2回戦から登場する札幌の直近試合は、4日のJリーグYBCルヴァンカッププレーオフステージ第1戦・広島戦。2戦合計での勝者を目指し、ホームで迎え撃った。立ち上がりは持ち味であるアグレッシブかつタイトな守備とテンポの良いパス回しが機能し、広島を押し込むことができていた。しかし、好機をモノにできずにいると次第に流れは広島へと傾いてしまい、24分にリスタートの流れから先制を許す。後半は得点を目指して前がかりになったところをカウンターで強襲されて2失点。3つのアウェイゴールを奪われる厳しい敗戦となってしまった。
これで札幌は公式戦3連敗。その3戦では計13失点を喫しており、なんとか流れを良化させたいタイミングである。
一方、J1チームに挑む関東大学リーグ1部所属の桐蔭横浜大は、2年ぶり5回目の出場。天皇杯神奈川県予選準決勝ではJ3のYS横浜を得点の奪い合いの末に3-2で倒すと、決勝ではJ3の相模原に3-0と快勝。プレー強度の高い攻守をベースとした戦いはプロをも圧倒できるだけのもので、非常に質の高いチームだと評せる。
天皇杯1回戦では東京都代表の立正大と対戦。前半は互いに相手の良さを簡単には出させない戦いをしてスコアレスのまま推移していったが、後半開始早々に笠井 佳祐の右サイドからのクロスに山田 新がヘディングで合わせて先制点を奪う。その後は同点を目指して積極的に攻撃を仕掛けてくる立正大に押し込まれる時間帯もあったが、クロスなどをしっかりとはね返し、時にはGKがゴールマウスを離れた状況で打たれたシュートに対してフィールドプレーヤーが何人もゴール前に立ちはだかって失点を回避するなど、粘り強い守備を見せて1-0での勝利を果たしてみせた。
チームの軸となるのは来季の川崎F加入が内定している山田、甲府加入内定の水野 颯太、さらには広島加入が内定している中野 就斗といった面々だ。彼ら攻守の要を中心とした戦いぶりは、試合を重ねるごとに質が高まっている状況だ。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、このカードに限らずやはり大学生がプロ、それもトップリーグのチームを相手にどれだけの戦いを演じられるかが注目される。ただし、先述したように現在の札幌はなんとしてもチームの流れを変えていきたい状況にある。相手が大学生であろうと、より強い闘争心を押し出してこの試合に臨むはず。プロも大学生も関係のない、激しいぶつかり合いが見られそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]