先制を許し、PKを失敗……。それでも鳥栖がつかんだ待望の勝利
サガン鳥栖
監督
ホームでファン・サポーターに勝点3を届けることができて非常にうれしく思います。難しい状況であったのは間違いないんですが、この声援が本当に後押しになって、勝点3を手に入れることができたと思います。 --チャンスを多く作り複数得点で勝つという、川井監督の掲げる理想的な勝ち方だったと思います。極力失点を減らしたかったんですが、客観的に見て(両チーム合わせて)6ゴールが生まれたというのは、今日観に来たお客さんは非常に楽しめたのではないかなと思います。もちろん、もっとわれわれが良い思いをするために、失点を減らして、どんどん得点を増やすというところは追求したいなと思いますが、流れとしてはこういうゲームを毎回したいなと思っています。 --この勝利を大きなものにするために次の試合が大事になると思いますが、次に向けて。ルヴァンカップもスタートしますし、チーム全員で戦っていくこと。その一体感がこの連戦は大切になりますので、そういう意味では良いスタートが切れたのではないかなと思います。 --チームが良くなっていく中でも勝てない試合が続いていたと思いますが、この1勝がチームに与える影響についてはどう考えていますか?いまの質問は究極の質問だと思います。結果が出るとチーム全員が幸せになりますし、笑顔になれます。次に進む意欲も湧いてきます。結果が出ないと、チームとしては何も変わらないんですよね、実は。日々トレーニングして、次の試合に挑むこと。ただ、われわれも全員人間なので、さまざまな声を聞いたり、さまざまなものを見たりと、そういうもので恐怖心に変わるときがあると思います。ただ、本当に素晴らしいのは、チーム全員でその恐怖心に打ち克つための準備を常にしていること。絶対に誰一人はみ出すことなく一体感を持ってやっているというところが、われわれの素晴らしいところだと思っています。なので、この1勝を、この形でいければ続けていけると思います。 もちろん、その中で負けも来ると思いますが、やはり勝つ回数を多くするにはわれわれが一体感を持って、負けても勝っても引き分けても、そこの中身を見失わないこと。それを大切にしていければ、続いていくと思います。なので、僕自身も「難しい状況」と言っていますが、中身の部分はあまり難しくなかったですね。選手がやる気を失って気持ちが離れてしまっていたら難しいんですが、そうではなかったし、結果を出すだけだったので。そういう意味では良い1勝になればいいなと思います。
鹿島アントラーズ
監督
入りは決して悪くなかったですし、その流れから先制点を取る展開だったと思います。われわれの流れに持っていきたいところで相手に引っかけられ、そして崩されるシーンを作られてしまい、自分たちの流れで長いことプレーできなかった前半だったと思います。その原因としては、単純に相手のほうが体が動いていた、キレがあったと思います。ただ、疲労を言い訳にはしたくないと思います。 --水曜日のルヴァンカップ1stラウンド2回戦・八戸戦から中2日と条件は厳しかったですが、あらためてどのような意識でこの一戦に臨んだのでしょうか?1つは、ルヴァンカップを120分戦った選手もいたので、疲労がまるっきりないと言われるとそうではなかったと思います。逆にチャッキー(チャヴリッチ)などは試合を戦っていない選手です。中2日ということで対戦相手の準備をする時間が十分にあったとは言えない中で、まずは疲労を回復させることを優先してきました。その中で、良い入りができたと思いますし、先制ゴールも決めました。しかし、したたかさや賢さは少し足りなかったのかなと思います。長年サッカーを見られている方は分かると思いますが、セットプレーの対応にしても相手に先に触られている場面がありました。われわれが判断を早く、賢く、というところが今日の試合はうまくできませんでした。そこが敗戦した大きな理由だと思います。 われわれもボールを動かしながらチャンスを作って決定機を迎えたところもありました。そこを決めていればまた違った試合になっていたと思いますが、チャンスを決め切れませんでした。逆に自分たちがボールをロストしてはいけない場所でボールを失って、ゴールされてしまいました。そういうところでも疲労はあったと思いますが、いつもの判断の早さが今日は伴っていなかったと思います。
--試合の入りで藤井 智也選手にちぎられる形になり、入りのイメージは難しいものになったと思いますが。想像以上に速かったというのはあります(苦笑)。そこはしっかり修正して、次に対戦するときには抑えられるように成長していきたいなと思います。 --間合いは試合の中で意識、修正しながらという感じだったと思いますが。そこは意識していました。やっぱり速かったし、カットインしてシュートされたり、クロスを上げられることだけは防ごうと思っていました。スピードには自信があったし、そこで勝負したいという思いもあったので、縦に追い込んだ中で試合が進むにつれて、慣れも出てきたかなと思います。 --抜かれてもそのあとで粘る、抵抗するという意識は保てたかなと思いますが。一発ではなく粘り強さというのが守備では重要だと思うので、そこは自分の中でも出せたかなと思います。そこは継続していきたいです。 --チームは左サイドからの進入がうまくいっていました。逆サイドとして意識していたことは?ゴールを狙えそうな場面では積極的にゴール前に入っていくことは、試合前から考えていました。そこはできた場面もありましたし、守備でのリスク管理もパギさん(朴 一圭)や(キム)テヒョン、ヤマくん(山﨑 浩介)と一緒にやれたので、そこは良かったかなと思います。
鹿島アントラーズ
