最下位に沈んでいた明治安田J1で新潟と福岡のアウェイ2連戦で勝利を飾り、15位に浮上したG大阪。リーグ前節・福岡戦後にダニエル ポヤトス監督が「望んでいない展開ではあったが、しっかりと勝ち切れたことは良かった」と今季初めて手にした連勝への手ごたえを口にし、良い流れのまま天皇杯2回戦に挑む。
就任以来、すべての大会で勝利にこだわることを明言してきたダニエル ポヤトス監督だが、AFCチャンピオンズリーグの出場権が懸かる日本サッカー界最古のカップ戦への思いを強くしているという。
この試合の4日後にはホームでリーグ次節・FC東京戦が控えていることもあり、メンバー構成が難しい一戦となるが、過去に何度もジャイアントキリングを果たされてきたG大阪としては初戦の難しさをその身で感じている。
ベストメンバーを送り込むことはなさそうだが、4日に行われたサブ組主体の練習では出番に飢えた選手たちが活気あるプレーを見せていた。負傷が癒えた韓国代表のクォン ギョンウォンや杉山 直宏、山見 大登、食野 亮太郎らが天皇杯でアピールすべく準備を整えている。
福岡戦の後半に投入され、相手との接触があった宇佐美 貴史は4日の練習は別メニュー。1トップの人選は序列を高めている山見の抜擢が濃厚だが、ボールを収められるイッサム ジェバリとは異なり、山見は背後へのアクションが持ち味だ。
「練習試合でも1トップをやらせてもらっている。リーグ戦でも2試合連続でサブには入れているけど、天皇杯で結果を残してリーグ戦でも試合に絡んでいけるようにしたい」と山見も気合い十分。ジャイアントキリングを許さないためにも先手をとって、優位に試合を進めたい。
『高知から本気でJリーグ!』のスローガンをクラブ公式ホームページに掲げるように、高知ユナイテッドSCはJFLからJリーグ入りを目指しているが、現在JFLでは10位。4日にはヴィアティン三重に2-3で競り負けているが、Jリーグ屈指の名門であるG大阪との対戦にすべてを出して、挑むはずだ。
1回戦では島根県代表のベルガロッソいわみに2-1で勝利。昨年まで福岡に所属した東家 聡樹らがゴールを決めている。また、DFのポジションキャプテンを務めるのは広島などでプレー経験を持つ横竹 翔。所属するカテゴリーでは及ばないが、Jリーグでのプレー経験を持つ選手たちを中心にモチベーション高く、パナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくるだろう。
三浦 弦太はG大阪の思いをこう代弁した。「リーグ戦だけじゃなくて、天皇杯も非常に大事な試合。どの試合でも勝ちを重ねることがいま、チームにとって大事。FC東京戦を考えるのではなくて、まずは天皇杯でしっかり勝てるように準備したい」。
忘れかけていた勝ちグセを取り戻す意味でも重要な一戦になる。
[ 文:下薗 昌記 ]