7日にシティライトスタジアムで岡山と北九州が対戦する天皇杯2回戦は、ともに3回戦進出を懸けて戦うと同時に、浮上のきっかけをつかんでリーグ戦につなげていきたい一戦になる。
岡山は3日に行われたリーグ前節・徳島戦に2-0で勝利した。前々節・栃木戦で今季2敗目を喫し、徳島戦はチームリーダーのヨルディ バイスを出場停止で欠いて臨むことになったが、ヨルディ バイスの不在を全員で埋めて勝利をつかみ取った。3バックの中央を担った柳 育崇は「バイスが抜けた穴は非常に大きかったが、それをみんなでカバーしようと話していましたし、3人がコミュニケーションをとって常にリスク管理ができていたので、良かったと思います」と胸を張っている。
2回戦はこれまで出場機会の少なかった選手たちが多くピッチに立つことが予想される中で、さらにチーム力の底上げを図っていく意味でも重要な試合だ。特に若い選手たちには大きな期待がかかる。GK山田 大樹。DFの本山 遥。MFの田部井 涼、山田 恭也、川谷 凪。出場機会を十分につかめていない彼らにとって、天皇杯は自分の力を証明する舞台にしていきたい。出場機会を得るために試行錯誤を続け、練習を積んでいる福元 友哉やCBで練習することの多い野口 竜彦が存在感を見せられるかにも注目していきたい。
北九州は3日に行われたリーグ前節・愛媛戦を0-1で敗戦し、リーグ戦4連敗となった。リーグ戦直近10試合勝利がなく、最下位に沈んでいる中で迎えるこの一戦をなんとか浮上のきっかけにしていきたいところだ。
村松 航太は愛媛戦後に「『うまくいかない』と言葉にするのは簡単ですけど、この状況を打開するためのエネルギーは連勝しているときよりも出すのが絶対に難しい。そういった面では僕も含めて、みんなが一皮も二皮も剥けないと、口で言っているだけになってしまうので、何かアクションを起こさないといけない」とコメントしている。
連戦になるため、リーグ戦とは違うメンバーで臨むことが予想されるが、チームとしてどんなパワーを出していけるのかが重要なポイントだ。1回戦でPK戦の末に鹿児島を破ったように、チーム全員で走って立ち向かっていく試合を見せていきたい。
2年ぶりとなる岡山と北九州の対戦は、岡山が6勝7分5敗と1つ勝ち越しているものの、ほぼイーブン。岡山が2009年、北九州が2010年にJリーグに参入する以前から熱い試合を繰り広げてきた歴史もあり、2007年には全国地域リーグ決勝大会で顔を合わせ、決勝ラウンドで対戦して岡山がPK戦の末に勝利を収めている。
この試合ではどんなゲームが繰り広げられるのか。のちに語られる熱戦になることを期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]