いできますでしょうか。

A:クラブ経営本部・鈴木本部長
昨年10月13日の記者会見のときに、8月21日時点での決算見込みをご説明させていただきました。実際には、今年の5月末の経営情報開示の席で正式なクラブの決算状況についてご説明したいと思います。
本日時点で少し申し伝えるとすると、昨年8月21日時点での決算見込みは超厳戒態勢でしたが、その後厳戒態勢での試合もあったので、そういう意味では今回の決算見込みは先ほどご説明した状況よりやや上向き、よい状況にはなっています。ただ、今ご指摘がありましたように、ここにきてリモートマッチということがあるので、これは前年度の決算というよりは今年度の予算と予算見込みの話になりますが、そこは引き続き厳しい状況だと思います。クラブライセンスチームではクラブと綿密に打ち合わせをしながら、実際に今年の予算と来年の予算、再来年の予算位までの期間で予算だけでなく増資も含めて、債務超過をどう解決していくか、個別にヒアリングしながら対応していこうと思っています。そうした状況ですので、特に具体的な数値は申し上げられないですが、今そういう状態であることと、引き続きモニタリングしながら大きく資金繰りで困難になっているクラブはない状況で対応しているということを共有させていただきます。

【司会より補足】
クラブ経営情報開示の速報版は5月28日(金)に説明させていただく予定です。

Q:来月(5月)28日に、FIFAワールドカップ予選として日本代表vsミャンマー代表の試合が予定されています。インターナショナルマッチデイ(IMD)以外の日程となっていますが、Jクラブは選手の派遣義務はないと理解してよいのか、それとも各クラブ一人派遣するなど別途例外措置が話し合われているのでしょうか。

A:村井チェアマン
通常IMDのルールの中で運営して協力していきますので、今回IMDの外側でやるということは、その前提の中で選手を招集する理解でおります。

A:原副理事長
IMD以外ということになるとすれば、当然クラブの選手派遣義務はありません。よって、海外組の選手はこの時期オフになっていますので、海外組は6月のIMDにあわせて早く帰ってきてトレーニングなどをしますので、そのようなメンバーで代表チームを組むのではないかと思います。Jリーグはタイトな日程の中で公式戦が入ってきていますので、通常であれば海外組でチームを編成すると思います。

Q:今の段階では例外を話し合っている段階ではないと理解しました。
また、ゴールデンウィークに今年は例外的にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の度重なる日程変更があり、リーグ戦で頭一つ抜き出ている川崎フロンターレ名古屋グランパスが連戦で戦うという日程が組まれていて、注目の一戦であると思いますが、見方を変えるとここでその2チームによる直接対決が終わると、その後のリーグの盛り上がりに影響があるのかなという気もしますが、逆にゴールデンウィークにこれだけの良いカードを楽しんでもらいたいという思いもあると思います。そのあたりの所感をお聞かせいただければと思います。

A:村井チェアマン
マッチメイクのスケジュール(対戦カード)はフットボール本部で決めておりますので、必ずしもゴールデンウィークのマーケティングを意識して組んでいるだけではないと思います。他の様々な日程との関係性の中で最終的にフィックスしたものです。結果的にこのような日程になりましたが、多くの人にこのタイミグで楽しんでいただければと思っています。
シーズンの後半でこの日程(対戦)が存在しないことが全体のストーリーにどう影響するかについては、このタイミングでは何とも申し上げられないのかなと思っています。

A:原副理事長
決して意図してそのタイミングにそのカードを持ってきたわけではありません。いろいろなやりくりの中で、ACL出場組同士なので、日程を入れるところがそこしかなかったというのが現状です。
むしろ、好調な両チームですが、今後どのようになるかわかりませんが、両チームともかなり気合が入っているということなので、ぜひ楽しんでいただければと思います。

Q:先週、東京、大阪、兵庫、京都に緊急事態宣言が発出されてから、無観客試合の決定まで、記者会見があるのかなと思っていたのですが、会見がなかった理由はあるのでしょうか。決定に紛糾した、無観客対象クラブ、例えばヴィッセル神戸が1試合あたり数千人とはいえ経営に影響がでるなど、そのあたりのプロセスについて教えてください。

A:広報担当
お問い合わせもいただきましたが、週末の対応にあたって、緊急の実行委員会などの会議を開いての対応というよりも、個別のクラブとの対応との作業となりました。その中でも無観客というのはもともとリーグとしても方向性が決まっていたことでしたので、改めて皆様に会見を開いてお伝えするというよりも、リリースでの対応を取らせていただいたという流れになっています。

Q:緊急事態宣言は5月11日までとなっていますが、仮に緊急事態宣言の期間が延長になった場合は、同じようにリモートマッチが続くのでしょうか。

A:村井チェアマン
5月11日を前にした時の政府の発表や方針を踏まえてその時点で判断することになります。
今と状況がまったく変わらず、無観客を要請するという都道府県が発生すれば、リスペクトして対応せざるをえないという風に思っています。その状況で、その時点で判断させていただければと思います。

Q:NPBの斎藤コミッショナーは、今回の無観客試合の対応について、払い戻し手数料やアルバイトの人件費の補填を求めていくという考えがあるということが記者会見で出ていました。Jリーグでは補償、補填はどのように考えていますでしょうか。

A:村井チェアマン
Jリーグとしても、政府にそのあたりを働きかけております。チケットの払い戻しにかかわる手数料や、今回の無観客に伴う、逸失利益を積算して、要請していくことになると思います。また、4月23日に発出されて、25日から適用ということでした。実質的に2日しかない中で、有観客を前提に、例えば警備の手配やキッチンカーの準備など、様々なことが一斉に水泡に帰した可能性がありますので、そうしたことをしっかりとお伝えし、説明していくつもりです。

