8日に行われたFUJIFILM SUPER CUPで神戸に対して2-0の勝利。歓喜に沸いた一戦では、4年目の指揮を執るミヒャエル スキッベ監督が「キックオフから自分たちがやりたいアグレッシブでオフェンシブなサッカーが見せられたと思います。特に前半はうまくいった手ごたえがありましたけれど、全体を見てもうまくいった手ごたえがあります」と頷く内容を見せている。
もっとも、ドイツ国籍監督はこの勝利がこれからのシーズンに及ぼす影響について「特にない」と言い、「次に待っている別の大会の試合も十分に難しい試合ですし、一試合一試合を戦っていくことが重要だと思います」と見据えている。
キャンプを行っていた宮崎からそのまま東京に入ってFUJIFILM SUPER CUPを戦い終えると、帰広してすぐ飛行機に乗ってベトナムへ向かった。昨年AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のグループステージを突破したチームは、2月から始まるノックアウトステージの戦いに臨んでいく。慌ただしいスケジュールになるが、この大会に懸ける選手たちのモチベーションは高い。
プレシーズンが始まった日、荒木 隼人はこう語っている。
「今季の目標は、当然タイトル。その中でもやっぱりリーグ戦のタイトルにリベンジしたいし、ACL2も獲りたい。初代チャンピオンになれるチャンスは本当に1回しかない。歴史に名を残すチャンスだと思うので、まずそこを狙いたい」 グループステージを勝ち上がった16チームが参加するトーナメントは、一発勝負で決着をつける決勝戦まではホーム&アウェイの戦いで行われ、広島がラウンド16で対戦するのはナムディン(ベトナム)だ。
ベトナム北部にあるナムディンを本拠地とするチームは、バンコクU(タイ)、タンピネス・ローバース(シンガポール)、理文(香港)と対戦したグループステージで3勝2分1敗の戦績を残して勝ち上がった。
グループステージ6試合のうち5試合で複数得点を奪う攻撃力を有しており、そのチームをかつて仙台に所属した経験もあって現在はベトナム国籍を取得してベトナム代表として活躍するラファエルソン(またはグエン スアン ソン)が引っ張ってきたが、同選手は現在負傷により長期離脱となっている。ナムディンにとっては大きな痛手だが、積極的に外国籍選手を補強しており、川崎Fや長崎で活躍したカイオ セザールや岡山に所属していたブレネー マルロスも在籍している。
ラファエルソンがいなくても不気味な相手になるだけに、広島としては注意深く試合に入って徐々に強い圧力を掛けていきたいところだ。週末には明治安田J1の開幕戦も控えており、それを考慮したメンバー編成になることも考えられるが、チームの総合力を示して翌週にホームで行われる第2戦につながる戦いを見せていきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]