横浜FMと神戸の首位攻防戦は優勝の行方を左右するビッグマッチに。2強を追いかける浦和は残留争いに苦しむ横浜FCと激突【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第29節】

明治安田生命Ｊ１リーグは29日から10月1日までの3日間に渡り、第29節の9試合が開催される。

今節の注目は2位の横浜FMと首位の神戸の直接対決だ。勝点1差で首位を争う両者の一戦は、優勝の行方を左右するビッグマッチとなる。

横浜FMは前節、鹿島を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。2ゴールを決めたアンデルソン ロペスに大きな期待がかかる。対する神戸はＣ大阪に競り勝ち、2試合ぶりに勝利した。こちらは3試合ゴールから遠ざかる大迫 勇也が結果を残せるか。19ゴールで得点ランクのトップに並ぶ両ストライカーの出来が勝敗を分かつ大きなポイントになりそうだ。前回対戦では横浜FMが2点のビハインドを跳ね返し、3-2と逆転勝利を収めたが、果たしてこの大一番はいかなる結末を迎えるだろうか。

逆転優勝を狙う3位の浦和はホームに横浜FCを迎える。前節はＧ大阪を下し、5戦負けなしとした。もっとも今節は好調を維持するホセ カンテが出場停止となるだけに、ブライアン リンセンら他の攻撃陣に結果が求められる。一方の横浜FCは新潟に敗れ、2連敗となった。先手を奪われる試合が続いているだけに、先行逃げ切りパターンに持ち込めるかが勝利へのカギとなりそうだ。

4位の名古屋は広島の本拠地に乗り込む。前節は札幌と引き分け、5試合勝利なし。優勝争いから一歩後退した。得点力に課題を抱えるなか、森島 司が古巣相手に結果を残せるか。広島は前節、京都に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫している。チャンスを作りながらも決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せたいところだ。

5位の鹿島はアウェイで福岡と対戦。前節は横浜FMに逆転負けを喫し、5試合ぶりの黒星となった。2戦連発中の鈴木 優磨が再びチームに勢いをもたらせるか。福岡は柏を下し、3連勝と勢いに乗る。2ゴールを決めた紺野 和也のパフォーマンスに注目が集まる。

Ｃ大阪はホームで湘南と対戦。前節は神戸に敗れ、2連敗となった。2試合連続無得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。対する湘南は川崎Ｆに敗れ、最下位から抜け出せなかった。早い段階での失点で流れを悪くしただけに、試合の入りがポイントになりそうだ。

川崎Ｆはホームに新潟を迎える。前節は湘南を下し2連勝と、復調の気配を見せる。ようやく今季初ゴールを決めたレアンドロ ダミアンが今節も結果を残せるか。一方の新潟は横浜FCを下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。2戦連発中の三戸 舜介に今節も期待がかかる。

札幌はホームで柏と対戦。前節は名古屋と引き分け、2試合勝利なし。今節は荒野 拓馬をはじめ主力3選手が出場停止となるなか、代わってピッチに立つ選手たちが意地を見せたいところだ。一方の柏は福岡に敗れ、7試合ぶりの黒星を喫した。3点を奪われた守備の修正がテーマとなりそうだ。前回対戦では両チーム合わせて9ゴールが生まれたこのカード。再び撃ち合いとなる可能性もあり得るだろう。

鳥栖はホームに京都を迎える。前節はFC東京に敗れ、8試合勝利から遠ざかる。長沼 洋一が好調を維持するだけに、2点のリードを守り切れなかった守備陣の奮起が求められる。京都は広島を下し、2試合負けなしとした。ここ5試合でわずか2失点の堅守を軸に、今節も粘り強い戦いを見せるはずだ。

FC東京はホームでＧ大阪と対戦。前節は鳥栖に逆転勝ちを収め、5試合ぶりに白星を掴んでいる。初ゴールとなる決勝点を決めた俵積田 晃太が今節も大仕事をやってのけるか。Ｇ大阪は浦和に敗れ、4試合勝利がない。数的優位に立ちながらも逆転負けを喫しただけに、守備陣の踏ん張りが求められるだろう。

■試合データ
横浜FMvs神戸
川崎Ｆvs新潟
浦和vs横浜FC
札幌vs柏
福岡vs鹿島
Ｃ大阪vs湘南
広島vs名古屋
鳥栖vs京都
FC東京vsＧ大阪