5日にアウェイ・上海スタジアムで行われた第1戦は、悔しい結果に終わった。前半の半ばごろからボールを保持し始め、徐々に押し込むような時間帯を作っていく。そして、脇坂 泰斗がネットを揺らして先制かと思われたシーンもあったが、VARのサポートによって取り消されると、その後もチャンスは作りながらフィニッシュの精度を欠いた。反対に、終盤にはカウンターからのオウンゴールで失点。“前半の90分”を1点のビハインドで折り返すこととなった。
1週間後の再戦に向けて、チームは8日に始動して逆転への準備を整えている。第1戦でも課題に挙がった、クロスからシュートのトレーニングに多くの時間を割き、全体で得点の取り方を再確認。「ボールが合えば得点というシーンはけっこうあったけど、第1戦はクロスの質が少し低かったですね。フィーリングが大事なので。最後は質が大事になるので、もっている力を100%出せればいい」と指揮官はその意図を明かした。
また、AFC U20アジア杯を終えて帰ってきたばかりだった中で第1戦の85分からピッチに立ち、攻撃に迫力をもたらした大関 友翔は第2戦に向けて「複数得点を取って勝つしかないので、積極的にシュートを打っていってもいいのかなと思うし、サイドを使うことで真ん中が空いてくることもあるので、ボランチの選手がいかに真ん中でのランニングを増やせるかが大事になる」とコメント。得点が必要な状況を考えれば、先発の可能性も十分に考えられる中、「いつでもスタートから出る準備はしているし、自信はある」と意気込んだ。
悲願のアジア“青”覇に向けて、ここで大会を去るつもりはさらさらない。いまはリハビリの過程ながら、4月中の復帰を目指している、チームひと筋16年目の小林 悠は8日のトレーニングメニューをすべて消化し、「クラブとしてアジアのタイトルは欲しいし、サウジアラビアに行ってくれれば間に合うかもしれない」とチームメートにその思いを託した。フロンターレに関わるすべての人たちの思いを集結させて戦う“後半の90分”。ホーム&アウェイ方式の第2戦をホームで戦える醍醐味は、多くのファン・サポーターの前で勝って突破を決められることにあるだろう。12日の19時に、その“等々力劇場”の幕は上がる。
[ 文:須賀 大輔 ]