7月に幕が開けたばかりの明治安田生命Ｊ１リーグ 2ndステージは、早くも全体の3分の1を消化。月が替わり中盤戦へと突入していく。
5勝1分で首位に立つ川崎Ｆはホームに甲府を迎える。前節は終盤に湘南の追い上げを受けながらもなんとか3-2で勝利。6試合連続ゴール中の小林 悠をはじめ攻撃陣が好調な一方で守備に不安を露呈したが、今節はそこの修正がカギを握るだろう。対する甲府は2ndステージに入り、得点力の向上が見られる。今夏に加入したダヴィがピッチに立てば、さらにその状況が加速するかもしれない。川崎Ｆの攻撃に粘り強く対応しながら、鋭いカウンターを繰り出したい。
川崎Ｆと同勝点で2位につける浦和はホームに湘南を迎える。好調の李 忠成を軸とした攻撃が冴え、6試合で4失点と堅守も際立つ。下位に沈む湘南相手に押し込む展開が予想されるなか、ステージ優勝を狙うためにも取りこぼしは避けたいところだろう。
無敗で3位につける鳥栖はＧ大阪との大一番を迎える。前節鹿島を破るなど、2ndステージに入って突如調子を上げている。守備組織をベースに攻撃力を増してきた鳥栖のサッカーが地力を備えるＧ大阪に果たして通用するのか。勝利を手にするようだと、いよいよその実力は本物と見ていい。
柏と横浜FMも注目マッチだ。柏は3連勝で4位と波に乗り、横浜FMは引き分けが続くも無敗で5位に踏みとどまる。クリスティアーノを軸とした柏の攻撃が、横浜FMの堅守を打ち破れるかどうか。一方で齋藤 学、マルティノスとスピード豊かなサイドアタッカーが、柏守備陣をいかに攻略するかにも注目だ。
2ndステージに入り調子を落としている鹿島は、ホームに仙台を迎える。3試合勝利がない鹿島は、崩れつつある守備組織の再構築が急務。仙台とすれば3試合連続ゴール中のウイルソンを軸に、鹿島の隙を突いていきたいところだろう。
大宮も2ndステージは苦戦を強いられている。今節はホームで福岡と対戦。年間勝点で最下位に沈んでいるものの、FC東京を破り、Ｇ大阪と引き分けるなど、こちらは2ndステージに入って調子を上げている。ともに守備意識を高く保ち、素早い攻撃から前線のタレント力を生かす似たスタイルを持つ。前回対戦では大宮が2-1で勝利を収めているが、果たして今回はいかなる決着を見るのか。
前節、新体制での初戦を飾ったFC東京は磐田をホームに迎える。新潟相手に1-0とFC東京らしいスコアで勝利を収めたが、主軸に怪我人が多く生まれており、苦しい状況は変わらない。継続的に結果を出せるかどうか。篠田 善之監督の手腕の見せどころだろう。対する磐田は2ndステージに入って勝利がない。すでに4引き分けと勝ち切れない試合が多いのは、複数得点が一度もないのが原因だろう。2点目を取れるかどうかが勝利へのポイントとなる。
16位の新潟はホームに神戸を迎える。内容自体は悪くないだけに、そのパフォーマンスを結果へと結び付けたい。調子を上げていた野津田 岳人がバックアップメンバーとしてU-23日本代表に帯同しており不在となるのは痛手だが、持ち前の組織力で苦境からの脱却を実現したい。
最下位に沈む名古屋は広島の本拠地に乗り込む。前節は守備的戦いで横浜FMと引き分けたが、得点を奪えなければ勝利は手に入らない。今節も押し込まれる展開が予想されるが、ただ守るだけではなく、広島の隙を見逃さないしたたかな戦い方が求められる。
■2nd 第7節の見どころをチェック
鹿島vs仙台
浦和vs湘南
大宮vs福岡
柏vs横浜FM
FC東京vs磐田
川崎Ｆvs甲府
新潟vs神戸
Ｇ大阪vs鳥栖
広島vs名古屋
