町田は直近の公式戦である明治安田J1第38節・柏戦を0-1で落とした。0-0で時計の針を進める「プランどおり」(昌子 源)の展開も、後半にカウンターからオウンゴールによる失点を喫し、最終節を勝利で飾れなかった。この敗戦により、公式戦の連勝も『4』でストップ。柏戦が1点勝負の僅差だったことも踏まえ、中2日で開催される蔚山戦で挽回を期す選手たちがいる。
その筆頭格は、足ではじき出そうとしたクリアボールがゴールに吸い込まれてしまった岡村 大八。ペナルティーエリア内からのクロスに対し、足を伸ばして懸命にクリアを試みた岡村 大八は「外にボールを逃がそうとしたのですが、体勢的に難しかったですし、オウンゴール以外の失点がなかっただけに余計に悔やまれる」と肩を落とした。それでも試合はすぐにやってくる。岡村 大八は必要以上に気持ちを落とすことなく、「切り替えてやるしかない」と前を向いた。
仮に挽回のチャンスに恵まれた場合は「いつもどおり相手に自由にプレーをさせない」と気合い十分。蔚山を無失点に封じ、年内最終戦を勝利で飾りたい気持ちは強い。
また、アタッカー陣で挽回を期す選手は西村 拓真だ。J1第37節・名古屋戦で終了間際に復帰。柏戦では後半頭からの登場で45分のプレータイムに恵まれた中、シュートチャンスでゴールの枠を捉えられず。「結果がすべての中で決められず、個人的には今季を象徴するようなシーンだった」と悔しさを募らせた。
ファン・サポーターに向けて、今季の応援に対する感謝の気持ちを伝えるため、西村 拓真は「感謝の気持ちを結果で示したい」と口にした。また背番号20は「チームの勝利のために、自分の価値を示したい」とゴールへの意欲を隠さない。ACLEでの2勝はいずれもアウェイゲーム。ホームでまだ勝利がない町田にとって、年内最終戦を勝利で飾りたいというのはチームの総意だ。新天地1年目の西村 拓真はリーグ戦で7ゴールを奪取。蔚山戦では相馬 勇紀に次ぐ得点源としての役割を果たす意欲にあふれている。
蔚山に関して、選手個人での注目点は、元Jリーガーが複数在籍していること。例えば昌子 源はG大阪でキム ヨングォンと元チームメートであり、チョン スンヒョンとは鹿島でともにプレーしていた。昌子 源はかつてのチームメートについてこう語っている。
「ヨングォンは左足のフィードが素晴らしいですし、頭脳と経験で相手を止められるのが特長です。また、スンヒョンはアグレッシブな選手で、鹿島ではACLを優勝したメンバーです。こうしてアジアの舞台で対戦できることが楽しみです」 選手個人の視点でも、興味が尽きない“日韓対決”だ。
[ 文:郡司 聡 ]