得点に絡めたことは自分としては収穫だったんですけど、それでも4失点しているようじゃやっぱり勝てないと思いますし、ゴール前でチャンスを作っても、失点のところを抑えられなかったら意味がないと思いました。良い得点の部分の収穫も、失点の部分の収穫(課題)も、良いところも悪いところも大きな学びになりました。 --敗因をどう考えていますか?良い形で先制したあとの時間の使い方とか、ボールの動かし方とか、プレーの判断とか、どこか心の余裕があったのかなと思います。1点取ってそこからのプレー選択がなかなか前じゃなくて、ボール保持だったり、ボールキープとかに流れていって、自分たちの良くない失い方から失点ということが前半に2個続いた。そこが一番の敗因かと思います。 --先制後、2点目を奪いにいく姿勢が必要でしたか?実際、奪えるチャンスもあったと思います。そこで仕留め切れなかったのもそうですし、前半の終わりかけにポンポンと2点やられたので、そこのゲームの締め方も(課題)。あそこを1-0で終われていればロッカーの雰囲気も変わっていたと思うし、後半に向かっていく自分たちの姿勢を変えることもできたと思う。1点取ってからの時間の使い方には課題が残ったと思います。
MF 25
ここ最近、厳しい試合が続いてる。でも、これを変えるのは自分たちしかいないと思っている。ここからどういうふうにやっていけるかは自分たち次第かなと思っています。 --おそらくコンディションはキツかったと思いますが、それでも結果が求められる試合でした。あえて得られたものを挙げるとすれば何かありますか?コンディションどうこうは、試合に出ている以上何も言えないし、それは周りが言う言葉だと思う。その中で試合に出ている自分たちに責任があると思います。難しい試合をどうやってうまく勝ちに持っていくかが大事だと思うので、今日も2点目を決めたあとに自分のミスで失点してしまいましたし、そういうところを修正しないといけないと思います。 --丸橋 祐介選手が浮いたポジションを取ることへの対応は?対策のところからそこは言われていましたし、そこに枚数をかけてくることは分かっていました。ボランチが2人ともスライドしてしまう場面もあり、そういう対策ではありましたけど、やっぱり重要なのは真ん中なので、うまく声をかけて上手に受け渡さないといけないと思いますし、相手に上回られてしまったと思います。
サガン鳥栖
MF 7
手塚 康平
--早い時間に先制される入りになりました。そこはこれまでの経験というか、ここ数試合あったことが生きてきたかなと。慌てずに自分たちのリズムでやれれば追いつけるという手ごたえも、先制されるまでの感覚としてありました。それもあって慌てずに試合を進めることができたかなと思います。 --左側からの進入がかなり効果的でした。丸橋 祐介選手の配置を含めて、準備してきたことを表現できたのではないでしょうか。トップ下の(菊地)泰智を少し左側に置いて、そっちで数的優位を作りやすい状況にしていました。あらかじめ準備していたことで、そこはうまくいったと思います。 --PK失敗もあり、雰囲気が重くなってもおかしくなかったと思いますが。それも先制されたときと同じで、自分たちがボールを持つことができていたし、うまく前進することもできていたので、そのイメージもあって慌てることはなかったですね。 --河原 創選手の得点につながる場面は距離がありましたが、足を振る選択ができましたね。スカウティングで、事前に相手の去年のデータでミドルシュートからの失点が多いという分析もあったので、自分の中でもあのあたりでボールを受けることができたら狙ってみるという意識があって、思い切って選択してそれが結果につながって良かったです。 --後半は勝ちたいための防衛本能的なものが働いて少し後ろに重くなりましたが、あの時間帯についてはどう考えていましたか?自然と相手が追いつくためにパワーを出してきて、前がかりになってきたのもあったと思います。その中でもまずは自分たちがボールをつなごうとして良いポジションを取ってから(長いボールを)蹴っていたからこそ、ヤマくん(山﨑 浩介)から(富樫)敬真くん、パギさん(朴 一圭)から敬真くんに入ったボールが、自然とマイボールになるということが多かったと思います。自分たちがやろうとした中でやったトライなので、うまくいったのかなと思います。 --ひさびさの勝利について。勝ちは自信になりますし、内容も悪いものではなかったと思うので、この勝ちを次につなげられるように良い準備をしていきたいと思います。
DF 28
丸橋 祐介
--今日は保持の際には内側に絞りながら、菊地 泰智選手の助けを借りながらボールを前進させるというところで、良い作業ができていた印象です。内側に入って、相手のFWが(キム)テヒョンにアプローチに行ったときに、自分がサイドに流れてフリーになるという形をかなり練習していました。そこはスカウティングどおりにうまくいったかなと思います。 --このチームに加入して、キャンプの時期に「内側に入る楽しさを感じている」と話していました。そこでの成長を感じられる今日の出来だったかなと思います。周りの選手がうまくサポートしてくれますし、今日はプレーしていて楽しい感覚もありました。これをもっと質高くやっていって、周囲とのタイミングももっと合っていけば、相手にとってよりイヤなポジショニングになっていくと思います。もっと練習から突き詰めていきたいですね。 --菊地選手のサポートのタイミング、質がかなり良かったと思いますが、そこについてはどう感じていますか?泰智とは目を合わせながらやっていました。僕が落ちれば間に入ってきてくれるし、そういう関係性がコミュニケーションをとりながらうまくできたかなと思います。 --後半は相手が選手交代をして対面の選手が外国籍選手から日本人選手に変わりました。保持の局面で意識することも変える必要があったと思いますが?基本的には変わらなかったですけど、一般的には日本人選手のほうが(守備でも)勤勉というかしっかりやってくるので、若干うまくいかなくなった部分はありました。ただ、全体を通して振り返れば良かったんじゃないかなと思います。