2回戦から登場の札幌はリーグ前節で柏と対戦し、5-4というド派手なスコアで勝利している。序盤に荒野 拓馬のミドルシュートで先制すると、すぐに同点とされるも駒井 善成、小柏 剛の得点で2点のリードを奪う。そこから同点とされ、69分に金子 拓郎の得点で勝ち越したものの、終了間際に同点にされる。このまま引き分けかと思われた最終盤、田中 駿汰の得点がVARチェックの末に認められ、劇的な勝利を挙げた。
得点も多ければ、失点も多い。まさに今季の札幌らしい一戦だったと言える。試合開始時点で総得点9だった相手に4失点したのは反省点かもしれないが、得点の奪い合いをポジティブに捉える指揮官が率いるチームとしては、スタイルが色濃く出たと評していいだろう。その上で勝点3を奪ったことも大きなポジティブ要素だ。
対して、ジャイアントキリングを狙う相模原は、1回戦で埼玉県代表の東京国際大FCとレモンガススタジアム平塚で対戦し、延長戦の末に2-1で勝利。相模原は立ち上がりから巧みにパスを動かしてスピードアップを図る攻撃で何度も相手陣に迫った。その中で29分にロングカウンターから先制点を許すが、70分に若林 龍が巧みに決めて同点とすると、試合は延長戦に。そして、延長前半開始早々に途中出場の安藤 翼が得点を奪うと、その後は東京国際大FCに押し込まれる場面がありながらも、最後までしっかりとはね返し、2回戦への切符を手にしている。
3日に行われたJ3第12節・松本戦は3-5で敗戦。前半立ち上がりにオウンゴールで先制を許すと、そこから61分まで一方的に攻め込まれ、大量5失点。その後、綿引 康、栗原 イブラヒム ジュニアの得点などで2点差に詰め寄ったが、反撃はそこまで。順位も19位から浮上することができなかった。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、焦点は相模原がどこまで札幌に対して力を発揮できるか。前述の通り、札幌は攻撃的なスタイルを売りにしており、現在はその攻撃が好調。守備でも積極的に前方からボールを奪いに出てくるだけに、相模原としては持ち前のパスワークで札幌のアプローチを外し、リズムを得たいところ。札幌は前がかりに戦う時間が多いだけに、背後にスペースがある。そこをうまく突き、チャンスを決め切ることができれば、勝機は生まれるはず。結末の読めない熱いゲームになることを期待したい。
[ 文:斉藤 宏則 ]