【U-21 Jリーグ】 開幕戦マッチレポート : U-21東京ヴェルディ vs U-21 FC東京

U-21 Jリーグ

2026/8/25 (火) 19:00

U-21 Jリーグ マッチレポート

記念すべき開幕戦で対戦した両クラブのアカデミーで指導経験を有する、U-21東京ヴェルディの中村忠コーチが語った言葉が、このリーグの目指すべきところを過不足なく表していたように思う。

「やはりこの東京の2チームも、(FC)町田(ゼルビア)さんもそうですけど、ここからどんどん良い若手が出てきて、どんどん代表に入って、さらに世界で活躍する選手になってほしいという願望はありますし、ヴェルディとFC東京の両方のチームの選手に対して、そういう想いは持っています」

ピッチで戦う選手も、彼らを厳しくも温かく指導するコーチングスタッフも、そんな挑戦者たちを見守る各クラブのサポーターも、みんなで創り上げていく新たなリーグ。2026年8月22日。日本サッカー界の大きな可能性と希望が詰まった『U-21 Jリーグ』がこの日、幕を開けた。

試合会場となる味の素フィールド西が丘の上空には、分厚い雷雲が立ち込め、大量の雨粒が緑の芝生に激しく叩きつけられる。『U-21 Jリーグ』の開幕戦。U-21東京ヴェルディとU-21 FC東京の一戦は雷雨の影響で、本来の予定から1時間遅れて、19時にキックオフを迎えることになった。

「スタッフもかなり少人数でやっているところで、今日もおそらくイレギュラーなことは出るけれど、それをパワーに変えていこうと。スタッフもハードワークするので、君たちもピッチの上でハードワークしてくださいという約束をしていたので、選手はキックオフが1時間遅れようが、試合にグッと入れた気がします」

佐藤由紀彦監督がそう話したように、立ち上がりから勢いで上回ったのはアウェイチームのFC東京。3分には田中希和が直接FKでゴールを狙い、8分には梶山蓮翔との連携から菅原悠太が枠内シュート。ここは東京VのGK中村圭佑がファインセーブで凌ぐも、先制への意欲を前面に打ち出す。

すると、10分にスコアが動く。菅原が左サイドへパスを振り分け、友松祐貴は強い軌道のクロスを中央へ。GKが弾いたボールを田中遥大が残すと、永野修都の丁寧なシュートはゴールネットをきっちり揺らす。「落ち着いて流し込めば入るような状況だったので、しっかり決め切れて良かったです」と口にした20歳がリーグファーストゴールを記録。FC東京が1点のリードを奪う。

「『最初の10分が鍵を握る』と試合前にも話していたのですが、どちらかというと相手に球際のバトルで負けていましたし、そこでまず失点をしてしまったのは痛かったです」と中村コーチも言及した東京Vは、1点を追い掛ける展開に。21分には木下晴天の右クロスに、川村楽人が合わせたヘディングはクロスバーにヒット。36分にも渡邉春来の縦パスをスイッチに、大藤颯太との連携から、ここも川村が積極的に放ったフィニッシュは、FC東京のGK後藤亘に阻まれるも、少しずつ得点の雰囲気を漂わせ始める。

印象的だったのは、局面での激しいデュエルだ。両チームともに5人のユース(U-18)所属選手がスタメンに名前を連ねていたが、彼らも普段の主戦場である高円宮杯プレミアリーグの試合以上に高い強度で、プロの選手たちに食らい付いていく。

一方で、「このリーグでは違いを見せていかなくてはいけないですし、今日みたいに自分がチームを引っ張っていくのは当たり前になってくると思います」とはU-18からトップチームへの昇格を果たし、ルーキーイヤーを過ごしているFC東京の鈴木楓。プロの選手とユースの選手が良い意味で刺激を与え合い、ポジティブに高め合える環境を、このリーグには求めていきたい。

後半に入ると、「久しぶりの試合ということもあって、凄く楽しみな気持ちで臨みました」と話す今井健人と下吉洸平のダブルボランチも、徐々にボールを動かし始めた東京Vに攻撃のリズムが。47分には下吉、49分には大藤、51分には川村と、続けて惜しいシュートシーンを作り出し、緑に染まるゴール裏も一段階ボルテージが上がる。

