首位浮上の川崎Ｆは5連勝をかけて湘南と激突。追いかける横浜FMは前節ゴールラッシュを演じたFC東京の勢いを止められるか【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第28節】

明治安田生命Ｊ１リーグは2日、3日に第28節の9試合が開催される。

暫定首位に浮上した川崎Ｆは、アウェイで湘南との“神奈川ダービー”に挑む。前節は鹿島に競り勝ち、水曜日に行われた20節の鳥栖戦では4-0と快勝を収めた。中2日での一戦となるが、4連勝と勢いに乗った状態でこの試合に臨めるだろう。対する湘南は2週間ぶりの一戦となる。直近の試合では鹿島と引き分け、5試合勝利なし。得点力に課題を抱えるなか、7試合ゴールから遠ざかる町野 修斗の一発が期待される。

2位の横浜FMは、アウェイでFC東京と対戦。ACLのノックアウトステージに進出したため、リーグ戦はおよそ1か月ぶりの試合となる。ACLではラウンド16で神戸に敗れたため、公式戦は8月18日以来。ルヴァンカップも含め8月は結果を出せなかっただけに、チームの修正力が求められるだろう。FC東京は前節、柏相手に6得点とゴールラッシュを演じた。好調を維持するアダイウトンが、今節も重要な役割を担いそうだ。

広島vs清水は、好調同士の対戦となる。広島は前節、Ｃ大阪との上位対決を制し、4連勝を達成。4試合で13得点と攻撃に迫力が生まれており、今節もアグレッシブな戦いを見せるだろう。一方の清水は前節京都を下し、5戦負けなしで残留争いから抜け出している。加入後初ゴールを決めた乾 貴士が今節も輝きを放てるか。

鹿島はホームに浦和を迎える。前節は川崎Ｆに敗れ、岩政 大樹体制での初黒星となった。敗れたとはいえ相手を押し込む戦いは実現できただけに、最終局面の質向上がテーマとなるだろう。一方の浦和はACLで決勝進出を果たした勢いをもって、この一戦に臨む。直近のリーグ戦では磐田に6-0と快勝を収めている。磐田相手に2ゴールを叩き込み、ACLでも輝きを放ったダヴィド モーベルグにかかる期待は大きい。

5位の柏は磐田の本拠地に乗り込む。前節はFC東京に完敗を喫し、3試合勝利なしとなった。3試合で10失点の守備の修正が重要なテーマとなる。一方の磐田は先週の試合がなかったため、2週間ぶりの一戦となる。直近の試合では名古屋に敗れ、3連敗。渋谷 洋樹監督の初陣を白星で飾れなかった。こちらは3試合連続無得点の攻撃面にテコ入れを図りたい。

札幌vsＣ大阪は唯一、金曜日に開催される。札幌は前節の試合がなかったが、直近の試合では鳥栖に敗れ、2連敗と元気がない。調子を上げてきた興梠 慎三がチームに勢いをもたらせるか。対するＣ大阪は前節広島に敗れ、連勝が3でストップした。それでもこの試合で清武 弘嗣が復帰。頼れるエースが巻き返しのキーマンとなる。

Ｇ大阪vs鳥栖は、ともに中2日でのゲームとなる。Ｇ大阪は水曜日の試合で福岡に競り勝ち、2連勝を達成。13位に浮上し、残留争いから一歩抜け出している。一方の鳥栖は川崎Ｆに完敗を喫し、2試合勝利なし。4点を奪われた守備の修正がテーマとなりそうだ。ハードな連戦となるだけに、両チームの総合力が問われる一戦となるだろう。

福岡はホームに名古屋を迎える。前節は鳥栖と引き分け、水曜日に行われた試合ではＧ大阪に競り負けた。6試合勝利から見放され、苦しい戦いが続いている。6試合でわずか2得点の攻撃陣が意地を見せられるか。一方の名古屋は前節、Ｇ大阪に0-2と完敗。こちらも得点力に課題を抱える。堅守が売りの両者の対戦は、1点を争う緊迫した展開となりそうだ。

京都vs神戸は15位と17位の残留争い直接対決となる。京都は前節、清水に敗れ、6試合勝利なし。降格圏が背後に迫るなか、前回対戦で快勝を収めた相手を再び撃破し、好転のきっかけをつかみたい。対する神戸はACLのノックアウトステージを戦ったため、これが3週間ぶりのリーグ戦となる。ACLでは準々決勝で敗れたが、直近のリーグ戦では札幌に2-0と快勝を収めている。その試合で2ゴールを奪った汰木 康也が今節も結果を残せるか。

明治安田生命Ｊ１リーグ 順位表

■各試合の見どころをチェック

札幌vsＣ大阪
鹿島vs浦和
磐田vs柏
広島vs清水
FC東京vs横浜FM
湘南vs川崎Ｆ
京都vs神戸
Ｇ大阪vs鳥栖
福岡vs名古屋