5月30日の明治安田J1第17節・FC東京戦を戦って公式戦17連戦を終えた広島にとって、6月16日の天皇杯2回戦は17日ぶりの試合となる。中断期間は連戦の疲れを癒やすためにオフをとったあと、攻撃にフォーカスして練習してきた。19日にJ1第18節・柏戦が控えるため、この天皇杯2回戦はそこもにらみながらメンバーを構成していくことになる。中断期間に意識して練習してきたことを実戦で発揮したいところだ。
今季は4バックにトライしてシーズンをスタートした中で、公式戦17連戦の最後の3試合は昨季まで主に採用してきた[3-4-2-1]に変更して戦った。その結果はC大阪に2-1、浦和に2-2、FC東京に0-0。試合の主導権を握りながら勝点を積み上げた3試合だったが、FC東京戦を終えた城福 浩監督は「われわれも、やっている選手も手ごたえがあったがゆえに、勝点1で終わったのは悔しいです」とコメント。さらに「最後のシュートの精度とクロスの入り、クロスの精度は6月の宿題だと思います」と話して中断期間を迎え、3つのポイントを掲げてトレーニングを進めてきている。
「われわれのディフェンディングサードで、リスクを認識しながらもっとつないでいくこと。ミドルサードにボールがあるときに前がスルーパスを引き出す動きをすること。それからアタッキングサードに入ったとき、相手が引いたときもゴール前で何を狙っていくか。そこを共有してやっています」(城福監督) ゾーンごとにテーマを設けて取り組んできた成果を発揮して、リーグ戦にはずみをつけていきたいところだ。
一方、天皇杯1回戦でアルテリーヴォ和歌山にPK戦で勝利して、2回戦に進出したおこしやす京都AC。寺田 紳一や尾本 敬、原 一樹などJリーグでも実績のあるベテランも在籍していて、関西リーグ1部で三度の優勝を誇る実力のあるチームだ。
2020年から指揮を執る瀧原 直彬監督の下、観る人の心を動かす自分たち主導のサッカーを目指して『ハイプレス・コンパクト』、『切り替えスピードの追求』、『ポジショニングの徹底』の3つのコンセプトを掲げるクラブ。この天皇杯2回戦は自分たちが志向するサッカーをPRするチャンスでもある。格上の相手にも思い切りぶつけていきたい。
6月13日に行われたリーグ前節では、AS.Laranja Kyotoを相手に6-3で勝利。この試合では青戸 翔が3得点を挙げるなど、今季はリーグ戦6試合で20ゴールを記録している。得点力の高さを有しているだけに、立ち上がりから積極的に仕掛けて、ジャイアントキリングを狙っていきたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]