横浜FMは前節、アウェイでカヤFC(フィリピン)と対戦し、2-1で辛勝。26分、シャドーで起用された村上 悠緋のゴールで幸先よく先制するも、39分にスキを突かれて縦に速い展開から失点を喫してしまう。同点で迎えた後半は自陣を固めるカヤFCに大苦戦を強いられたが、数的有利となった終盤に途中出場のヤン マテウスがペナルティーエリア内から左足を豪快に振り抜いたゴラッソで、なんとか勝点3を手にした。
勝点を『9』に伸ばした横浜FMは、山東泰山と並んで現在グループ首位。今節で対戦する3位・仁川は勝点6のため、横浜FMが勝利すれば2位以上が確定する。さらに、混戦模様となっている東地区の他グループの状況を鑑みると、2位となった場合でも、各グループの2位のうち上位3チームに入る可能性(=ノックアウトステージ進出の可能性)が高い。一方、敗れてしまうと仁川に勝点で並ばれ、両者が最終節で勝利を収めた場合は、山東泰山を含めた得失点差の勝負となる公算が高く、横浜FMは不利となる可能性が高い。
つまり、今節で敗戦だけは厳禁。負けない大人の戦いが求められる。12月3日にリーグ最終節・京都戦を残しているが、リーグ優勝に手が届かなかった以上、ACLの優先順位は高くなる。これまで連戦となるACLはローテーションで戦うことが多かった横浜FMだが、主力を投入する可能性もあるだろう。
そんな中、仁川戦に向けて意欲を燃やしているのは、母国凱旋となる元韓国代表・ナム テヒ。「先日は日産スタジアム(※横浜国際総合競技場)で対戦したが、韓国人として、韓国のチームと戦うということは、特別な感情があるのは間違いない。試合に出れば、マリノスの一員としてチームのために戦う姿勢を見せたい」。11月24日のリーグ前節・新潟戦に先発したため、中3日で連続先発するかは不透明だが、2-4で敗れた前回対戦のリベンジを誓う。
対する仁川は前回対戦で先発した元神戸のステファン ムゴシャやジェルソ フェルナンデスのほか、ベンチスタートだったポール ジョゼ ムポクら外国籍選手が11月24日のKリーグ1・蔚山戦はベンチ外だったため、メンバーに入るかは不透明。一方、前回対戦で2ゴールをマークしたエルナンデス ロドリゲスは出場濃厚だ。
横浜FMとしては、[5-4-1]で守る仁川のブロックをどう破り、スペシャルな身体能力を持つ“助っ人”を生かすカウンターをどう封じるか。前回対戦は予想できていたにもかかわらず、仁川の術中にハマっただけに、同じ轍を踏んではならない。
[ 文:大林 洋平 ]