明治安田Ｊ１リーグは10月に33節から35節までの3節分が開催された。
9月は4連勝を達成し、首位に立った鹿島だったが、10月の3試合はすべて引き分けに終わった。首位の座こそ守ったものの、2016年以来の優勝に向けて足踏みを強いられている。
前月終了時点で2位の神戸、3位の京都も勝利を挙げられず、鹿島との差を詰められなかった。一方で勢いを加速させたのが4位の柏だ。33節から3連勝を達成し、2位に浮上。鹿島に1ポイント差に迫った。今季も残り3試合となり、優勝争いはますます混迷を極めている。
中位陣も軒並み想うように勝点を積み上げられず、大きな順位変動はなかったが、2勝1敗で14位に順位を上げた東京Ｖまでの残留が確定した。
一方で残留争いに目を向けると、最下位の新潟と19位の湘南の降格が決定している。
新潟は21節から15試合勝利がなく、他試合の結果によって、35節の神戸戦を前に今季の18位以下が確定した。開幕8戦未勝利とスタートから躓いたチームは、シーズン途中の監督交代も奏功せず、2022年以来となるＪ２降格の憂き目を見た。
湘南は開幕3連勝と好スタートを切ったが、その後に失速。主力の移籍も相まって、チーム力を保てなかった。17節から19試合勝利から見放され、9年ぶりのＪ２降格となった。
残り一枠となった降格の可能性を残すのは、15位の岡山、16位の名古屋、17位の横浜FM、18位の横浜FCの4チームだが、残り試合数を考えれば、横浜に本拠地を置く2チームの一騎打ちとなりそうだ。
横浜FMは10月に2勝を挙げて、勝点を37に伸ばした一方、横浜FCは未勝利に終わり、苦しい状況に追い込まれている。両者の勝点差は5ポイントで、次節にも横浜FCの降格が決まる可能性がある。首位の鹿島との一戦で、意地を見せたいところだ。
