明治安田生命Ｊ１リーグは24日、25日に第33節の9試合が行われる。今季も残り2試合となり、今節にも優勝と降格チームが決定する可能性がある。
首位の神戸はホームに名古屋を迎える。2位の横浜FMが前日開催の試合で引き分け以下に終わった場合、神戸はこの試合に勝利を収めると優勝が決定する。
神戸は前節、浦和を下し5戦負けなしと力強い戦いを続けている。劇的な決勝ゴールを決めた大迫 勇也が再びチームに勝利をもたらす活躍を見せられるか。対する名古屋は湘南に敗れ、2試合勝利がない。加入後初ゴールを決めた久保 藤次郎が嫌な流れを断ち切る役割を担いたい。
神戸を2ポイント差で追いかける横浜FMはホームで新潟と対戦する。今節引き分け以下に終われば神戸に優勝を決められる可能性があるだけに、何より勝点3が求められる。前節はＣ大阪を下し、3連勝を達成。3試合で10得点・1失点と圧倒的な戦いと続けている。好調を維持する強力3トップが今節も相手に脅威を与えるはずだ。一方の新潟は前節FC東京と引き分け、7戦負けなしとした。一桁順位が射程圏内に入るなか、前回対戦で勝利した相手を再び撃破し、ひとつでも上の順位を狙う。
残留争いに目を向けると、今節は18位の横浜FCと17位の湘南の直接対決が行われる。両者の勝点差はわずかに2で、この試合の結果次第で順位が入れ替わる可能性がある。
横浜FCは残留のためには勝つしかない状況だ。前節は鳥栖を3-1で撃破し、勢いに乗る。状態を上げてきたカプリーニ、ユーリ ララ、マルセロ ヒアンの外国籍トリオのパフォーマンスがカギを握る。対する湘南は勝てば残留が決定するだけに、立ち上がりからアグレシブな戦いを見せるだろう。4戦連発中の大橋 祐紀に今節もかかる期待は大きい。
16位の柏はホームに鳥栖を迎える。前節は鹿島と引き分け、3試合勝利なし。今節は主力3人が出場停止となるなか、シリア戦で日本代表初ゴールを決めた細谷 真大がチームを残留に導く活躍を見せられるか。鳥栖は横浜FCに敗れ、3試合勝利なし。3失点を喫した守備の修正がテーマとなりそうだ。
3位の浦和はホームに福岡を迎える。前節は神戸に敗れ、優勝の可能性が絶たれている。今節はルヴァンカップ決勝で敗れた相手にリベンジを果たし、3位キープを狙う。福岡は前節、Ｇ大阪を下し、4試合ぶりに勝点3を手にした。復帰戦で決勝ゴールを決めたルキアンが今節も大仕事をやってのけるか。
4位の広島はホームでＧ大阪と対戦。来季より新スタジアムが使用されるため、エディオンスタジアム広島での試合はこれが最後の開催となる。2012年に初優勝を成し遂げた“聖地”で有終の美を飾れるか。対するＧ大阪は前節、福岡に敗れて5連敗。8戦未勝利と再び苦境に陥った。最下位の横浜FCとの勝点差は5で、まだ残留を確定できていない。敵地で勝利を手にし、生き残りを実現したい。
Ｃ大阪はホームに京都を迎える。前節は横浜FMに敗れ、3試合ぶりに黒星を喫した。ここ6試合でわずか1得点と元気のない攻撃陣の奮起が求められる。京都は川崎Ｆと引き分け連敗を3で食い止めたものの、残留を確定できなかった。ここ5試合で4得点と好調な豊川 雄太に今節も期待がかかる。
川崎Ｆはホームで鹿島と対戦。前節は京都と引き分け、2試合連続で勝ち切れなかった。先行される展開が目につくだけに、先手を奪い試合を優位に進めたい。鹿島は柏と引き分け、5試合勝利がない。代表デビューを果たした佐野 海舟がチームに再び勢いをもたらす活躍を見せられるか。
FC東京はホームに札幌を迎える。前節は新潟と引き分け、3試合勝利から遠ざかる。課題の得点力不足をいかに解消するのか。出場停止明けの仲川 輝人に期待がかかる。札幌は広島と引き分け、連勝はならず。前回対戦で5ゴールを奪った相性の良い相手に対し、再びゴールラッシュを演じられるか。
■各試合の見どころをチェック
横浜FMvs新潟
川崎Ｆvs鹿島
浦和vs福岡
柏vs鳥栖
FC東京vs札幌
横浜FCvs湘南
Ｃ大阪vs京都
神戸vs名古屋
広島vsＧ大阪
