今季の公式戦55試合目となる試合は、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージ第4節・江原(韓国)戦。心身を回復させるための十分な期間はないが、ミヒャエル スキッベ監督が率いるチームは、これまでもタフな日程の中ですべてのタイトルを本気で目指して全力で戦ってきた。4日の試合も全力で勝利を目指すスタンスを崩すことなく戦い抜くはずだ。
ルヴァンカップ決勝でフル出場した木下 康介は試合後、「途中で足首がどうなるかと思いましたけど、なんとか気持ちで(乗り切った)。今日は本当に勝たなくちゃいけなかった。ここで負けているようではなんのために移籍したんだってなるので、本当に良かった」と話し、続けて「また中2日で試合があるので、今日だけは余韻に浸ってまた切り替えてやりたい」とこのACLEの戦いに気持ちを向けていた。
対戦する江原は、昨季のKリーグ1でクラブ史上最高の2位になってACLEに初出場している。2023年に江原の監督に就任してチームを上位に押し上げたユン・ジョンファン氏のあとを継いで今季からチームを率いるのは、ユン・ジョンファン監督の下でコーチを務めてきたチョン・ギョンホ監督。今季は開幕戦で大邱に逆転負けを喫する苦しいスタートとなったが、堅い守備をベースにして安定した戦いを見せるチームになっていき、第33節までのレギュラーラウンドを6位でフィニッシュ。失点数はリーグで2番目に少ない『36』と安定した守備を軸に、2年連続で上位グループのファイナルラウンドに進出を果たした。
広島としては、江原からどう得点を奪っていくかがポイントになるだろう。前節で蔚山(韓国)と対戦した際は、試合の立ち上がりで受けに回って先制を許し、追いかける展開を強いられると、集中力を切らさずにハードワークを続ける相手からゴールを奪うことができず、痛い敗戦を喫した。
2週間前の教訓を生かして、江原戦は立ち上がりからしっかりとプレッシャーを掛けていきたい。1日にリーグ戦を戦っている江原も中2日の準備期間しかないため、リーグ戦とは大きくメンバーを入れ替えてくることが予想される。相手の立ち位置や特徴を把握して試合をスタートさせることが難しくなりそうな中、始まってすぐに適応する力が問われる試合になる。
週末には明治安田J1第36節・浦和戦が控え、その翌週には天皇杯準決勝・神戸戦が待っている。まだまだ重要な戦いが続く中、選手たちを何よりも奮い立たせてくれるのはファン・サポーターの後押し。江原戦も“全員”で勝利を目指して戦い抜いていきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]