九州の地に乗り込んで戦う札幌の2回戦は、札幌厚別公園競技場で神奈川県代表の相模原と対戦し、3-0で勝利。前半はJ1チーム相手にモチベーション高く挑んできた相模原のタイトな守備と落ち着いたパスワークに手を焼いたような印象もあったが、スコアレスで迎えた後半の立ち上がりにキム ゴンヒの得点で先制すると、62分には相手のミスを見逃さず、深井 一希が加点。その後は精神的な余裕も生まれたのか、しっかりとボールを動かしながら試合をコントロールし、終盤に途中出場の中島 大嘉(現在は名古屋に期限付き移籍中)が決めて、勝負あり。相手が積極的に仕掛けてきたこともあり、シュート数などはほぼ互角の数字だったが、総合的に振り返ると、力の差を示してしっかりと勝ち上がったと言っていい。
一方、地元で待ち構える格好となるヴェルスパ大分の2回戦はJ2大分と対戦し、1-0で勝利。同じホームタウンで活動する格上からの勝利とあって、快勝と評すべきだろう。6分に中村 真人が先制点を奪うと、その後は追いつこうと勢いを持って出てきた相手に対してもまったく臆することなく応戦。リードしたからといって引き過ぎることなく、積極性を維持したまま戦い続け、最後は粘り強い守りを見せて逃げ切りに成功。結果はもちろんだが、内容的にも上々の戦いぶりで3回戦にコマを進めている。
どちらも先週末にリーグ戦を戦っており、札幌は8日に明治安田J1第20節・福岡戦、ヴェルスパ大分は9日にJFL第15節・沖縄SV戦を終えたばかりというタイトな日程ではあるが、どちらもトーナメントの頂上に向けて、高い意欲でこの試合に向けて準備を進めていることだろう。
さて、そんなチーム同士の対戦だが、注目されるのはやはりJFLのヴェルスパ大分がJ1札幌を相手にどういった戦いを演じるのかという部分だ。今シーズンはチーム発足から20周年という節目。この大会では初のベスト8進出を目指してモチベーション高く挑んでいる。加えて2021年に就任した山橋 貴史監督は北海道札幌市出身で、1997年から2シーズン、札幌でもプレーしているとあって、ジャイアントキリングに向けた意欲の高さは推測するまでもないはず。
大枠での狙いどころも分かりやすい。攻撃的なサッカーを一貫して標ぼうしつづけるペトロヴィッチ監督が就任して6年目を迎えている札幌は、総得点数がJ1で2位と、攻撃的なスタイルが存分に発揮されている。だが、その一方で失点の多さもリーグ上位となっており、ヴェルスパ大分としてはうまくここを突きたいところだ。
札幌は前回大会で甲府、前々回大会では長崎と、ともにカテゴリーが下のJ2勢に3回戦で敗れてしまっているため、今大会こそは力を示してより上へと勝ち進みたい。
試合は19時キックオフ予定だ。
[ 文:斉藤 宏則 ]
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