明治安田生命Ｊ２リーグが9日に再開する。23節を終えて上位8チームが勝点8差にひしめく混戦から抜け出すためにも、リスタートとなる今節は各チームともに重要な戦いとなることは間違いない。
勝点48で首位に立つのは京都。今節は7位の町田をホームに迎える。直近の23節の試合ではリードも守り切れずに新潟とドロー。今夏に福島から加入したイスマイラが、起爆剤となれるか。町田は5試合負けがなく、現在は2連勝中。調子を上げてきた鄭 大世に今節も期待がかかる。
甲府vs磐田は今節の最注目マッチとなる。4連勝で5位の甲府に対し、磐田は京都と同勝点で2位につける。甲府は好調を維持する野津田 岳人がカギを握るだろう。対する磐田は清水から加入した金子 翔太が注目選手に。前回対戦では大津 祐樹のゴールで磐田が勝利したが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
3位の新潟はホームに大宮を迎える。調子は下降気味だが、23節の京都戦では終盤に追いつき、引き分けに持ち込んでいる。2試合連続ゴール中の高木 善朗が今節も輝きを放てるか。対する大宮は21位に沈む。それでも監督交代後は1勝4分1敗と粘り強く勝点を積み上げている。イバと黒川 淳史の前線コンビがカギを握るだろう。
4位の琉球は北九州の本拠地に乗り込む。ここ2試合は勝利できておらず、上位争いに踏みとどまるためにも正念場の一戦だ。浦和から加入した武田 英寿がチームに勢いをもたらせるか。北九州は7戦勝利がなく、現在は2連敗中。それでも23節の長崎戦では、久しぶりに複数得点を記録するなど、ポジティブな面も見えてきた。前線で存在感を放つ佐藤 亮にかかる期待は大きい。
6位の山形はホームに千葉を迎える。ピーター クラモフスキー監督就任後にいまだ負けがなく、現在は6連勝中。23節は磐田を撃破し、勢いをさらに加速させている。今夏には横浜FMから樺山 諒乃介を獲得するなど、補強も積極的で、このまま一気に昇格争いの主役に上り詰めたとしても不思議はないだろう。対する千葉も4戦負けなしと調子を上げている。守備の安定感が高まる一方、見木 友哉と船山 貴之の2シャドーも調子を上げている。好調チームを撃破すれば、さらなる浮上も狙えるだろう。
8位の長崎はアウェイで金沢と対戦。7月の3試合は2勝1分で乗り切り、上位争いに食らいついている。前節に2ゴールを奪ったウェリントン ハットが注目選手となる。一方の金沢は5試合勝利がなく、14位に順位を下げている。この間10失点を喫する守備の修正が求められてきそうだ。
東京Ｖはアウェイで水戸と対戦。ここ3試合は勝利から見放されており、巻き返しの一戦となる。3試合連続で複数失点を許す守備を立て直したいところだ。水戸は前節、松本を下し、5試合ぶりの勝利を挙げた。今夏に多くの主力が抜けたなか、これまでに出番の少なかった選手たちの奮起が求められる。
秋田はホームに松本を迎える。前節は山口に敗れ、2試合勝利なし。守備の安定感は備わるだけに、攻撃陣が意地を見せたいところだ。松本も2連敗と苦しい状況が続いている。こちらも課題は得点力。前回対戦で結果を出した鈴木 国友にかかる期待は大きい。
岡山はホームで山口と対戦。4試合勝利がなく、13位に留まっている。4試合で1得点しか奪えていないなか、新加入のミッチェル デュークが課題解消のキーマンとなり得るか。山口は前節、秋田に勝利を収め、9試合ぶりの白星を手にした。ここ3試合は負けなしと調子を上げてきたなか、大槻 周平と田中 渉の新加入組がさらなる勢いをもたらしたい。
群馬は前節、岡山を下し、降格圏から抜け出している。今節はホームで愛媛と対戦。2試合連続ゴール中の岩上 祐三が今節も重要な役割を担うだろう。愛媛は4試合勝利がなく、20位に低迷する。それでも前節は土壇場で追いつき、東京Ｖと引き分けた。窮地を救った榎本 大輝が今節も大仕事をやってのけるか。
最下位に沈む相模原は、ホームに栃木を迎える。前々節に高木 琢也体制下で初勝利を挙げたものの、前節は町田に惜敗。兵藤 慎剛ら今夏に多くの選手を迎え入れたチームは、後半戦の巻き返しを実現できるか。その行方を左右する試金石の一戦となるだろう。対する栃木も8試合勝利がなく、降格圏が背後に迫っている。8試合でわずか3得点の攻撃面にテコ入れを図りたいところ。経験豊富な豊田 陽平に大きな期待がかかる。
■各試合の見どころをチェック
相模原vs栃木
甲府vs磐田
新潟vs大宮
秋田vs松本
京都vs町田
山形vs千葉
水戸vs東京Ｖ
群馬vs愛媛
金沢vs長崎
岡山vs山口
北九州vs琉球