とりわけ躍動が目立ったのは、「自分ができることは何かなと考えた時に、やっぱり上下運動して、その量を出さなきゃいけないと思っていました」という右の木下、左の原田爽潤の両ウイングバック。中村コーチも「ああいうふうに『やろうとしている選手』、実際に『やっている選手』には、こういったリーグでどんどん力をつけて、J1にチャレンジする選手になってほしいなという気持ちはあります」と2人に一定の評価を与えており、ユースでも両翼を担っている17歳と16歳のアグレッシブな姿勢は、この日の会場へ訪れた人々へ好印象を与えたはずだ。

さらに最終ラインでは、右からユース所属のカマラ シェック セザールと渡邉、キャプテンマークを巻いたチーム唯一のU-24オーバーエイジ選手となる佐古真礼で組んだ3バックも、時間を追うごとに安定感が深まり、相手の攻撃の芽を未然に摘み取る回数も増えていく。

52分はFC東京。友松の左クロスから、田中遥大の枠内シュートは中村が弾き出すも好トライ。直後のCKの流れで、梶山の右クロスから松野泰知がフリーで放ったヘディングは、ここも中村がビッグセーブ。56分は東京V。仲山獅恩が蹴り込んだ左FKがこぼれると、原田の思い切ったミドルシュートは後藤がファインセーブで応酬。お互いに次の1点を果敢に狙い合う。

68分。再び沸いたのは青赤のスタンド。左サイドから橋本凜来が巧みに斜めのパスを通し、受けた田中希和は左へ展開。友松の折り返しに自ら走り込んだ田中希和が打ち切ったシュートは、左隅のゴールネットへ吸い込まれる。「冷静に相手のキーパーの重心を見ていたので、その逆を突けました」と笑った背番号38は、そのまま目の前のサポーターの元へ一目散。FC東京のリードは2点に変わる。

小さくないビハインドを負った東京Vは、74分に3枚代えを敢行。高校2年生の川本悠祐と若月蓮、高校1年生の沼田晃人を送り込み、反撃態勢を整えたものの、FC東京の守備陣も田中、松野、橋本とU-18でも最終ラインを構成している3人に、キャプテンの鈴木が加わった4バックが堅牢を築き、佐藤監督も「最終ラインの選手はラインを下げることの危険性をわかっているので、よりコンパクトにして戦うという“たすき”を、途中から出た選手も受け継いで、ハードワークしてくれました」と称賛する。

ゲームを締めくくったのは、大舞台に強い19歳。84分。鋭い仕掛けから相手のファウルを誘発し、PKを獲得した田中希和は、「絶対にオレが蹴るという感じ」で自らスポットに向かうと、冷静にGKの逆を突いて、自身の2点目、チームの3点目を叩き出す。

「普段のトップの試合ではベンチ外で、スタンドの上からゴール裏の雰囲気を見ながら、『点を決めた時はゴール裏に行きたいな』とずっと思っていたので、今日はたくさんのファン・サポーターの方々に来てもらって、素晴らしい雰囲気の中でゴールを決められたのは、本当に、本当に、幸せでした」

U-18の公式戦として、初めて味の素スタジアムで開催された昨シーズンのプレミアリーグの試合でも、2ゴールを決めて勝利の主役をさらった田中希和が、この大事な開幕戦でも仕事を果たす役者ぶりを披露して、勝負あり。「見に来てくれたサポーターの人たちが喜んでいる姿が見られて、凄く良かったなと思うので、常にサポーターの皆さんを笑顔にできるサッカーを目指して、これからも戦っていきたいなと思います」(鈴木)。3-0でFC東京が勝利を収め、青赤の選手たちとサポーターは、西が丘の夜空へ凱歌をあげた。

積極的なプレーを90分間貫いた東京Vの木下が、試合後に話していたことが印象深かった。

「試合が終わった後、観客の方々に挨拶している時に、ユースの試合だと『まだ次があるぞ』みたいな感じで、負けても明るく励ましてくれるんですけど、今日の試合後にはがっかりした顔や、落胆した顔をしている方々が見えて、自分が不甲斐ないなって。プロとユースの違いは、より『勝たなきゃいけない』というところなのかなと、今日の試合をやってみて、改めて思いました」

木下と同様に、普段はプレミアリーグを主戦場に置くFC東京の友松も、この日の会場の雰囲気について、こんな言葉を残している。

「Jリーグがこの『U-21 Jリーグ』を作ってくださって、東京のスタッフの方々もU-18の選手にこの場を与えてくれて、こんなに多くのサポーターの中で試合ができることは本当に幸せなことだなと感じました。この会場に来るまでも、今日はアウェイゲームということでヴェルディのサポーターの人が多かった中でも、東京のエンブレムを背負っている人がこれだけたくさん来てくれたことには本当に感謝しかないので、ここからの試合にも全部勝って、いい恩返しをしていきたいと思います」