Q:本日、東京と大阪で、ワクチンの大規模接種会場の設置について報道されましたが、そのような会場が足りないことが懸念されますが、東京以外も含めてJリーグとしてスタジアムの提供を検討するか、リーグとしてワクチン接種の啓発活動に協力するなど、リーグとしての考えを教えていただければと思います。

A:村井チェアマン
ワクチンの接種会場はおそらく屋内施設を前提として検討されているのではないかと思います。Jリーグの場合は、屋外競技場ですし、クラブハウスは屋内でも設備が限られていますので、協力できるものは協力したいですが、ワクチンの接種会場としてはふさわしくない可能性もあるかなと思っています。一方で、現在医療関係者、この後高齢者のワクチン接種に進んでいきますが、これが若年層の接種に移ってきたときに、しっかりワクチンを接種しようという働き方や呼びかけに我々の発信力がお力添えになるのであれば、クラブと相談しながら協力してまいりたいと思っています。

Q:海外では接種済みのサポーターが応援できる、距離を取らずに席を設置して販売できるというケースが増えています。日本ではまだまだ先のことだと思いますが、そうしたことは、今年は無理でも来年は可能なのでしょうか。

A:村井チェアマン
ワクチンが本当に浸透していき、我々もオンサイト検査を導入して併用し始めましたが、イメージでいえばワンコイン500円くらいで、15分程度でスピーディーに判定できるような検査キットが多く国民にいきわたるようなことになれば、検査機会を我々がスタジアムで提供しますよ、ということはできるかもしれませんし、ワクチンとセットの集客などもあるのかもしれません。ただ、いずれも現時点においては難しい状況かなと思っています。来年以降のこととして期待できればと思っています。

Q:ACLの開催地が決まっていないチームもありますが、いつ把握するのか、またアジアサッカー連盟や日本サッカー協会から指示は来ていないのでしょうか。

A:黒田本部長
ACLについては、以前お伝えした時から状況は変わっておりません。AFCにて引き続きホスト国を募集している段階で、間もなく締め切ると思います。おそらく1週間以内には何かしらの連絡があるかと思いますが、現在内々でもどこかに決まったという情報は私のほうには入ってきていません。

Q:ホストをまだ募集しているということですが、日本がホストになる可能性はあるのでしょうか。

A:黒田本部長
検討はしておりますが、国内の感染状況をふまえると、やはり難しいと考えています。これはJリーグだけでは決められませんので、JFAとも相談しながら、(ホスト国になるのは)難しいという立場をとっています。

Q:社会連携の件で「SDGsと紐づけ」とおっしゃっていましたが、活動がSDGsにどうつながっているのかということなのか、何かSDGsに関する企画をするということなのでしょうか。

A:社会連携室 鈴木
過去はSDGsに紐づけずに、例えばゴミ拾いは環境活動としてやっていましたが、それはSDGsにおいて「環境」がゴールのどれ当てはまるとか、子どもたちと一緒に行えば「教育」の文脈に当てはまるなど、クラブのスタッフが活動の目的をゴールに紐づけているという意味です。

Q:そのほうがよりSDGsを推進する、ゴールがわかりやすいという意味で紐づけをされているのでしょうか。

A:社会連携室 鈴木
そうです。また、社会連携ですので、SDGsに紐づけることで、同じようなゴールを目指している企業や行政と一緒に取り組むことができるという思いで、SDGsを共通言語で今後使っていこうとしています。

Q:その中にジェンダー平等というのは入っているのでしょうか。

A:社会連携室 鈴木
入っています。現状はそんなに多くないですが、サッカーでも少女、女性の方々への活動もありますし、競技だけではない部分で社会的、地域的な課題でもあると思います。そのあたりは今後開幕するWEリーグとも協働しながらやっていけたらいいなと考えております。

Q:今日の議題ではないですが、昨年の5月15日はサッカーが実施されていないという特別な日になり、村井チェアマンが感動的なコメントを発信されていましたが、今年の5月15日は緊急事態宣言 が明けているということになりますが、何か計画や準備を考えているのでしょうか。

A:村井チェアマン
今年は緊急事態宣言が明けていることを願っていますが、5月15日前後でシャレン!アウォーズを予定しております。また、その前後でJリーグとして様々なメッセージを発信したいと思っておりますが、リアルなイベントは時節柄控えながら、我々のメッセージにとどめたいと思っています。とりわけ、数年前からシャレンがこのタイミングでイベント化しつつありますので、それに関連したことを世の中に発信してまいりたいと思っています。

A:社会連携室 鈴木
5月10日にリリースを予定しております。57クラブありますので、先ほどは冒頭2クラブ程度で紹介は終わりにしましたが、57クラブの中から、優劣をつけるというよりは、ソーシャルチャレンジ賞としてソーシャルセクターの方々、パブリック賞として公務員の方々、メディア賞としてメディアの方々、その三賞を、それぞれの視点で世の中にシェアしたいという視点でお選びいただいています。その 三賞を中心に、57クラブの活動を広く共有させていただく場にしたいと思っております。その後、6月から受賞されたクラブを深堀するようなトークイベントも予定しております。すべてオンラインで実施すると思いますので、そちらにもご参加いただいて各活動をご理解いただければ大変うれしく思います。

A:村井チェアマン
SDGs、サスティナビリティという言葉がありますが、考えてみればJリーグ百年構想のコンセプトはサスティナビリティそのものをうたっていますし、Jリーグのホームタウン活動や、シャレン!活動を丁寧にみてみると、SDGsのゴールに向けた活動そのものといえます。我々が社会に対してこうした活動を翻訳する役割を担うことができれば、5月のJリーグの日によいメッセージが出せるのではないかと思っております。

 

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