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水沼 貴史の視点:改めて感じたセットプレーの重要性。マイボール時にはまだまだ改善の余地が……【ACL シドニーFCvs横浜FM】

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2022年4月23日(土) 13:50

水沼 貴史の視点:改めて感じたセットプレーの重要性。マイボール時にはまだまだ改善の余地が……【ACL シドニーFCvs横浜FM】

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水沼 貴史の視点:改めて感じたセットプレーの重要性。マイボール時にはまだまだ改善の余地が……【ACL シドニーFCvs横浜FM】
後半に角田(涼太朗)選手が投入されて、すぐにビッグチャンスを迎えて、それは外してしまいましたが、その後に決めてくれました。彼はディフェンダーですが、ポジショニングがよく、セットプレーの強みもあるのでそこは大きかったし、勝因のひとつになったと思います

激闘が繰り広げられるAFCチャンピオンズリーグ。グループステージ突破を狙うJリーグ勢はアジアの難敵相手にいかなる戦いを見せたのか。DAZN解説陣が鋭い視点で試合のポイントを分析するとともに、次節の見どころを語る。

プレーしていた選手と同様に、観ている方も疲れる試合でした。特に横浜FMのサポーターはそうだったと思います。もどかしい試合が続いているので、すっきりしないところはありますよね。今日もセットプレーからしか点が取れませんでしたし。

ただ終盤にゴールを決めて、勝点3を取れたのは本当に大きいと思います。直前の試合で全北現代が勝って、ここで引き分け以下だと離されてしまうところだったので、是が非でも白星がほしい試合でしたから。

相手のシドニーFCもしっかりとボールを持てるチームで、プレスを剥がすのも上手い。プレスの強度を上げていかないとボールを奪えない相手だったし、気候やスケジュールの条件も重なり、足が止まることもありましたが、よく凌いで、よく勝ったなと思います。

後半に角田(涼太朗)選手が投入されて、すぐにビッグチャンスを迎えて、それは外してしまいましたが、その後に決めてくれました。彼はディフェンダーですが、ポジショニングがよく、セットプレーの強みもあるのでそこは大きかったし、勝因のひとつになったと思います。

あらためて、セットプレーの重要性を感じました。ホアンアイン ザライ戦では永戸(勝也)選手、今日は水沼(宏太)選手が蹴り、どちらもニアサイドで合わせるようなボールで、今日はそのこぼれ球を角田選手が詰めました。おそらく、相手を分析したうえでのプレーだったのではないでしょうか。

また、シドニーのプレースタイルもスカウティングして、低い位置から繋いでくる相手に、序盤はハイプレスをかけていましたね。ただ徐々に、横浜FM側の最終ラインの裏のスペースを突かれるようになり、バランスを取るようになっていきました。

マイボール時には、まだまだ改善の余地があります。前節の後にも言いましたが、前へ駆けていく意志、スプリントの回数、パススピードなどが課題ですね。不慣れな大会使用球や、最高とは言えないピッチコンディションによって、グラウンダーのパスが弾んでいくシーンも散見されました。ただ、あれほどパスがずれるとリズムが生まれないし、テンポが上がっていかない。ファーストタッチが決まらないので、次はしっかりトラップしようと慎重になり、持ち出す動作も増えて、ボールが早く回っていかないのです。自らのミスによって、自分たちの望む形が作れないという悪循環。毎試合、メンバーが大きく変わるので難しいかもしれませんが、修正が必要です。それに今日はもう3試合目だったので、ボールやピッチコンディションを言い訳にしてはダメですよね。

本来の横浜FMのように、早くボールを回していくには、早い判断が必要です。それぞれがボールを受ける前に次の準備をしておく。これが大前提になります。でも東南アジアの蒸し暑い気候では、プレーしている間に頭が疲れてきて、判断力が鈍ってしまいがちです。判断が遅くなると、さまざまな面に悪影響が出てきますから。

加えて、本来なら選手が走り込んでいるべき場所に、誰もいないということも多かった。ボールホルダーが「上がれ!」とジェスチャーで伝える場面もありましたし、クロスを上げてもボックス内に人が足りないシーンもありました。そうなると、次にはクロスを躊躇するようになります。本来、横浜FMはウイングがフリーで仕掛けられるような状況をうまく作るチームですが、この大会ではなかなかないですね。今大会で初先発した仲川(輝人)選手も、そんな得意の形が出せなくて、楽しそうに見えませんでした。

今日は藤田(譲瑠チマ)選手と渡辺(皓太)選手のダブルボランチが肝だったと思います。自分たちの特長を出そうとして、よく動き、たくさんボールに触れ、自らも前に出ていくこともありました。それから横浜FMではサイドバックの働きも肝心なので、もっとビルドアップに関与して、スムーズなボールの流れを生み出してほしいです。小池 龍太選手、小池 裕太選手、永戸選手、松原(健)選手の4人のサイドバックは、今後のカギになりそうです。

これで全チームと一度ずつ対戦し、それぞれの相手のこともわかったと思います。これからはディテールや勝負へのこだわりが、成否を分けることになるでしょう。戦術的には、横浜FMはもっとコンビネーションを高めていくべきです。リスクを承知で、横浜FMのスタイルを貫いていってほしいですね。諸条件にはもう慣れなければいけないし、チームでいま一度、約束ごとを確認すべきだと思います。たとえば、クロスには、ニア、ファー、マイナスとボックス内に3人入るのが本来の横浜FM。あらためて、得意な形を確認しあってほしいです。今のままでは、ゴール前でワクワクするシーンが限られてしまっているので。

横浜FMなら、難しいこのグループでも、1位通過しなければいけないと思います。全北現代との最終戦まで、勝点で離されないようにして、最終戦で捕まえるシナリオでしょうか。その意味で、今日の勝点3はとても大きかったですね。

【シドニーFC×横浜F・マリノス|ハイライト】

[次節開催情報]
AFCチャンピオンズリーグ2022 東地区グループステージMD4
横浜F・マリノスvsシドニーFC
2022年4月25日(月)20時00分キックオフ(日本時間)
DAZN独占配信

 

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