ホームの柏に復調の兆しが見られる。リーグ戦再開後は3連敗と大きく出遅れたが、現在は2連勝中と状態は上向き。前々節・湘南戦をオルンガの2ゴールと仲間 隼斗の加入後初ゴールによって3-2で制し、連敗を止めた。続く前節・浦和戦では、完全アウェイの埼玉スタジアム2002に乗り込んでの戦いとなったが、GK中村 航輔のファインセーブやDF陣の踏ん張りにより無失点で耐えしのぐと、ヒシャルジソンの今季初ゴールを皮切りにオルンガと仲間がそろって2試合連続でネットを揺らし、最後は神谷 優太の加入後初ゴールで締めくくった。
この勝利にネルシーニョ監督は「試合に向けてトレーニングからプランどおりにやってきたことが出た結果」と満足気な表情を浮かべ、「いまはコロナウイルスでリスクの高い年齢と言われているけど、70歳の誕生日を勝利で終えることができてうれしく思っている」と自身の古希を勝利で祝った。
リーグ戦再開後から常々ネルシーニョ監督が口にしていたように、試合を重ねるごとにコンディションが上がってきた柏の選手たち。浦和戦を見ても、前半の苦しい時間帯では、そこを悪いなりに受け入れ、無失点で戦おうとする姿勢が見て取れた。そして、自分たちに流れを引き寄せたところで立て続けに得点。3連敗中の時期とは異なり、チームとしての戦い方にも安定感や統一感が戻ってきた印象だ。
この試合は中3日で続いた3連戦の3試合目となり、疲労度は増していると思うが、勝点3という結果に結びついているだけにスタメンの大きな変更は考えにくい。CBでコンビを組む高橋 祐治と大南 拓磨や左SBの三丸 拡、2列目の仲間や神谷といったフレッシュな選手たちが好プレーを披露し、結果を残していることもチームにとって明るい材料である。
ホームで連勝を『3』に伸ばし、3連敗の借りを返すとともに上位追撃の態勢を整え、8月も続く連戦に備えたい。
対して、仙台は現在4試合勝ちなし。再開初戦こそ白星を飾ったが、そこから2分2敗となかなか勝点を積み上げられていない。
特にホームで戦っていたここ2試合は試合運びに拙さが目立つ。前々節・札幌戦では先制点を奪い、相手に退場者が出て、追加点を奪うという理想的な展開でゲームが進んでいたのにもかかわらず、2点目の直後に1点を返されると、後半アディショナルタイムにCKから失点して勝点2を失った。さらに前節・川崎F戦でも前半に長沢 駿と道渕 諒平が今季初ゴールを決め、2点をリードして前半を折り返した。しかし、58分から68分の10分間に3失点を喫して逆転負けとなった。
5試合ぶりの勝利に向けては守備の安定が必須。ここまで全試合でゴールは奪えており、攻撃には手ごたえがあるだけに、リードを奪ったあとの試合運びをチームとしていま一度見直したい。
[ 文:須賀 大輔 ]