FC東京のゴール裏はほとんど満員に近い状態。東京Vのゴール裏もトップチームのアウェイゲームが同じ時間帯に開催されていたにもかかわらず、少なくない緑のサポーターが、ピッチで戦う若者たちへ声援を送り続けていた。

観客が見つめる中で、全力を尽くして勝利を目指す1試合から得られる経験値には、間違いなく練習試合の何倍にも当たる価値がある。そこにはプロの選手も、ユースの選手にも、何ひとつ違いはない。東京Vを率いた中村コーチは、きっぱりとこう言い切った。

「本当に悔しい試合でした。ただ、彼らにはまだまだ先があるので、うちはこの悔しさをバネにしたいですし、それぞれが上を目指して歩いていくしかないと思うので、選手にはそこを期待したいです」

勝てばメチャメチャ嬉しいし、負ければメチャメチャ悔しい。そんな本気のサイクルを繰り返すことで、選手は着実に成長を遂げ、このリーグから自身が望んだステージへと、胸を張って駆け上がっていく。ヒリヒリするような真剣勝負の舞台。『U-21 Jリーグ』から飛び出していくネクストヒーローは、果たして誰だ。

取材・文 土屋雅史



【U-21 東京ヴェルディ・中村忠コーチ】

【U-21 Jリーグ】 開幕戦マッチレポート : U-21東京ヴェルディ vs U-21 FC東京


――試合の総括からお願いします。

やはり立ち上がりのところで、うちが上回れなかったですね。こういう天候でしたし、「最初の10分が鍵を握る」と試合前にも話していたのですが、どちらかというと相手に球際のバトルで負けていましたし、そこでまず失点をしてしまったのは痛かったです。もっと選手たちを前向きに持っていかせられなかったのは私の反省点です。

その後は少しずつ強度が上がってきて、ボールを奪えるようになって、何回かチャンスも作ったんですけど、そこで決めきれなかったです。そういうところを決めることで流れはまた変わってくるわけで、前半でも後半の頭のところでも、非常にいい形もあったんですけど、うちは点を持ってこられずに、逆に点を取られてしまいました。

――雷雨の影響でキックオフが遅れましたが、その影響はどのぐらいありましたか?

それはお互いさまですし、雨が降っていたのに、非常にいいグラウンドで、サポーターや観客の人たちもたくさん来てくれたので、そこは凄くありがたかったです。

――森下(仁志)ヘッドコーチがトップチームに帯同されていて、今回は中村コーチが指揮を執られましたが、トップチームのコーチ陣と事前に話し合っていたことはありましたか?

メンバーとかシステムとか、ベースのところは共有しています。ただ、選手交代や采配に関しては私に任されているので、そういった意味では試合後のミーティングで選手にも言ったんですけど、私の力不足という面はあったのかなと。交代のタイミング、試合への持っていき方や立ち上がりも含めて、私自身に反省しなければいけないところがあったと思います。

――今日はプロの選手とユースの選手が混在しているチームでしたが、モチベーションの持たせ方やゲームへの向かわせ方で、一番考えられたのはどういうことでしたか?

もうこれだけいいグラウンドで、たくさんのサポーターも来てくださって、モチベーションというのはもともとなくてはいけないと思います。こういう「U-21 Jリーグ」という舞台が与えられたことで、ユースの選手はプレミアリーグより上のレベルでやれるわけで、そこはプロの選手として、あるいはこれからプロの選手になるうえで、これだけの環境を揃えてもらったのであれば、選手は当然モチベーションを持ってやったと思います。

――ユース所属の木下(晴天)選手と原田(爽潤)選手の両ウイングバックが非常に積極的で、かなり持ち味を出していたように見えました。

両ワイドには攻撃の部分も守備の部分もかなり要求しましたし、もともと「やりきる」メンタリティを持っている選手たちなので、そこはよくやってくれたと思います。まだまだ精度のところや、守備の部分、切り替えの部分、ポジショニングの部分で成長しなくてはいけない部分はありましたけど、彼らみたいなプレーをすると、正直私も疲弊しているのはわかっていながら、交代させられなかったです。ああいうふうに「やろうとしている選手」、実際に「やっている選手」には、こういったリーグでどんどん力をつけて、J1にチャレンジする選手になってほしいなという気持ちはあります。

――東京VとFC東京の両クラブのアカデミーで指導されてきた中村コーチにとって、この新しいリーグが東京ダービーで開幕したことに対して、どういう感慨がありましたか?

