J2群馬が天皇杯ラウンド16でJ1大分を迎え撃つ。群馬は11日~15日にかけて選手・コーチングスタッフなど7人の新型コロナウイルス感染症陽性判定者が判明した。群馬は厳しい現状を乗り越えて、J1クラブ相手に下克上を狙っていく。
混乱に陥っている群馬は16日、保健所の調査によって「濃厚接触者なし」という報告を受けた。チームは同日、陽性者を除いたメンバーでトレーニングを再開した。現時点で、追加陽性者がいなかったことだけが幸いだった。14日に開催予定だった明治安田J2第25節・栃木戦が中止になるなど活動停止期間があった中で、短期間ながら最善の準備と感染予防をして大分戦に臨む。
群馬は2回戦で水戸を下して3回戦へ進出。3回戦ではFC東京を下した順天堂大と対戦。2点ビハインドの中で後半終了間際に同点に追いつくと、延長戦で髙木 彰人が勝ち越し点を奪い、3-2で逆転勝利を飾った。
チームはJ2第21節・千葉戦で敗れたあとに奥野 僚右前監督を解任し、ヘッドコーチだった久藤 清一氏が新たに指揮を執っている。久藤監督は順天堂大戦が初陣となったが、チームの意識改革を実行して3回戦を突破してみせた。
また、新体制後のリーグ戦3試合では1勝2分と負けなし。リーグ戦で勝点を拾い始めていたが、新型コロナウイルス感染症によって、水を差された形となった。加えてチームにはケガ人も多いため、総力戦で大分戦を迎えることになりそうだ。
対する大分は2回戦でJFLのホンダロックSCに3-2で勝利。2点リードの中で終盤に2失点して延長戦へ突入し、井上 健太がゴールを決めて辛勝した。3回戦では福井ユナイテッドFCに2-0で勝ち、ラウンド16に進出した。2回戦、3回戦でともにゴールを決めた元群馬のストライカー・髙澤 優也が、中断期間中に新潟へ移籍した。群馬サポーターは髙澤との対戦を待っていたが、かなわぬものとなった。
大分は直近のリーグ戦で横浜FMに1-5と大敗を喫している。J1第22節・浦和戦で勝利し、浮上のきっかけをつかんだかに見えたが、そこから3連敗を喫してしまった。連戦となるため、リーグ戦のメンバーとは入れ替えが予想されるが、大分にとっては負けられない戦いとなる。
群馬はメンバー不足の中で、ベンチを埋められるかも不明の状況。格上である大分との戦いは難しいゲームになるが、闘わなければいけない。ピンチをチャンスに変換できるかがカギとなる。
[ 文:伊藤 寿学 ]