清水は今季、リーグ戦では勝星に恵まれず、明治安田J1第16節・柏戦後に平岡 宏章監督を契約解除。その後、天皇杯2回戦・周南公立大戦は篠田 善之ヘッドコーチが指揮を執ることになった。その試合は、序盤からゴールを重ね、終わってみればディサロ 燦シルヴァーノのハットトリック、チアゴ サンタナ、中山 克広がそれぞれ2得点。さらにオウンゴールもあり、大量8得点を挙げて勝利している。
一方の京都の2回戦は、高知ユナイテッドSCと対戦。69分にこぼれ球を赤星 魁麻に押し込まれて、まさかの先制を許してしまう。しかし、82分に荒木 大吾の縦パスをボックス内で受けた山﨑 凌吾がコントロールショットを沈めて土壇場で追いつく。そのまま延長戦に突入すると京都が地力の差を見せつけ、99分に大前 元紀のゴールで逆転。さらに105+1分には大前のFKから山﨑が決めて突き放し、3回戦への切符を手中に収めた。
清水は天皇杯2回戦後にゼ リカルド監督の就任が発表され、18日の明治安田J1第17節・福岡戦が新監督の初陣となった。7分に西澤 健太のゴールで先制し、41分にはチアゴ サンタナのゴールで追加点。後半に1点を返されるが、交代出場のベンジャミン コロリがループシュートを決めて突き放し、今季リーグ戦ホーム初勝利を飾っている。合流から4日間の準備で試合に臨み、選手たちに分かりやすい役割を与えて、試合後には「大事な試合で、良い内容の試合ができた」と笑顔を見せたゼ リカルド監督。この試合は、福岡戦でベールを脱いだ戦術に京都が対策を施してきたとしても、それを上回る戦いを見せなければいけない。
一方の京都は、天皇杯2回戦後にJリーグYBCルヴァンカップのプレーオフステージを戦い、アウェイで名古屋に1-6と大敗し、ホームでも0-1の敗戦。さらにリーグ前節では鹿島に0-1で敗れ、公式戦3連敗中。それでも、鹿島戦後に「自分たちが目指すものがハッキリして勝点3を取りにいく気持ちはさらに強くなっています」と曺 貴裁監督が話したように、手ごたえをつかんでいるようだ。
清水と京都は、今季リーグ戦で対戦しており、そのときはスコアレスドローに終わっている。この再戦が、今度こそ決着をつけるときになる。週末にリーグ戦が控えているため、この試合はメンバーが替わることも予想されるが、2001年度の天皇杯チャンピオン・清水、2002年度の天皇杯チャンピオン・京都は、それ以来の頂点を目指してラウンド16進出を懸ける。
[ 文:田中 芳樹 ]

