ベトナムのナムディンに乗り込んだ広島は、8日のFUJIFILM SUPER CUP・神戸戦から先発1選手を変更。U-20日本代表としてAFC U20アジアカップに臨む
中島 洋太朗に替わって
川辺 駿が出場した以外は同じメンバーで、GKは
大迫 敬介が担い、3バックもいつもどおりに
塩谷 司、
荒木 隼人、
佐々木 翔の3選手で構成された。そして、新加入の
田中 聡が
川辺 駿とボランチでコンビを組み、左サイドは
東 俊希、右サイドは
中野 就斗が務め、前線は
トルガイ アルスランと
加藤 陸次樹の前に
ジャーメイン 良が入った。
ナムディンは岡山にも在籍したことのあるブラジル国籍FWのブレネー マルロスが1トップを担い、2列目にもブラジル国籍のチャイナ、ヘンドリオ、ロムロの3選手が並んだ。ボランチは長崎で長く活躍したカイオ セザールと元ウガンダ代表のジョセフ ムパンデが組み、CBのウォルバーとルーカスもブラジル国籍選手。実に8選手が外国籍選手というメンバー構成で臨んだ。
立ち上がりは広島が前へ出て、4分に
中野 就斗のクロスを逆サイドの
東 俊希がボレーで合わせてシュートを放った。広島が良い形で試合に入ったが、6分にはナムディンが縦に速くボールを運んでチャイナが右足で鋭いシュートを放つ。これは枠を捉えなかったが、危険な攻撃を仕掛けられるチームであることを示した。
その後はきっ抗した展開が続いた。広島は右サイドから攻め入る回数を多くし、
塩谷 司のフィードや
中野 就斗のクロスでゴールに迫ったが、決定的なチャンスを作り出すところまではいけない。ナムディンもトップ下のヘンドリオが攻撃の起点となってチャンスを作ったが、広島の守備陣がペナルティーエリア内では自由を与えない。前半は互いに枠内シュートがないまま0-0で折り返した。
後半、広島が
東 俊希に代えて
菅 大輝を投入してスタートした中、一進一退の攻防が続く。66分、
菅 大輝の蹴ったFKを
佐々木 翔が合わせる絶好のチャンスを迎えた。これはGKチャン グエン マインの好セーブに遭ったが、その後も途中出場の
中村 草太や
菅 大輝がうまく攻撃に関わってチャンスを生み出していく。
そして73分、
ジャーメイン 良のパスに反応してペナルティーエリア内右に抜け出した
中村 草太が、角度があまりない場所からでも右足を振り抜き、ゴールネットを揺らしてみせる。大卒ルーキーのプロ初得点が貴重な先制点となった。
88分には
田中 聡が相手コートでボールを奪い、そのままドリブルでゴールへ向かっていって左足を一閃。追加点を奪うと、アディショナルタイムには
菅 大輝が高い位置でボールを奪ってチャンスを作り、
ジャーメイン 良のシュートがチャン グエン マインにはじかれたところを途中出場の
越道 草太が詰めて、リードを3点に広げた。
湿度の高い気候と難しいピッチコンディションの中で、初めて対戦するブラジル国籍アタッカーたちにもしっかりと対応した広島は、交代選手が決定的なプレーを見せて大きな勝利をつかみ取った。
[ 文:寺田 弘幸 ]