浦和のアタッカー・江坂 任は、2015年の大卒1年目に群馬でプレー。当時の服部 浩紀元監督が江坂の才能をいち早く見いだし、ルーキーイヤーから積極起用。13ゴールを挙げて、翌2016年に大宮へ移籍した。そして柏を経て、2021年6月に浦和へ移籍し、今季は2年目。浦和の攻撃の軸としてアグレッシブなプレーを見せている。
天皇杯3回戦に江坂が帯同すれば、群馬を離れたあと、正田醤油スタジアム群馬への初凱旋となる。果敢にゴールに迫るプレーが見られるか。群馬のサポーターは、「ゴール、ゴール、アタル、さあ行け、俺らのアタル」と群馬時代のチャントを心で叫びながら、江坂の出場を待つ。
浦和の背番号8・小泉 佳穂は前橋育英高出身。青山学院大から琉球を経由し、昨季から浦和でプレーしている。GK牲川 歩見は元群馬、ベテランボランチ・岩尾 憲も群馬県出身。元水戸の松崎 快、元栃木の明本 考浩の北関東クラブ出身プレーヤーは、群馬サポーターにとってなじみが深い。ゆかりのある選手たちがメンバー入りするか注目だ。
群馬は、元浦和指揮官の大槻 毅監督が率いている。同指揮官は、2018年途中に暫定で指揮を任され、2019年途中から2020年まで浦和を指揮した。シーズンを通じてタクトを振った2020年には13勝7分14敗。結果を残すことはできなかったが、若手重視の戦いは現在の浦和の土台となった。浦和時代はオールバックの風貌で注目され、情熱的な采配で話題を集めた。
今季の群馬でも浦和時代同様に、積極的なリアクションサッカーを落とし込んでいる。明治安田J2第10節までは守備ブロックからのカウンターサッカーで5勝を挙げて幸先の良いスタートを切ったが、第11節からの12試合はわずか1勝。相手に合わせた受け身の戦いに終始し、自分たちのスタイルを見失っている。リーグ前節・長崎戦も良いところなく0-2で敗れ、現在は18位となっている。
6月1日の天皇杯2回戦・山形戦では、リーグ戦で出番のない控え選手たちがアグレッシブなプレーを見せて3-1で快勝し、3回戦へコマを進めた。群馬はこの浦和戦ではレギュラーと控え組のハイブリッドメンバーで戦うことが想定される。群馬にとって失うものはないだけに、浦和相手に受け身ではなく、チャレンジャー精神を体現したい。
リカルド ロドリゲス監督体制2年目となる浦和は、今季のJ1で3勝9分5敗の13位。リーグ前節・名古屋戦は3-0で完勝。天皇杯2回戦ではJ3福島と対戦して、明本のゴールによって1-0で勝利。群馬相手にも勝利し、リーグ戦へさらなるはずみをつけたいところだ。
群馬は[4-4-2]から[3-4-2-1]の可変システムを採用している。また、指揮官はオールバックと真ん中分けの2つの髪型を用意。古巣・浦和戦へ臨む指揮官はどちらの髪型を選択するか。それもゲームを楽しむ要素の1つになる。
[ 文:伊藤 寿学 ]
写真 1.webp)