やはりこの東京の2チームも、(FC)町田(ゼルビア)さんもそうですけど、ここからどんどん良い若手が出てきて、どんどん代表に入って、さらに世界で活躍する選手になってほしいという願望はありますし、ヴェルディとFC東京の両方のチームの選手に対して、そういう想いは持っています

――久しぶりに試合の指揮を執った感想はいかがですか?

本当に悔しい試合でした。ただ、彼らにはまだまだ先があるので、うちはこの悔しさをバネにしたいですし、それぞれが上を目指して歩いていくしかないと思うので、選手にはそこを期待したいです。私自身は反省して、またこういう機会があった時に、しっかりとチームを勝たせることができるように頑張っていきたいと思います。

【U-21 東京ヴェルディ・42 今井健人】

【U-21 Jリーグ】 開幕戦マッチレポート : U-21東京ヴェルディ vs U-21 FC東京


――ゲーム全体の印象はいかがでしたか?

内容的に全部が悪かったわけではないですけど、結果的に相手に3点取られて、自分たちは1点も取れなかったという部分では、完敗だったかなと思います。

――ゲーム内容はどう捉えていますか?

1点取られてからは自分たちの時間帯もありましたし、そこでやっぱり決められないと、2失点目を取られてしまうのかなと。その中でも、相手を見て前進する部分は、ある程度できた部分もあったかなと思います。ただ、相手にボールを持たれる時間が長くなってしまったり、自分たちのリズムがあまり作れなかったのは、球際だったり、デュエルの部分でチームとして負けている部分が多かったことが原因だと思います。

――新しいリーグの開幕で、プロの選手とユースの選手が同じピッチに立つという試合でしたが、試合に対するモチベーションはいかがでしたか?

モチベーションに関しては、自分としても久しぶりの試合ということもあって、凄く楽しみな気持ちで臨みましたし、ユースの選手も混じっている中でやるという状況は両チームとも変わらないと思うので、その中で自分も含めたプロでやっている何人かの選手は、もっと違いを見せないといけないなということを強く感じた試合でした。

――こういった観客も入っている試合でピッチに立ったことで、改めて自分の中で感じたことはどういうことがありましたか?

特に2失点目は、バイタル(エリア)まで戻らなくてはいけないところで、戻れずに失点してしまったので、フィジカル的な部分をもっと伸ばしていかないといけないと思います。トップチームの試合に出る基準というのは凄く高いので、特に守備の部分で、その基準に達するように、もっともっと自分もやらなきゃいけないのかなと感じています。

――この「U-21 Jリーグ」での出場機会を、今後にどういう形で生かしていきたいですか?

いろいろな人が見ている試合だと思うので、どこにチャンスが転がっているかわからないですし、ここからはトップチームも連戦になる中で、この「U-21 Jリーグ」は自分の価値を上げながら、トップチームの試合に絡んでいくためにも貴重な機会だと思うので、ワンプレー、ワンプレーを大切にやっていきたいなと思います。

【U-21 FC東京・佐藤由紀彦監督】

【U-21 Jリーグ】 開幕戦マッチレポート : U-21東京ヴェルディ vs U-21 FC東京


――試合全体の総括からお願いします。

ぶっつけ本番のメンバーでしたし、昨日急きょ招集した選手もいた中で、選手たちが目線を合わせて、今日こういうステージで試合ができる喜びをピッチで表現しようというところが約束だったので、選手はそれを体現してくれたと思います。

――キックオフ時間が遅れる中でのスタートでしたが、ゲームの入り方はいかがでしたか?

今日はスタッフもかなり少人数でやっていますし、トレーニングマッチを2試合やって、いろいろなイレギュラーなことが出た中で、今日もおそらくイレギュラーなことは出るけれど、それをパワーに変えていこうと。スタッフもハードワークするので、君たちもピッチの上でハードワークしてくださいという約束をしていたので、選手はキックオフが1時間遅れようが、試合にグッと入れた気がします。

――90分間を通じての選手たちのパフォーマンスは、モチベーションも含めてどういうふうに見えましたか?

