「シュウ(西川)のPKセーブからやっと目が覚めましたが、“時すでに遅し”でした。受け身になっていて試合の入りが良くなく、最初の60分は相手がやりたいことをやっていました。今季できていた良い部分が出せずに、われわれは優勝に値しませんでした」(アレクサンダー ショルツ) 天皇杯に引き続き、国内タイトルをまた1つ逃した浦和。リーグ戦はまだ優勝の希望が残っているが、逆転優勝に向けて山場となる首位・神戸とのリーグ次節の前にアジアの戦いへと舞い戻る。公式戦3連戦の2戦目に臨むため、チームは福岡戦の翌日に日本を発った。ホーム・埼玉スタジアム2002でのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループJ第3節で土をつけられた浦項とのリベンジマッチに臨む。
その浦項も、浦和と同様に過密日程の最中。前回対戦からの試合消化は浦和よりも1つ多く、今節が公式戦7連戦の6試合目となる。Kリーグ1では蔚山に王者の座を譲ったが、4日に韓国FAカップを制覇。浦和と対照的に勢いのある状態だ。
お互いが満身創痍の状態のため、士気の高さが勝敗を左右しかねない。グループJで首位に位置し、韓国FAカップの優勝で士気旺盛な浦項が有利と言わざるを得ないだろう。浦和は反発力を見せる必要がある。
「われわれはここでいま一度立ち上がって、次に向かっていかなければいけません」(マチェイ スコルジャ監督) 「僕らには切り替える以外に方法がありません。まだACLもリーグ戦もありますし、ACLでは(ゴールも決めていて)良いイメージもあります。今日(福岡戦)の結果を忘れたり、気持ちを切り替えるためには、明日移動することは良いかもしれません」(ホセ カンテ) 「自分はもう、どの試合も楽しんで臨みたいというのはあります。もちろん勝ち負けは重要なので、すべての試合に勝ちたいとは思っていますが、その中でも楽しめればと思います。アウェイのほうが自分的にも盛り上がるのはありますが、同じ相手に二度負けちゃいけないなと思います。だから、しっかり勝って帰ってきたいと思います」(安居 海渡) 落ち込んでいる時間はない。スタッフも選手も、すぐさま切り替えて旅立っていった。2位通過の可能性を高めるためにも、少なくとも1ポイントを……いや、やはり勝利を持ち帰りたい。難しい相手だが、立ち直ってリーグ戦にはずみをつけられるか。
[ 文:沖永 雄一郎 ]