明治安田生命Ｊ２リーグは8月に29節から32節までの4節分が行われた。
首位に立つ町田は、8月も安定した強さを見せた。清水との上位決戦には敗れたものの、もうひとつの上位対決では磐田に勝利。エースのエリキが長期離脱するアクシデントに見舞われながらも、好調の山形には快勝を収めるなど底力を示し、首位の座を確たるものとした。
追いかける磐田は町田との直接対決に敗れたのが痛かった。32節の千葉戦でも撃ち合いに屈し、町田との差が拡大した。一方、清水は3勝1分と無敗で乗り切り、3位に浮上。東京Ｖ、町田と上位チームを撃破するなど勢いに乗っており、自動昇格となる2位の磐田との差を1ポイントに縮めている。
東京Ｖは1勝に留まり、4位に転落。7月終了時点で5位だった甲府は、8月は未勝利に終わり、9位にまで順位を下げた。長崎、大分も思うように勝点を積み上げられなかった一方で、群馬と山形が猛追。群馬は2試合が中止となる不運に見舞われながら2戦2勝とし、山形も7月から続く連勝を5に伸ばすなど、勢いのある戦いを見せた。2勝を挙げた岡山、千葉を含め、プレーオフ進出争いはさらに熾烈を極めている。
苦戦が続いていた仙台は、31節に堀 孝史体制下での初勝利を収めると、続く大分戦にも勝利し、復調の気配を見せた。監督交代に踏み切った徳島も31節、32節と連勝し、こちらも好転の予感を漂わせている。
下位に目を向けると、未勝利終わった熊本が20位に下降。天皇杯では快進撃を続け4強入りを果たしたが、リーグ戦では降格圏が背後に迫っている。復調しつつあった大宮は、31節、32節と連敗を喫し、最下位から抜け出せなかった。残り10試合でどこまで巻き返せるか。チーム一丸となった戦いが求められるだろう。