自分が好きなところとしては、やはり最後まで下がらずにラインを上げて攻め続けたところで、それが失点ゼロにつながったところは凄く頼もしかったですし、特に最終ラインの選手はラインを下げることの危険性をわかっているので、よりコンパクトにして戦うという“たすき”を、途中から出た選手も受け継いで、ハードワークしてくれたところが非常に気に入っているゲームになりました。

――前半だけの出場になりましたが、得点も入れた永野(修都)選手の評価を教えてください。

あれ、永野が入れたんですか?(笑) そこはわからなかったですけど、あれぐらいはやる選手ですし、もっとやってほしいです。彼は今日のアンカーでも、センターバックでも、非常に質の高い動きができますし、もっともっと彼に対しては相手にさらすような状況や環境を、我々が作ることも彼の成長には大事かなと思います。今日は非常によくやってくれました。

――得点を挙げた田中希和選手は、トップチームでも少しくすぶっている状況で、凄く気持ちが伝わってくるようなプレーもありました。

彼はひとつのミスであまり動揺しない強さがあって、何回も何回も相手に防がれるような不調の日でも、前を向く強さがあるので、それが今日は遺憾なく発揮されたと思います。やはりトップのゲームに出られない環境の中で、こうやってクラブが「U-21 Jリーグ」に参戦してくれたことで、この環境を作っていただいたので、彼にとってものすごく有益な時間だと思いますし、トップチームの松橋(力蔵)監督の目に留まるように、ああいうプレーを何回も何回もやり続けることが必要だと思います。非常に今日は良かったと思います。

――今日から始まったこの「U-21 Jリーグ」という大会の価値を、改めてどのように感じていますか?

自分の課題と、マストとして求められることは、ここから何人の選手をトップチームの中心メンバーに引き上げられるかというところです。今日は鈴木楓がキャプテンをやりましたが、彼にはトップチームのキャプテンになれるように頑張ってほしいですし、そういう選手がアカデミーから出てくることは、クラブにとっても非常に明るい未来につながると思うので、その後押しをこれからも続けていきます。

【U-21 FC東京・62 友松祐貴】

【U-21 Jリーグ】 開幕戦マッチレポート : U-21東京ヴェルディ vs U-21 FC東京


――ゲーム全体の印象はいかがでしたか?

前半の入りは自分たちがボールを持つ時間が多かったですけど、後半は時間が進むにつれて、相手がボールを持つようになってきて、少し凌ぐ時間の中でカウンターのような形でしっかり刺せて、3-0といういいスコアで勝てた試合でした。

――プロの選手もU-18の選手も凄く高いモチベーションで試合に臨んでいたように見えました。

やっぱりヴェルディには負けられないので、その相手に向かっていって、勝つだけだという感じはみんなにあったと思います。このチームには喋れる選手が多いので、試合をやっている時はあまり即席チームだと感じないぐらいやりやすかったです。

――2点目のアシストのシーンを振り返ってもらえますか?

本当のことを言うと、(田中)希和ではなくて(小湊)絆くんか、もしくは絆くんの後ろのスガ(菅原悠太)にパスを出したんですけど、ここでは希和に出したと言っておきます。希和を狙いました(笑)。もちろんアシストだけが評価されるわけではないですし、走ったり、体を張るところを見てくれる人もいると思うんですけど、やはり一番わかりやすいのは数字という結果だと思うので、次節は得点とアシストの両方を記録できるようにしたいです。

――こういう新しいリーグの開幕戦で、しかも東京ダービーで勝利できたことの価値はどのように感じていますか?

Jリーグがこの「U-21 Jリーグ」を作ってくださって、東京のスタッフの方々もU-18の選手にこの場を与えてくれて、こんなに多くのサポーターの中で試合ができることは本当に幸せなことだなと感じました。この会場に来るまでも、今日はアウェイゲームということでヴェルディのサポーターの人が多かった中でも、東京のエンブレムを背負っている人がこれだけたくさん来てくれたことには本当に感謝しかないので、ここからの試合にも全部勝って、いい恩返しをしていきたいと思います。

――このテンションの中で試合をした経験を、普段のU-18の活動にどう生かしていきたいでしょうか?

この緊張感を自分たちだけで作るのはかなり難しいことだと思うんですけど、それでもU-18の選手がここに連れてきてもらっている意味は、これをU-18の活動に還元することだと思うので、今日このピッチを経験した人が、経験していない人に対してどう伝えていくかは、自分が中心となってやっていきたいと思います。