敗れれば連覇が潰える背水の名古屋はアウェイで清水と激突。札幌vs柏は若きストライカー対決に注目【プレビュー：ルヴァンカップ GS 第5節】

ＪリーグYBCルヴァンカップは23日にグループステージ第5節の8試合が開催される。残りは2節となり、今節にもプレーオフステージ進出を決めるチームが出てきそうだ。

Ａグループでは首位のＣ大阪がＧ大阪と対戦。引き分け以上で突破が決まる状況ながら、ライバルとの一戦だけに勝利にこだわる戦いを見せるだろう。今大会で2得点と好調を維持する北野 颯太に期待がかかる。対するＧ大阪は引き分け以下に終われば敗退の可能性がある。前回対戦で2-3と敗れた屈辱を晴らし、突破への望みをつなぎたい。

鹿島はホームに大分を迎える。前節はＣ大阪を撃破し、2位につける。リーグ戦ではここ2試合ゴールがないだけに、攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する大分は今大会勝利がなく、グループ最下位に沈む。前節もＧ大阪に0-2と敗戦。水曜日に行われたリーグ戦でも金沢に敗れているだけに、悪い流れを断ち切りたいところ。屋敷 優成ら若きタレントが、チームに勢いをもたらしたい。

Ｂグループでは広島が首位に立つ。引き分け以上で突破が決まる状況のなか、今節はホームに徳島を迎える。前回対戦では3-0と快勝を収めた相手であり、今節も試合を優位に進めることが予想される。一方の徳島は前節、清水に快勝を収め、今大会初勝利を挙げた。水曜日のリーグ戦でも5ゴールを奪い、岩手を撃破した。勢いに乗るなか、その試合でハットトリックを達成した藤尾 翔太にかかる期待は大きい。

もうひとつの試合では清水と名古屋が対戦。清水は前節、徳島に敗れ勝点を伸ばせなかった。それでも2位の座を死守しており、今節勝利を収めれば、突破が決まる可能性がある。前節、4失点を喫した守備の修正がテーマとなるだろう。対する名古屋は今節敗れれば、1試合を残して連覇の夢が絶たれることになる。得点力不足に苦しむなか、売り出し中の甲田 英將が流れを変える役割を担えるか。

混戦のＣグループでは札幌と京都が同勝点で首位に立っている。水曜日に行われた試合で京都を撃破した札幌は、ホームに柏を迎える。注目は京都戦で2点を決めた中島 大嘉だ。打点の高いヘッドでゴール量産中の19歳がこの試合でも輝きを放てるか。対する柏にも期待のFWがいる。今大会では4得点と中島と並んで得点ランクのトップに立つ18歳の升掛 友護だ。前節の鳥栖戦でもゴールを奪っており、勢いを加速させている。若きストライカーの競演がこの試合の注目ポイントとなるだろう。

京都は鳥栖の本拠地に乗り込む。水曜日の札幌戦では4失点の完敗。隙を見せた守備組織を立て直し、プレーオフステージ進出へ向けて勢いを取り戻したい。対する鳥栖は今大会勝ちがなく、今節は引き分け以下で敗退が決定する。勝点3が求められる状況のなか、前回対戦で一矢を報いた荒木 駿太に期待がかかる。

Ｄグループでは首位の湘南と2位の福岡の直接対決が行われる。湘南は前節FC東京に競り勝ち、直近のリーグ戦でもＧ大阪を下して初勝利を手にした。調子を上げるなか、前回対戦で快勝を収めた相手を再び撃破し、突破を決められるか。対する福岡も前節は磐田に勝利した。前回対戦では1-3で敗れたが、意地のゴールを決めた城後 寿に今節もかかる期待は大きい。

もうひとつの試合では、磐田がホームでFC東京と対戦。4試合で2得点と攻撃面に課題を覗かせている。直近のリーグ戦で今季初ゴールを決めたファビアン ゴンザレスが、チームに勢いをもたらせるか。一方のFC東京も課題は得点力不足。加入後まだゴールのない山下 敬大の爆発が待たれるところだ。

ルヴァンカップ グループステージ 順位表

■試合データ
札幌vs柏
Ｃ大阪vsＧ大阪
清水vs名古屋
広島vs徳島
福岡vs湘南
鹿島vs大分
鳥栖vs京都
磐田vsFC東京