暫定体制の横浜FMがベスト4進出をかけ、クリスティアーノ ロナウド擁するアル・ナスルに挑む【プレビュー：ACLE 準々決勝】

ＡＦＣチャンピオンズリーグエリートの準々決勝が4月27日（日本時間）に行われる。

準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催される今大会。ラウンド16で上海海港（中国）を2戦合計5-1で撃破し、このステージに駒を進めた横浜FMの対戦相手は、地元の強豪アル・ナスルだ。

アル・ナスルは西地区のリーグステージを5勝2分1敗の3位で通過すると、ラウンド16ではエステグラル（イラン）を2戦合計3-0で下し、準々決勝に駒を進めてきた。

イタリア人のステファノ ピオリ監督率いるチームの主軸は、あのクリスティアーノ ロナウドだ。いわずと知れた世界的なスーパースターは2022年にこのクラブに加わると、2023-24シーズンは35ゴールを挙げて得点王を獲得。今季も23ゴールを記録し、堂々と得点ランクのトップに立っている。

40歳となっても衰え知らずのストライカーは、今大会でも7ゴールをマーク。ラウンド16でもPKで結果を出している。

横浜FMとすれば、この希代のゴールハンターに仕事をさせないことが勝利へのポイントとなる。とはいえ容易いミッションではないだろう。粘り強く対応し、ゴールから遠ざけることが肝要だ。

アル・ナスルにはＣ・ロナウド以外にも強烈な選手が揃う。10番を背負うのは長年、イングランドの名門リヴァプールで活躍したセネガル代表のサディオ マネ。右サイドに配置される21歳のコロンビア代表FW、ジョン デュランはラウンド16で2ゴールを挙げ勝利の立役者となった人物だ。

中盤にはクロアチア出身のマルセロ ブロゾヴィッチが君臨し、ゴールマウスに立つのはブラジル代表のベントだ。いずれのポジションにもハイレベルな人材を擁しているだけに、横浜FMにとっては一筋縄ではいかない一戦となるだろう。

横浜FMは4月18日にスティーブ ホーランド監督を解任し、パトリック キスノーボ暫定体制でこの準々決勝に臨むことになる。

初陣となった先週末のリーグ戦では浦和に1-3と完敗を喫し、最下位に転落。苦しい戦いが続いている。

また最終ラインを支えるジェイソン キニョーネスをはじめ、怪我人が出ているのも気がかりな点。それでも今大会で9ゴールを挙げ、得点ランクのトップに立つアンデルソン ロペスや、ラウンド16でゴールを決めた遠野 大弥ら攻撃的なタレントは揃っており、相手に脅威を与えることは可能だ。

負ければ終わりのノックアウト方式だけに、まずは慎重な入りが求められるだろう。相手の攻撃にしっかりと対応しながらリズムをつかみ、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。

■各試合の見どころをチェック
横浜FMvsアル・ナスル