明治安田生命Ｊ１リーグは11日、12日に第32節の9試合が開催される。
首位の神戸はアウェイで3位の浦和と対戦する。前節は湘南と引き分け、連勝が3でストップした。2位の横浜FMが2ポイント差で迫るなか、勝点3が求められる一戦となる。得点ランクのトップに立つ大迫 勇也に今節も期待がかかる。対する浦和は神戸と8ポイント差で、優勝の可能性をわずかに残している。この直接対決を制し、残り2試合での逆転を狙う。リーグ戦では8戦負けなしと安定した戦いを続けるも、先週開催されたルヴァンカップの決勝では福岡に敗戦を喫し、今週水曜日に行われたACLでも浦項に敗れている。ハードスケジュールが続くなか、奇跡の逆転優勝に望みをつなげられるか。
神戸を追いかける2位の横浜FMはホームにＣ大阪を迎える。前節は福岡を下し、2連勝を達成。2戦連続で4得点と持ち前の攻撃力を示している。もっともＣ大阪には前回対戦で敗れたのも含め、ここ4試合勝利がない。苦手チームを撃破し、神戸を追走したい。Ｃ大阪は前節、大阪ダービーを制し、5試合ぶりに勝点3を手にした。その試合で決勝点を決めたレオ セアラが前回対戦に続いて古巣相手にゴールを奪えるか。
4位の広島はアウェイで札幌と対戦。前節はFC東京を下し、3戦負けなしとした。7試合ぶりにゴールを決めた満田 誠が今節も重要な役割を担うだろう。対する札幌は横浜FCを下し、5試合ぶりに白星を掴んでいる。ゴールを決めた浅野 雄也が昨季まで所属したチーム相手にも結果を残せるか。
5位の名古屋は湘南の本拠地に乗り込む。前節は鳥栖と引き分け、連勝はならなかった。ここ4試合で3得点と好調のキャスパー ユンカーが今節もカギを握るだろう。一方、17位の湘南は神戸と引き分け、3連勝はならず。それでも18位の横浜FCとの勝点差を2に広げ、残留に向けてわずかに前進した。3戦連発中の大橋 祐紀に今節もかかる期待は大きい。
新潟はホームにFC東京を迎える。前節は京都を下し、6試合負けなしとしている。値千金の決勝点を決めた渡邊 泰基が今節も大仕事をやってのけるか。対するFC東京は広島に敗れ、2連敗となった。今節はエンリケ トレヴィザンと仲川 輝人が出場停止となるだけに、代わってピッチに立つ選手が意地を見せたいところだ。
川崎Ｆはホームで京都と対戦。前節は柏と引き分け、連勝はならなかった。それでも火曜日に行われたACLではパトゥム ユナイテッドを下し、状態は悪くない。前節、長期離脱から復帰したジェジエウがチームに安定感をもたらすはずだ。京都は新潟に敗れ、3連敗。横浜FCとの差は7ポイントで、まだ残留を決められていない。2試合ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。
Ｇ大阪はホームに福岡を迎える。前節はＣ大阪とのダービーマッチに敗れ、4連敗。7戦未勝利と再び苦境に陥っている。3試合連続無得点と決定力不足を露呈するなか、今節は中盤を支えるダワンとネタ ラヴィの2人が出場停止となるだけに、大幅な変化も考えられるだろう。ダニエル ポヤトス監督の手腕に注目だ。対する福岡は2試合連続4失点で連敗を喫している。ルヴァンカップを制した勢いを今節にも持ち込み、リーグ戦でも上位進出を実現したい。
鹿島はホームで柏と対戦。前節は浦和と引き分け、4戦未勝利となった。4試合でわずか2得点に留まる攻撃面にテコ入れを図りたい。柏は川崎Ｆと引き分け、こちらは2試合勝利なし。今節勝てば残留を確定できる可能性もあるだけに、士気高くこの試合に臨むだろう。今夏に復帰し、存在感を増している山田 雄士に期待がかかる。
最下位に沈む横浜FCはアウェイで鳥栖と対戦。前節は札幌に敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。残留のために勝点3が必要ななか、複数得点を奪い取る積極性が求められるだろう。鳥栖は名古屋と引き分け、3戦負けなしとした。数的不利に陥りながら終了間際に追いついた粘り強さを今節にも持ち込みたい。
■各試合の見どころをチェック
札幌vs広島
湘南vs名古屋
新潟vsFC東京
鹿島vs柏
Ｇ大阪vs福岡
鳥栖vs横浜FC
横浜FMvsＣ大阪
川崎Ｆvs京都
浦和vs神戸
