ご多分に漏れず多くのゴール。今季六度目の対戦は横浜FMが4-1で制す
横浜F・マリノス
監督
(ケガ人が多い)メンバーの面もそうですが、自分の30年間のキャリアの中でなかったことが起きています。チャレンジをしないといけない状況の中、限られた選手たちが一丸となって戦う姿勢を見せられたと思います。 --前線の選手に対して、守備について何を求めていましたか。チーム全体の守備の評価とともに聞かせてください。ボールを保持しているときでも、保持していないときでも集中を切らさず、プレーしなければなりません。少しでも集中を切らしてしまえば、相手の良さを引き出すことになり、難しい状況に追い込まれてしまいます。 札幌は攻撃に入ったときの強さがあります。自分たちは焦れることなく守り、いつも言っていることですが、奪った瞬間、1本目のパスを確実につなぐことが大事になります。その後、「相手が前がかりになっているので、裏のスペースを狙おう」と伝えています。なかなか奪ったあと、つなげずに難しい状況に陥った時間帯もありますが、前半の1点目のシーンはボールを奪って、1本目のパスをつなぎ、宮市(亮)のゴールが生まれました。
北海道コンサドーレ札幌
監督
1-4で敗れたゲームのあとなので、本来ならば多くを語る必要はありません。ただ、今日のゲームに関してはいくつか言及しなければならないと思います。敗れはしましたが、今日の札幌は非常に素晴らしいゲームをしました。84分に2点目を奪われるまで、相手を上回るゲームができていました。2点目を取られ、アディショナルタイムに3点目、4点目を取られてしまいましたが、0-1でリードされている間、札幌は自分たちの狙いとする戦いを出せていました。 サッカーは非常に危険なスポーツです。相手を上回る戦いができていても結果に結びつかないことがあります。決定機を多く作りながらも、ゴールに入れることができないこともあります。例えばですが、今日の横浜FMの2点目の杉本(健勇)選手のゴールは、あとで彼に聞いてみてほしいのですが、おそらく狙った形のゴールではなかったはずです。ただ、ゴールはゴールです。 ここ最近では、(J1第27節の相手・)湘南との試合も0-1で敗れましたが、狙いとする戦いができていました。1-1で引き分けた(前々節・)名古屋戦も相手を上回っていました。(前節・)柏戦では敗れてしまいましたが、素晴らしい戦いができていました。今日のゲームは1-4とスコアは開きましたが、選手たちは素晴らしい姿勢を見せてくれました。 しかし、良い戦いをしながらも結果が出ていないのが自分たちの現状です。その結果に対する責任は常に監督である自分にあります。監督として、このような戦いをしてくれた選手、チームを誇りに思っていますし、彼らはやるべきことを全力でやってくれたと感じています。
北海道コンサドーレ札幌
自分たちの攻撃の形は出せていましたが、最後の質で相手が1枚上でした。残留を決めることも必要ですが、選手一人ひとりが残留のためではなく、チームのためにできることをし、自分たちのサッカーで勝ち切り、取り戻さないといけないプライドがあります。また次の試合に向けて良い準備をしていきたいです。 --後半途中から明確に[4-4-2]に変更しました。マンツーマンで前からハメていくのが自分たちの形なのですが、前半と後半はそこが違いました。特に後半はうまくハメられていた部分もありました。難しいのですが、どのようなシステムでも自分たちの形に持っていくことが大切になります。前半も守備は[4-4-2]でハメて、攻撃は前3枚に戻す感じでした。後半は後半で良かったですし、前半も良かった部分があるので、やはり勝ち切ることが大事だと感じています。
横浜F・マリノス
DF 8
喜田 拓也
まずはケガをした選手の代わりに入る意識だと、最後の一歩、数センチが遅れると思っていました。今までマリノスの最終ラインを死ぬ気で守ってきた彼らに対して、中途半端な覚悟で務めるのは失礼だとも思っていました。本当にリスペクトしていますし、自分が覚悟を持ってCBを務めることで、彼らに感じてほしいものもありました。チームの良さをみんなで表現できたと思います。自分は後ろからマリノスの良さを引き出したい思いでやっていたので、そこは随所に見られたはずです。 --いつもより10m以上最終ラインを高く設定し、札幌のバックパスが入るたびに細かく調整されていました。それが横浜FMらしさを取り戻す原動力になったのではないでしょうか。そのとおりだと思います(笑)。強気にライン設定したいなと……。陣形をコンパクトにして、後ろから全体を押し上げることで、前もプレスに行けます。声かけもそうですし、勇気を持って行かせたかったので、後ろを気にせず、「行け。後ろはなんとかする」という意識を植えつけました。相手に蹴られる可能性もありますが、そこは準備と予測、ポジショニングでなんとかすることは、最終ラインの4人の中で共有していました。「普段やってないヤツがうるせぇな」と思われたかもしれませんが、自分が中心になって声かけとライン設定をやりたいと思っていました。これらはあくまで例ですが、それがマリノスの良さを蘇らせたと思います。サッカーは相手ありきですが、「まずは自分たちだ」と言い続けてきて、それを体現し、みんなが体感できた試合だったと思います。 --この結果と内容は残りの試合の起爆剤になるのではないでしょうか。このタイミングでマリノスの良さを表現したいと思っていました。長期離脱する選手が多いのは望んでいたものではありませんが、久しぶりに出た(杉本)健勇くんがいきなりゴールを決めたり、(植中)朝日が先発でポッと出て結果を残しました。それこそが日頃の準備、マリノスの練習がどれだけのものかを示していると思います。今日の試合を観ていた人には「マリノス捨てたもんじゃない」と感じてもらえたはずです。何より自分たちがそれを示したいと思っていました。もがく時間も大切だし、それで見えてきたものの答えがこれでした。自分もいつもとポジションは違いましたが、マリノスの良さを引き出す覚悟はありました。
FW 7
エウベル
--久しぶりのベンチスタートでしたが、1ゴール1アシストの活躍でした。選手はスタメンで出たいのは当然ですし、僕もその1人です。90分間試合に出て、チームの勝利に貢献したい気持ちは強いです。一番大事なのはチームの勝利なので、それに貢献できて良かったです。 --ゴールシーンを振り返ってください。最初の選択肢は(植中)朝日だったので、朝日の動きに合わせてパスを出すのか、ファーのヤン(マテウス)がフリーになるとも思ったのですが、その動きがなかったので、個人技の選択をして、久しぶりに決められて良かったです。 --ゴールを決めたあと、植中選手に何か言われていましたよね。「動け、動け」と言いました(笑)。彼が動かなかったから自分の特長を使って点を決めることができたのは良かったのですが……。でも、そのあとに彼にアシストすることができて良かったです。 --そのアシストにエウベル選手の優しさを感じました。そうでしょ。気づきましたか(笑)。もしゴールを決めていなければ、シュートを打っていたかもしれません。ただ、自分の特長はよりゴールの確率の高いプレーを選択することです。(杉本)健勇から良いパスを受けたときに、朝日が動き出してフリーになると思ったので、うまくアシストできて良かったです。