昨年度の天皇杯のファイナリストである広島は、例年以上の強い思いをもって天皇杯に挑んでいく。
決勝で甲府にPK戦の末に敗れた悔しさは、翌週に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝・C大阪戦に勝利し、タイトルを勝ち取ったことで払しょくできたものの、今年度こそ天皇杯のタイトルを獲得したいはずだ。
ミヒャエル スキッベ監督はリーグ戦前節・京都戦後に「次は天皇杯の試合が水曜日にあるので、それまでにしっかりと回復して臨むことが大事だと思っています。天皇杯も次に進みたい気持ちは強いので、それに向けてやっていきたいと思います」とコメントしている。
7日に福山通運ローズスタジアムで行われる一戦は、広島にとって7連戦の6戦目。疲労がかなり蓄積している中で迎える試合になるが、荒木 隼人は京都戦後に前向きなコメントを残している。
「疲れはありますけど、疲れを言い訳にしていたらプロじゃないんで、2日間でしっかりと良い準備をして、良いコンディションで臨んで勝ち上がりたいなと思います」 カップ戦を勝ち上がっていくためにはタイトなスケジュールでも力を発揮していくことが重要で、みんなで奮闘していけば素晴らしい舞台が待っていることを昨季に広島の選手たちは体験した。今年度も勝ち上がっていくために選手一人ひとりが力を振り絞って戦っていくはずだ。
2回戦で広島に挑むチームは、徳島県代表として8大会連続で出場しているFC徳島。四国リーグに所属し、JFL昇格を目指しているチームは、今季から須ノ又 諭監督が指揮を執ってここまで5勝1分で首位に立っている。5月21日に行われた1回戦では広島県代表のSRC広島に先制を許す展開となったが、佐々木 佳亮が同点ゴールで前半のうちに追いつき、55分に服部 俊也が勝ち越し点を奪う。さらに72分には野村 魁の得点で突き放して3-1で勝利。2回戦に進出して初めてJ1クラブと対戦する機会をつかみ取っている。
「Jリーグチームに勝つ!というクラブの目標を達成できるように頑張りますので、応援の程よろしくお願いします」とコメントしている須ノ又監督の下、選手たちも一丸となって広島に向かっていく姿を見せるに違いない。
広島はリーグ戦で出場機会の少ないベテランや若手も交えてメンバーを構成することも予想されるが、誰がピッチに立っても勝ち上がっていく強い意志を示していくに違いなく、立ち上がりからアグレッシブにゴールへ向かうはず。FC徳島はそんな相手に対してどうやって勝機を見いだすか。今季のリーグ戦で29得点を挙げている攻撃力を前面に押し出していきたいところだ。立ち上がりから果敢に前へ出て先手をとっていく展開に持ち込めば、アップセットの可能性も高まっていく。
[ 文:寺田 弘幸 ]