明治安田J2で6勝5分8敗の15位につける千葉が、同じくJ2で4勝2分13敗の22位につける大宮と天皇杯2回戦で対戦する。
今季から小林 慶行監督の下、J1昇格を目指して戦っている千葉。リーグ序盤戦ではハイプレスや前への能動的な姿勢を全面的に表現したが、長崎とのリーグ開幕戦で幸先よく白星を挙げて以降はなかなか思うような結果を得られない試合が続いた。J3降格圏まで沈んだ中、チームはJ2第10節・東京V戦でてこ入れを図る。プレスに行くときは行くものの、引いて構えるときは構えるといったメリハリをつけるようになり、守備が安定した。これにより複数失点を喫する試合が減少し、成績も向上。先月には3連勝かつ3連続クリーンシートを達成し、J1昇格プレーオフ圏となる6位との勝点差は『4』にまで縮まった。
ただ、直近2試合はいずれも複数失点を喫し、黒星。リーグ前節・町田戦(0●2)では、守備面以上に攻撃面で反省の声が挙がっていた。ドリブラーの椿 直起は「DFはすごく守ってくれているし、前線含めて全員でハードワークして守れてはいると思う。そこからもう少し攻撃の時間を増やしたい。チャンスも単発で終わってしまうというか、2次攻撃や3次攻撃につながらないことが多いので、自分も含めた攻撃陣でもう少し圧を掛けたい。それができないと、1つやられてしまったときに、点が取れなくなってしまう」と話す。
千葉の天皇杯の直近成績を見ると、2014年度にはベスト4進出を果たしているものの、以降は2回戦あるいは3回戦で敗退している。今大会はそれ以上の成績を残し、悲願のタイトル獲得へと突き進むことができるか。直近のリーグ戦での停滞を払しょくするような勢いを示したい。
対する大宮は、リーグ開幕8試合で4勝4敗と勝率5割を維持していたが、以降はガクッと失速。J2第17節・仙台戦からは、それまでヘッドコーチを務めていた原崎 政人氏が監督に就任して指揮を執っているが、1分2敗と状況は好転せず。リーグ前節・水戸戦(1●2)後、原崎監督は「サポーターがあれだけ応援してくれたのに勝利を届けられない苦しさを感じている。2点目を先に取りたかったが、そこの質が低かった。練習を含めてやっていかないと点は入らない印象を受けた」と振り返った。チャンスを決め切る、守り切るという勝負のキワの部分をより突き詰めたい。
大宮の天皇杯の戦績を見ると、ベスト4にこれまで二度進んだ経験があるものの、ここ最近は2回戦、3回戦敗退が続いている。近年以上の戦績を残したいのはもちろん、千葉戦で約2カ月ぶりの公式戦勝利を挙げて、上昇のきっかけとしたい。
同カテゴリーに所属するチーム同士の一戦だが、今季のリーグ戦では千葉が1-0で勝利を収めている。この試合ではどちらに勝利の女神がほほ笑むだろうか。試合は6月7日、19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]