
自動昇格を争う両者によるビッグマッチ。ゴールは生まれるも、勝者は生まれず
V・ファーレン長崎
長崎を愛するすべての方に、「またか……」と思わせてしまうような結果でした。力のある清水さんを相手に、良いサッカーはできたと思いますし、そこは自信を持っていいと思います。ただ、結果がついてこなかったこと、後半の立ち上がりに失点をしてしまったことがすごく残念です。この大一番で勝ち切れなかったという点で、非常に悔しいゲームでした。 --1対1の守備対応などで、体を張ってパワフルに戦った印象だが?本当に、勝ちたいという思いだけを持ってプレーしていました。今週、(髙田)旭人会長がクラブハウスに来てくださったのですが、会長、スポンサーさん、そして何よりもファン・サポーターの方々の思いも背負ってプレーしようと思っていました。 --残り8試合。ここから何を見せていきたいか。気持ちが一番大事だと思っています。今日のようなプレーをスタンダードにして、気持ちの入ったプレーを続けることが大事です。昇格を手繰り寄せるような、奇跡を手繰り寄せるようなプレーを続けたいと思っています。うまいだけではダメで、最後の最後のキワのところでファイトして、戦う姿勢を強く持った上でのプレーを増やしていきたいと思っています。
清水エスパルス
監督
このようなビッグマッチに16,500人以上のサポーター・ファミリーが来てくれた中で、最高の結果を得ることはできませんでしたが、最低限勝点1を積み上げることはできました。ホームで先制されたのは(今季)初めてでしたが、しっかりと追いつくことができましたし、その後もハードワークを徹底し、守備も徹底しながら追加点を狙う姿勢は見せられました。選手たちが勝点3を取りにいく姿勢を貫いたことが素晴らしかったと思います。 われわれは優勝して昇格することを目標としている中、シーズンが終わったときに「この勝点1が優勝のために必要だった」と言えるようにしたいです。それは今後われわれがどのような戦いを見せるのかにかかっていると思うので、来週から始まる3連戦に向けて、良い準備をしたいと思います。 --今季ホームで初めて先制を許した中、ハーフタイムには選手たちにどのような指示をされたのか?「45分間をじっくり使って逆転をしよう。慌てる必要はない。焦れる必要はない」と伝えました。前半はもっと相手を揺さぶりながら、ポケットの深い位置に進入することを目指していましたが、そこはなかなかうまくいきませんでした。攻め急ぎ過ぎた前半だったと感じています。長崎さんは後半の失点が多いと分かっていたので、揺さぶりをかけつつ、ボックス内に人数をかけて仕留めるという話をして、選手たちを送り出しました。 --最初の選手交代は79分だった。そこまで引っ張った理由は?単純に、1-1になったので、われわれから先に動く必要はないというのが、監督としての正直な思いです。勝点3が欲しいのは長崎さんのほうですし、何か仕掛けてくるのも長崎さんです。われわれが先に動いて、相手が動きやすくなるよりも、しっかり相手の動きを見てから対応をしたいと思っていました。負けていたら先に動いていたかもしれませんが、ドローという状況で先に動くという選択肢はありませんでした。相手の出方を見て交代カードを切ろうと思っていました。
V・ファーレン長崎
監督
自動昇格を狙う上で、われわれは是が非でも勝点3が欲しかったです。アウェイの環境で勝点1を得られたのはポジティブですが、勝点3に届かなかったことが非常に悔しいです。 ゲームに関しても、われわれは前半に先制をして、自分たちの攻撃の形を出しながら、守備では清水さんの強烈な攻撃陣を抑えられていて、うまく時間を進めることができていたと思います。ただ、後半に入ると清水さんの得意な形でカウンターを食らい、失点をしました。失点をしたロングカウンターのシーンについては、途中に止められる場面があったにもかかわらず、止めることはできませんでした。そこがわれわれの甘さであり、勝点2を落とした要因です。今後もとにかく勝てるチームを目指して、J1昇格を目指してやっていきたいです。 --評価したい点と、課題と感じた点は?準備してきたものを選手たちはしっかりと表現してくれました。ただ、少しの球際の差だったり、プラン外のことが起こったときにバタバタするシーンは見られました。ミスから危ないシーンを招いたのも事実です。個としても、チームとしてもさらに強くなっていく必要があると思います。ただ、ケガ人が多い中で、今日出たメンバーはしっかりと戦ってくれました。途中から出たメンバーも、しっかりと役割をこなしてくれたと思っています。 --昇格に向けて選手に求めたいことは?残り8試合になって、自動昇格は手の届くところから少し離れたかもしれませんが、そこに届く可能性はまだ十分残されています。良い準備をして、勝つゲームにこだわっていきたいです。
清水エスパルス
MF 33
乾 貴士
--ゲームを終えての率直な思いについて。勝ち切りたかったな、というのが一番の思いです。でも、最低限勝点1を取れた、追いつけたことは良かったと思います。 --同点ゴールをアシストした場面ではどのようなことを考えていた?シュートを打つか、パスを出すかを迷っていました。相手が寄せてきてシュートコースを切られていましたし、(ルーカス)ブラガが横を走ってくれていたので、ワンタッチでシュートを打てるようなパスを意識して出しました。うまく決めてくれて良かったです。 --今日はとりわけ輝きを放っていたように見えた。自己評価は?全然です。試合後に(北川)航也と、「俺らが点を取れていないからチームは勝てていない」と話をしました。もちろん、ここまで勝てる試合もありましたが、前線のポジションの2人が得点を取れていないのは決して良いこととは言えません。今日も引き分けで終わってしまい、そこの責任を感じています。俺ら2人、しっかりと責任を持って、これから頑張っていきたいと思います。 --残り9試合の意気込みは?勝つだけですね。難しい試合は多いですが、それをクリアした先に昇格が待っていると思います。1つでも多く勝ちたいです。
MF 36
宇野 禅斗
ホームでしたし、上位対決で、勝点3を取り切らなければならない試合だったと思っています。 --前半途中から相手の大外を使った攻撃で1つピンチを迎え、そのあと似た形で失点を喫したが?相手はボールを持って動かすことを得意としているチームで、中央には(マテウス)ジェズスという強い選手がいて、ボールを収められてしまいました。ワイドに使ってきたところで、少しスライドが遅かったことが原因かなと思っています。徹底してやらなければならない場面でした。 --後半は押し込むことができた。その理由をどこに感じている?前半は長崎さんのほうがチャンスを作っていたと思いますが、後半は自分たちの時間を続けられたと思っています。意図的にサイドチェンジの数も増やして、左右に揺さぶることもできていました。ビハインドだったこともあって、前がかりに行っていましたが、相手にカウンターで自由を与えないことも徹底できていました。そこが押し込んで45分間やれた理由かなと思います。 --この勝点1にあえて意味を持たせるとしたら?勝点ゼロではなくて、最低限の『1』を取れたことは、残り9試合に向けて重要だと思っています。いまは横浜FCさんが首位に立っていますが、彼らが(勝点を)落としたときに、すぐに順位をひっくり返せるよう、僕らは今後も目の前の試合を勝ち続けることだけを目指します。少しでも多くの勝点を積み重ねて、今日の勝点1を今後につなげていきたいです。